2024年11月 九州温泉逍遥⑤【日奈久温泉〜長湯温泉】
前回
11/23 熊本県八代市〜大分県竹田市
朝起きて外に出た
柳家旅館の裏手へ回る。重厚な建屋を遠目から見て少し目が覚めた
朝陽が反射する金波楼の外観を確認。いつか必ずや、この憧れの宿に泊まりたいものです。
朝餉前の軽い運動がてら、少々息を乱しながらも温泉神社への階段を登る。八代海と日奈久の街並みを暫し眺め、息が整った頃合いで宿へ戻った
朝餉前、ひなちゃんと朝の戯れを実施。脳内からエンドルフィンがどばどば分泌され、誰にも見せられない表情を浮かべていた…かもしれない
足止めを食らっていたら旦那さんが出現。ひなちゃんは両脇を旦那に抱えられ、奥の方へ運ばれていった
精緻な欄間が印象的な大広間で、正しい朝餉を摂取
この日はスケジュールに余裕があった為、ゆっくりと食事を済ませてひとっ風呂。眩しいくらいに差し込む豊かな陽の光で、日奈久の源泉が輝いてますよねえ
部屋の扉を開けて身支度を整えていたら宿の方が部屋までお見送りに来られた。部屋の中をパトロールしている様子を、中腰でカメラを構えながら尾行
チェックアウトのため帳場へ向かう途中、最後の接触。日なたで午前中から眠そうにしているひなちゃんに別れを告げ、日奈久を出立しました。
連日の入浴過多を考慮し、この日は正常観光と称して阿蘇へと向かった。何日間もソロで温泉を巡っていた心持ちのまま急に観光地に来たため、あまりの人間の多さに横転
大観峰から阿蘇のカルデラを見降ろす高度を得た。すごかった(語彙力消失)
阿蘇カルデラの全景。大観峰はカルデラの北に位置する
ちょうど正午をまわったので、阿蘇大観峰茶店で食事を嗜むことにした
眺めの良好なテーブル席で、肉うどんとたかなめしを喰らう。土産物を調達したところで早くも正常観光に満足したので、結局温泉に向かうことに
ここからは炭酸泉ラッシュ。手始めに訪問したのは竹田市「七里田温泉 下ん湯」
まずは「木乃葉の湯」にて受付を済ませる。こちらで下ん湯の入口鍵を一時的に預かるというシステム
想像を軽く超えた尋常じゃねえ爆泡。湯に沈んで十数秒も経つと、身体中に透明な極小ビーズがびっしりまとわりついたかのようなビジュアルに。集合体が苦手な方は鳥肌が立ってしまいそうなレベル
サイダーの中に身を投じたかのような泡付きで、絶え間なく身体を撫ぜ続けて終浴。ここまで訪問してきた温泉の中でも、湯のインパクトは随一だった。優れ過ぎ
間髪入れず向かったのは竹田市「ラムネ温泉館」。こちらも念願の訪問
露天風呂を満たすのは、32℃の不感温度の炭酸泉。自分にとって理想の泉質・泉温といっても過言では無い。しゅわしゅわと泡が立ち登る湯口を、親子と思われる入浴客らが交代で楽しんでいた
終浴後、オリジナルグッズを販売する売店で バスタオル1枚・フェイスタオル2枚・ジュートート1袋・デカロゴT(ブルー)等を購入。オンラインショップでも購入できるとはいえ、やはり当地で金を落としたうえで手に入れたいですよねえ
印象的な建築やキャラクター(?)等、独自の雰囲気を放つラムネ温泉は、大量の利用客でごった返していた。
「道の駅 ながゆ温泉」及び「さとう酒店」にて飲料(酒など)を購入し、目と鼻の先の宿へ向かいます
竹田市長湯温泉「旅館 中村屋」に投宿。長湯温泉の宿探しは旅程構築の時点でかなり難航したのだが、最後に辿り着いて予約に成功したのがこちらの宿だった
「竹」という別館2階の部屋に通された。本来は大人数の客向けのようだが、贅沢にも2間続きの広々とした部屋を独占
既に敷かれていた蒲団にこのようなものが添えられていた。家族経営のあたたかいおもてなしに弱い拙者は、早くも心を掴まれてしまいました。
外階段を降り、離れの露天風呂へ向かう
荒々しい析出物で覆われた露天風呂。湯量・泉質ともに抜群で、パワフルな湯力(ぢから)が作用してあっという間に身体が内側から温まっていくのがわかる。
最初は独泉だったが男女ともにみるみる入浴客が増え、自分が終浴する時には脱衣所のカゴが全部埋まっていた。日帰り入浴料金はなんと200円だそう。この値段で日帰り入浴できる温泉旅館は、そう多くはないでしょう
夕餉。地産地消の上をゆく「自産自消」を信条に掲げる中村屋の自家製食材を、まるごと鍋でいただく。テンション上がっちゃう
ボイルされた猪肉は、旦那曰く「一昨日獲ってきた」とのこと。田畑を荒らすイノシシをとっ捕まえて、ボタン鍋として客に提供。逞しい
最近やっと獲れ始めたという椎茸が、焼きたての状態で着弾。熱々のチーズとすこぶる相性が良く、久々に「うま!!!!」と声が出た
ワカサギと野菜の天ぷら。今年のワカサギは去年の2倍以上の大きさらしい
昨日宿泊していた客に刺身で提供した魚のカマが余っていたらしく、「せっかくだから焼いた」と言って旦那が持ってきた
もてなしの爆撃を受け、食事に真剣になり過ぎるあまり焼酎のお湯割りがなかなか進まない。身も心も満足の素晴らしい夕餉でしたね
終浴後はひと息ついてから内湯へ。39℃前後のぬるめの源泉が、不規則に勢いよく浴槽に投入されている。食後のコンディションでも入りやすい温度でありがたい
「内湯はぬるいですよ」と言われたが、ぬる湯好きとしてはこの温度は垂涎もの。バッシャバッシャと流れ続ける湯口を眺めながら、じっくりと長湯した。長湯だけに….フヒヒ!!!!
ぬくもりの玄関。終浴後、ご家族に軽く挨拶をしてから部屋に戻った
就寝前に再び露天風呂へ。気持ちの良い熱さの炭酸泉に浸かり、キンと冷えた空気で肺を満たすのがなんとも心地良い。星空を眺めながら、夜更けの湯浴みを展開
終浴即寝
続く