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唯一無二は孤独なのかもしれないと、ニンニクについて語ったときにふと思った

以前、オンライン英会話でバターナッツについて話したことを書いた。

オンライン英会話は相変わらず楽しく続いている。使っている教材のひとつにいろんな話題について論じる用の話題がめちゃんこいろいろ掲載されているURLがあるのだが、
(なんて、雑な説明…)

先生から教えてもらったこのページには本当にいろいろなトピックが載っていて、かなり大好き。
英語の先生との話題に悩むすべての皆さまに教えたいくらい!

しかしどうも先生曰く、私の選ぶ議題は毎回ややクセが強いらしい。
「みんな"天気"とか"家族"とか"LOVE"とか選ぶのに、あなたは"自転車"とか"鼻"とか"ペンギン"とか選ぶわよね…」と呆れつつ喜ばれることもしばしばである(先日、鼻の穴を差す英単語が「nostril」であることを知った。ウケすぎてもし今中学生だったらメアドにしてた。危ない)。

そんな私たちがこの間論じた話題は「ニンニク」だったのだが、そのときの設問のひとつにこんなものがあった。

「ニンニクを全く食べたことのない人に、どのようにニンニクの味を説明しますか?」

めちゃくちゃ悩んだ。この文を読んでくださっている皆さまはどんな風に説明するだろうか。
だって、ニンニクはニンニクなのだ!「ニンニクみたいな〜」と説明することはあっても(そしてその説明がまためちゃくちゃ伝わりやすい)、ニンニクを何かに喩えたりして描写したことなどかつてない。生のまま食べたら少し辛くて〜、え〜っとでも辛いだけじゃなくて〜、独特の香りが…どんな香りかというとウーン…と悶絶しつつ悩みながら、改めてニンニクの唯一無二っぷりに感心した。Garlic is garlic.

ちなみにニンニク大好き。和食以外の大抵の料理に隠し味でもメイン風味でもほぼ入れるし、チューブもスライスも生野菜も常にうちにある。鰹のたたきや馬刺しといった生の食材にも、同じく生のニンニクを添え…否、口の中でバトらせるのがたまらない。まだ見ぬ結婚相手の条件を考える時でさえ、「私の作る鬼ニンニク餃子を美味しく食べてくれて、翌朝お互いの息のヤバさを笑い合える人」とか言ってたぐらいだ。控えめに言って愛している。

そして…それと同時にニンニクの孤独にも思いを馳せた。
ニンニクには、近しい存在とか、共感し合える他の野菜とか、きっとそんなにないだろう。土の下ですくすく育って、世に出た時には絶対的な存在ーニンニクーとして迎えられる。誰もがその香り、出立ち、味わいに触れた時真っ先にその名を思い出す。しかしそこで下される評価は、絶対的な存在としてのニンニクにおけるもの、ただそれだけだ。世界中で強く愛される一方で頑なに拒絶されることだってあるだろう。

世の人が占いとか○○診断とかが好きなのは、ただでさえ自分でも自分の正体がわからないから答えが欲しいのだと思っている。
少なくとも私はそうなのだけど、なんなら自分の輪郭が保てないような気持ちになったときほど自分の存在を例えられたり他の言葉で定義されたりすることに安心を覚えるし、近しい属性の他者の存在にシンパシーを覚えることだって少なくない。ニンニクにはそんなこと、あるのだろうか。

そして、もしも世の中の全ての人が私という存在が属する何らかの共感性を通り越して私そのものについて常に思案するとしたら、それは…おそらく相当ハードだ。強さがいる。それとも強さが先だろうか。ニンニクだって味も香りも強いもんな。

結局こう答えた。
「一目見てしまったらあらゆる人が強い飢えを感じる伝説のドラゴンの卵。飢えってほどじゃないけど食欲をめちゃくちゃ掻き立てて、その香りを嗅げば食べ物のことで頭がいっぱいになるし、ひとかけ鍋に入れたら一緒に入れた他の食材が瞬く間に胃袋に消える」

何言ってんのって大笑いされた。
どうやらこの回答も、唯一無二だったようだ。

ニンニク、大好き。

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