HSP×理解の落とし穴
今日はですね、HSPと理解の落とし穴っていうお話になります。
よくね、「○○ということがあるので ご理解ください」って言われることがあるじゃないですか。
お店とか人間関係でも、こういうことがあるからご理解くださいって感じでね。
あれ、「ご理解ください=こういう事情をあなたは分かってあげて、それに従ってください(配慮してあげて下さい)」みたいな意味に(頭で)変換しがちになるかもなんですが―――。
あのね、 そんなことない。
誰だったかな。
(前に)ある芸人さんが言ってた言葉で私も気づいたんですが、その人が「理解はするけど納得はしない」って言ってたんですよ。
確かに考えてみれば理解と納得って別だなって。
(相手の)状況とか事情は理解しても、
・それを自分が納得するか
・受け入れるかどうか
・賛同するかどうか
は別ですよって。
私、これめっちゃ大事だなと思ってて。
(そもそも)「理解してくださいね」みたいな言葉、いつから使われてたかな…。
私の 1番古い記憶は小学生かな。
小学生ぐらいの時に、「こういう環境とか事情とか状況とかあるんで、皆さんは理解してあげることが大切です」ってずっと言われてたんですよ、 当時は。
「理解する=賛同する・受け入れてあげる」って感じで使われてましたね。
でも、やっぱりこれって別問題だと思うんですよ。
前にどなたかのコメントで、自分がHSPというのを相手に理解してもらいたいですってコメントがあったんですけど、それは理解してもらいたいんじゃなくて、(厳密にいえば)納得して受け入れてもらいたいんじゃないかなと私は思ったんですね。
自分がHSPだからこういうところに配慮してほしいと。
それは別にいいんですよ。
そういう配慮してほしいなって思うことは全然いいんですけど、ただ、それを相手に納得して受け入れてほしいっていうのは、私は大変じゃないかなと思っちゃうんです。
もちろん、 相手に(こちらの状況や事情を)伝えることは大事だと思います。
自分がHSPだからこういうことしてほしいとか、こういうことはやめてほしいっていうのはもちろん大事だと思います。
人間関係、そこから始まると思うので。
ただ、 じゃあそれを聞いた相手が賛同してくれて「分かった。じゃあ、気を付けるね」って言って行動するかどうかは、相手次第なんですよね。
ここを分かってくれないって言っちゃうと(語弊が生じるから)、「いや、分かった=納得したじゃないから。相手は分かってくれてないんじゃなくて、あなたのそういうのが受け入れられてないだけ。それは相手の自由だからどうしようもないよ」っていうのが私の意見なんですよ。
実際、私はリアルで自分がHSPですとは言わないです。
だってめんどくさいから。
わざわざHSPだと伝えて配慮をしてもらわなくていいかなと思ってます。
配慮するってことは、されてる側として何か返さなきゃいけないっていう気持ちになっちゃうんですよ。
だから私の場合は、お互いに気楽でいたいし・いてほしいから、相手にも命に関わる深刻なレベルの話じゃなかったら別にしなくても全然いいと。
で、(相手の厚意から)してもらったら私は返したくなるから返す。
同等のものを返すって、そういう関係が私はフェアじゃないかなと思うんですよね。
ただ、(HSP気質を)家族とかパートナーとかに理解してほしいっていうのはすごく分かりますよ。
だってずっと一緒にいるんだもん。
長い時間を過ごす人に、自分のそういう気質とか特徴を理解してほしいなって思うのはすごく自然なことだと思うので、それは全然いいと思います。
でも、さっきも言った通り、じゃあ相手が納得して受け入れてやってくれるかどうかは別問題ですよと思いますね。
やっぱ、 つい理解してほしいって 使っちゃうとは思うんですけど、理解じゃなくて受け入れてほしいが正しいんじゃないかな。
こういう言葉って、私はちゃんと分けた方がいいかなと思ってます。
いくつか私もしっかり分けてる部分があって、今の意味はこういう意味じゃなくて、はっきり本当にこう思ってるとか 言ってることあります。
ちょっと今ね、ごめんね、思いつかないんですけど…笑。
ただ、その理解と納得はそのうちの1つです。
「○○ということを理解してほしい。でも、その後どうするかはあなた次第です」っていう時もあります。
もしくは「頭で理解してほしいし、なおかつ納得できれば納得してこちらに従ってほしい」とか、「(理解した上で)こちらの要求を飲んでほしい」って、 そういう分け方をしてちゃんと伝えてます。
本当、これ大事だなと思いますよ。
だって、相手だって理解してほしいって言われて、じゃあ分かったって言ってね。
そうして頭では分かってるけど納得はしてないから何もしなかったら、
「なんで、さっき分かったって言ったのに何もしてくれないの?」
みたいな言われちゃうし、言われたら相手も困って
「いや、事情は分かったけど、やるかどうかはこっち次第じゃん」
みたいになっちゃうから。
こういう些細な言葉の違いでも、人間関係にヒビが入っちゃうんじゃないかなと思います。
だから、私は、HSPさんには、「理解」と「納得」はちゃんと分けて相手にも伝えた方がいいし、自分も頭の中で分けて、相手が理解したけど納得はしてないんだろうなって、そういう状況が全然あるということをね、 覚悟した方がいいかなと思います。
理解と納得は全然違うよ。
「分かってほしい」って気持ちも分かる、分かるよ。
自分の気持ちがね、相手に伝わってほしいなとか、自分の感じてる筆舌に尽くしがたい思いを理解してほしいっていうのはめっちゃくちゃ分かるんですけれども、理解した後どうするかは相手次第ですね。
はい、ということで、今日はこれで終わりになります。
ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?