田山花袋『温泉めぐり』の湯♨を訪ねる~湯岐温泉
いわき湯本温泉の後は、『湯岐温泉』へ向かいました。
前回の『いわき湯本温泉』はこちらから
田山花袋(1871~1930)
群馬県の郷土かるた「上毛かるた」の1枚にこう詠われています。
『誇る文豪 田山花袋』
(ほこるぶんごう たやまかたい)
A great Japanese writer, Tayama Katai ※英語版
『蒲団(ふとん)』
『田舎教師(いなかきょうし)』
教科書にも登場していたのでこれらの作品はご存じかと。
『温泉めぐり』 田山花袋著 岩波文庫
実はこんな作品もあるのです。
花袋は温泉好きだったそうです。
私はいつも旅行する際には必ず♨温泉に立ち寄ります。
田山花袋著『温泉めぐり』に出会い、花袋がめぐった♨温泉旅を少しなぞってみたいと思いはじめました。
約一世紀前の田山花袋の旅行を少し再現してみたくなりました。
そんなこんなで、第二回は
『♨湯岐温泉』
湯岐???読めないですよね。私も読めませんでした😅
「ゆじまた」と読みます。
「温泉めぐり」 七四(ななじゅうよん) 湯岐温泉 p.256
※ちなみに温泉めぐりは「一」から「一〇五(ひゃくご)」の構成です。
田山花袋はこの章の文末にこう書いている。
この街道は是非一度は通って見なければならない。
では通ってみよう😊
『塙(はなわ)』 『湯岐』 『常陸街道』
・・・決まった。湯岐温泉へ行くことに!
※スマホでもPCでも地図をスクロール出来るので周辺を是非確認頂きたい。
いわき湯本温泉から車で約1時間15分くらい。
東白河郡 塙町の宿を予約した。
注)花袋の旅ルートとは異なる。いわき湯本温泉から塙町へと向かった。
いわき湯本からは、勿来(なこそ)を経由した。
「来る勿かれ」の勿来である。
その後、ほとんど車もすれ違わない様な山道を通り宿へ向かった。
湯岐温泉 湯遊ランドはなわ へ
と「温泉めぐり」に書かれている。加温が必要と。
泉温25.2℃
これだけで温泉法上、「温泉」と認定される(25℃以上がひとつの基準です)。
しかし入浴するには温度が低い。100年以上前から加温していたことを確認。
田山花袋は「加温」「循環」「加水」もすでに意識していたことが作品から読み取れる。まさに温泉マニアの先輩である😁😁 実に面白い😊
100年前になかったが、確かに変わった趣きがあった。花袋の言う趣とはそうでないことは承知であるが。
酸素カプセル😁😁
一度入ってみたかったがこんなに大きいのがお初でした。
チェックイン15時でしたが12時過ぎに入ってのんびりまったり過ごせました。
田山花袋がどんな温泉♨に入ったのかを想像しつつ・・・
花袋が中幕という袋田の滝あたり
翌日、立ち寄りました。運よく、雨にも降られず。
通ってみなければならない街道沿いにあった道の駅奥久慈だいご
この二階に日帰り温泉♨があった。
大子温泉♨も頂きました~
田山花袋の足取りを想像しつつ、いわき湯本温泉から始まり、
湯岐温泉、大子温泉と温泉三昧の3日間を過ごしました。
いい湯♨だな。
思いつきで始めた「温泉めぐり 田山花袋著」をめぐる旅
なかなか楽しいなと思ったので、次回もあるかもです。
それではまた~ 😍
以下、ご参考。
湯遊ランドはなわ 公式サイト
実は湯岐だったらここに泊まりたいと思っている山形屋旅館
日帰り入浴もあるのですが、男女時間制、混浴などの条件付きで、スケジュール的に立ち寄れませんでした。いつか行きたい~♨
道の駅 奥久慈だいご
『温泉めぐり』は中古市場で探すしかないのかと。
私も中古で入手しました。気になる方は中古か図書館などで・・
以下はあくまでも参考です。
少しでも興味をもったなら是非一読を!
田山花袋については私が長く続けている『上毛かるたぶらり』
『ほ』の札にて紹介させて頂いてます。
『上毛かるたぶらり旅』はマガジンにもまとめていますのでご参考。
『温泉めぐり』をめぐる旅もいずれマガジンにしようかと。