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週末レビュー(2023/05/07)

気が抜けて体調崩した。

週の出来事と雑感

8月に海外旅行を控えていることもあり、GWは田舎生活メイン。
それに伴って、週末レビューも読んだ本メイン。

読んだ本・観たもの

グロービス経営大学院、”「変革型人事」入門”
HR領域における問題って、HR領域外に起因することも多いよなと感じ、経営全般から俯瞰的に書かれた本を読みたくて買った。

当たり前だが、HR戦略は経営戦略と整合性がなければならない。が、実際はそこを徹底することは難しいようだ。人事領域に経営視点で提言・施策検討できる人がいなかったり、経営者がトップダウンで組織形態をガラッと変えるようなアプローチをなかなか取れなかったりするからだ。

だからといって、”経営視点”を持つこと=多くの知識を持つことだけでなく、それらがどういう意味を持つのか「自分なりの全体マップ」を持つことが重要とのこと。
ある組織コンサルの方も、「簿記資格を持っていることより、帳簿を見て組織状態を読み解く力の方が重要(そういったのは知り合いの税理士さんとかからレッスンしてもらうのが良い)」とおっしゃっていた。
仕事でも上場顧客から、利益downに伴い採用広告費削減の話なども聞く機会が出てきたので、みじかなケースで読み解く練習をしてみようと思う。

あと、「結局儲かりゃみんなエンゲージメント高く働けるのでは?(例えばすごい良い人事施策より、単純に給料上がる方が頑張れそう)」と思っていたこともあったが、その”儲かる”、”組織を一つの目的にまっすぐ向かわせる”ために『メッセージある組織形態』を作ることが大事とも書かれていた。

例えば、V字回復の経営では生産・営業・マーケそれぞれ縦割りで自分たち
の都合で動いていた組織(顧客ニーズ<エゴでものを作り、営業は売りやすい製品を独自判断で優先して売る)を、製品ごとに川上から川下まで一気通貫組織にすることで、顧客ニーズを反映した製品を迅速に顧客に届けられる体制にした。
確かにここまで着手できると、中にいる人も自分の仕事が何の役に立っているか明確なので、モチベーションも高まりそうだ。

「何のために働いているのか分からない」「儲かる仕組みがなくて給料が上がらない」といった問題を、ニンジンをぶら下げるような人事施策だけで誤魔化してもすぐに限界が来るだろうので、こういったCHRO的施策?を手掛けられるようになりたい。

SECIモデルについても言及されていた。
今季チームテーマは、前四半期の成功体験の転用(表出化)かなと考えていたが、まずは一緒に各自の成功体験を擬似体験してみる共同化からかなと思った。
Aさんの成功体験を実際にやってみる→Bさん,Cさんも成功体験を積む(共同化)→組織の成功体験として言語化して磨く(表出化)…といった感じ?
今は成功事例の共有で終わっているので、その事例背景の共有や、一緒にやってみるが次のステップかな。

有楽町飲み屋症候群(部長が経営判断の曖昧さをグチり、課長が部長をグチり、メンバーが課長をグチる…といった他責が蔓延すること)』を引き起こさない上で、レイヤー問わずリーダーの言動は超重要。

自分自身、普段からグチは言っていないと思うが、「グチる前に自分たちで変えるために何かできないことはないか?」「指示命令が多くみんなの可能性を引き出そうとしているか?」日々しっかりと自問自答していたい。

最後にかっこよかった一文をスクショ。


佐々木 常夫、”そうか、君は課長になったのか。”
まずタイトルがかっこよくてセンスある。
佐々木さんが、元職場の後輩に向けて語りかけるような形式ですすむ。

著者の佐々木常夫さん(東レ経営研究所)は、39歳で課長になったちょうどその年に奥様が病に倒れ、自閉症のご長男を含む3人の子どもの世話をするために定時で帰ることを余儀なくされる。
そんな中、いかに少ない人員・予算で、かつてより難易度の高い成果をあげるか、マネジメントのエッセンスが詰まった本。

誰よりも部下の成長を喜べる、『ノブリス・オブリージュ』な精神を端々から感じた。

■プレイングマネージャーにはなるな
課長が要求されるのは、
 ●課の経営方針の策定と遂行状況のチェック(方針策定)
 ●部下の直面している現実を正しく把握し、その仕事のやり方を指導し、組織全体を最高の効率にもっていく(部下の監督と成長)
 ●自分の課で起こっていることを経営に的確に報告するとともに、経営の意思・目標を課全員に的確に伝える(コミュニケーション業務)
 ●社内外の関係者を自分の目標どおりに導いていく政治力(政治力)

■最初に信念を示す
注意してほしいのは、文言をそのまま言っても伝わらないということ。現場の仕事にあてはめて、具体的に説明してください。そして、〝耳にタコができる〟くらい繰り返すのです。部下に、「また、その話ですか?」と言われても、かまうことはありません。

■「時間厳守」を叩き込む
時間にルーズな課は成果を出せない。出勤時間、会議、外部とのアポイント……。毎日のことですから、時間に関してタガがほんの少し緩んだだけでも、仕事全体に深刻な影響を及ぼします。
もちろん、まずは隗より始めなければなりませんが。

■「在任中に何を成すか」を決める
デッドラインで自分を追い込め。
現在の職にはタイムリミットがあるのです。明確な目標ももたず漫然と仕事をしているようでは、あっという間に異動になってしまうということ。

