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生きてるだけでカロリー消費、雪国越冬ダイエットのすすめ

はじめまして、正月太りならぬ正月痩せ。

雪国・新潟にもようやく桜のピンクと春の気配が見え始めたこの頃。
長めのお正月休みが明けてから片手に収まらないくらい言われた言葉がこれ。

「・・・痩せた?」

まさか、人類が太るためにあるのではないかと思うお正月明けにそんな言葉を聞くことになるなんて。
ちなみにこれは、死ぬ気で雪かきを毎日した成果ではない。
雪かきの仕方もわからず、そもそも雪におびえてまったく外出ができなかった(5日連続家から一歩も出ない日もあった)わたしは、年末年始雪の降らない地域に避難していて一番の豪雪を体験していないということもあるが、ほとんど雪かきをしていない。
(毎日大変だったみなさま、ごめんなさい。生きるのに精いっぱいだったのです)

ましてや、毎冬シーズンだったランニングもできず(1月は非雪国で60キロも走ったが)、太る要素しかなかったはずなのに・・・

室内でも息が白く、体が痛いほどの慣れない寒さは、生きているだけで、暮らしているだけでわたしの元気とカロリーを消費していったのだ。
恐るべし、雪国。
(きっと、車に乗れなくてもともと少なかった外食がさらに減ってほぼ毎日毎食自炊生活になったことも原因のひとつだと思うが)

「新潟に来てからごはんが美味しすぎて10キロ太りました」
と誰かが言っていたのを聞いたことがある気がするが、むしろ逆。

わたしはこの地に来てから半年たらずで3キロくらい痩せた。決して、もとから太っていたわけではない。趣味のひとつはランニングだし、自分でもそこそこの体形だと思っていた。
それほどに、生きていくのがほんとうに大変だった。

これで更に雪かきなど肉体労働もしていたら、今以上に体重が落ちていたのかと思うと恐ろしい。

そんなわたしも、雪どけとともに、友だちとジェラートを食べられるくらいには元気になった。

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余談だが、新潟には美味しいジェラートのお店が多い気がする。
牧場があるからか、ソフトクリームも美味しい。
冷たいものが美味しいと感じられる季節になってきたことを喜びつつ、夏に向けて冬を乗り越えるための脂肪(笑)を蓄えていかねばと思うが、とにかく、正月太りにお悩みの方には一冬雪国で過ごしてみることをおすすめしたい。(というか、一人でも多くの都会人にこの辛さをわかってほしいという切実な願い)

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Yu Ishisaka
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