■大目標をブレークダウンする
「成すべきこと」が決まったら、次はそれをブレークダウンしていかなければなりません。「2年で○○事業を立ち上げる」という大目標であれば、1年目には何をするか、今月は何をするか、今週は、今日は……、という具合です。
業務別にプライオリティをつけ、重要度の低い仕事はやめるか、やるとしても達成度を6割とか8割の水準で完成させるという調整が必要になります。従来の仕事を「捨てる」ことも恐れてはなりません。

■部下の仕事に手を突っ込む
「A君、これをやっといてくれ」で済ませてしまう課長が多い。その業務の完成度も伝えなければ、納期も設定しない。このようなやり方で、仕事が効率的になるわけがありません。
業務ごとのプライオリティを5段階評価で明確にした上で、部下に業務を始める前に計画書を提出してもらい、「この仕事はしなくていい」とか「3週間ではなく1週間でやりなさい」とか「君にはもっと大事な仕事に力を注いで欲しいから、この仕事はもう少し簡単に済ませても構わない」などとすり合わせます。
仕事の予測能力の向上と、プライオリティ設定の習慣化により、仕事のスピードが50%も上がるようになるのです。

■部下は与えられたもの
全員の戦力を最大に高めよ。
一般の会社での現場業務というのは、凡人にできないほど難しいものはほとんどありません。その程度のものなのに、「あいつはできる、こいつはできない」と能力差を取り上げることに意味があるとは思えません。
むしろ、重要なのは個々人のモチベーションを高めることです。優秀な人ばかりに重要な仕事を与えることは避けましょう。

■はっきりと言葉にする
日本人はどうも「チームでやる仕事」がうまくできない。
チームで仕事に着手するときには、「何のために」「いつまでに」「どの程度まで」「誰と誰がするか」ということをしっかりと決めておかなくてはならないのです。

ちなみに、佐々木さんの上司であり東レ元社長の前田勝之助さんは、怖すぎワロタな人である。

あるとき、前田社長の通商産業省(現経済産業省)訪問に同行することになった。スケジュールでは本社を午前10時出発だが、社長はいつも少しばかり遅れる。どうしても急ぎの仕事を抱えていた私はそれを見越して、ギリギリ2、3分前に玄関に着くようにした。

すると、すでに社長専用車が玄関先に停まっていて、なんと後部座席には前田社長が座っているではないか。それから通産省に着くまで車内で罵倒され続けた。大声で「どんな場合でも10分以上前に来て待っていろ!」「社長である俺を待たせる貴様にはビジネスマンの資格はない!」と、耳をふさぎたくなるほどだった。

高水 裕一、”宇宙人と出会う前に読む本”
テーマが面白すぎる。

「あなたはどこから来ましたか?」
さまざまな惑星の宇宙人が集う社交の場で、もしそう尋ねられたら、あなたならどう答えますか?
「地球から来ました」など論外で、失笑を買うこと確実です。ではなんと答えればよいのでしょう?

こんな平たい言い方をした各項目だが、ただのウンチクというより数式や元素記号が出てきたりかなりマニアックな内容。

【目次】
プロローグ 宇宙のとあるカフェにて
第1章 あなたはどこから来たのですか?
第2章 あなたは何でできていますか?
第3章 あなたたちの太陽はいくつですか?
第4章 あなたは力をいくつ知っていますか?
第5章 宇宙の破壊者を知っていますか?
第6章 宇宙の創造者を知っていますか?
第7章 宇宙最古の文書を知っていますか?
第8章 あなたは左右対称ですか?
第9章 数のなりたちを知っていますか?
第10章 宇宙人の孤独を知っていますか?
第11章 エネルギーは何を使っていますか?

「ぼくはケイ素ではなく炭素でできてるよ!(周期表で同じ縦ラインは性質が似ており、ケイ素でできた生命体もいるだろうとのこと)」

「ぼくたちの太陽は緑で、1つだけだよ!(実は大気で光が錯乱し、空の青と肉眼でみる太陽の黄色に分裂している。あと太陽が1つの方が珍しいそう)」

「ぼくの住所は、うお座くじら座超銀河団Complex おとめ座超銀河団 おとめ座銀河団 局所銀河群 天の川銀河オリオン腕 太陽系第3惑星地球だよ!」

一旦、会話の冒頭5分くらいは耐えられそうな教養は得られた。
あとはニコニコしてやり過ごそう。


ピックアップニュース

Pythonの35,000倍の処理速度が出る新言語が出たらしい。エンジニアが技術キャッチアップに疲れて嫌になるのも納得。
やっぱり自分は作るより、技術をどう活用するかとか、そもそもの問題を解決するとかビジネスサイドが性に合っているので、就職選びは正解だった。


5月の上席アポ群に備える意味もあり、情報開示関連をいろいろ調べていた。まだまだ各社試行錯誤段階の様子。

HRテックも調べていたが、こういう議論で意外と欠落するのは、何を最適にするのかは、「人間」の役割であること。
AIは、最適にしたいものに向かって計算するだけで、何を最適にするか考える人への依存度が高い点だと思う。
※このサービスは2021年12月28日に販売終了されていた…

目標進捗状況

修正予定なのでスキップ。

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