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2024年11月 九州温泉逍遥④【霧島温泉〜日奈久温泉】

前回

11/22 鹿児島県霧島市〜熊本県八代市

朝風呂。だんだんと空が明るくなっていく様を、不感温度に調整した浴槽から眺めていた

軽めの朝餉。ついでにヨーグルッペを初吸飲

後ろ髪どころか全方位から髪を引かれるような名残惜しさを振り切り出立。かねてより憧憬の念を抱いていた霧島湯之谷山荘、感慨無量の短い滞在でございました

茶畑が美しい霧島グリーンロードを西に降り、湧水町「鶴丸温泉」へ

入口の成分表。ほんと良いフォント

奥が熱めで手前がぬるめ。濃い茶褐色かけ流しモール泉は、香り豊かで手触り滑らか。

「おれは全然熱く感じないね」
「あんた年取って皮膚が退化してんだよ!」
「(皆で)ガハハハwwww」

一緒に入っていた客全員ととりとめのない会話を展開し、記憶に残る湯浴みとなった。

未踏の宮崎県へ突入し、えびの市「あきしげゆ」へ。道中に幾つも看板を見かけたが、肝心の建物を見つけられず狭隘な路でUターン。知らぬ間に気づかず通り過ぎていたらしい

聞きしに勝るとろんとろん浴感ときめ細やかな泡つき。加水加温無しで40℃前後を維持する奇跡のかけ流し。ウヒラウヒラと奇怪な笑みを浮かべながら浴槽の中で高速回転してしまいました。すみません。

ぬるめの浴槽は寝湯が可能な浅さで長湯必至。年季こそ入っているが、天井の高い浴室で開放感もなかなかのもの

露天風呂。こちらは溜め湯なので湯温は低め

脱衣所には味のある手書き文書が並んでいた。受付の男性に軽く話を聞いたところ、「あきしげゆ」という特徴的な屋号は、創業者夫妻の秋光(あきみつ)さん、成子(しげこ)さんの名前から取っているそう。

現在は孫にあたる受付の男性が温泉を受け継いでいる。牧歌的な雰囲気が心地良く、精神の汚れ(けがれ)まで洗われた心地がした

「道の駅 えびの」で昼食とした。何か適当に麺でもすすろうと思ったらまさかのビュッフェ(バイキング、ヴッフェともいう)レストランだったのだが、美味そうだったのでそのまま入店

バイキングの取り分け方には人間性が出る
コーヒーゼリーです

味付けが基本的に優しく、かと言って物足りなさは全く感じさせないのが良い。パンチのある濃い味よりも素朴な味付けを好む拙者にとって、最後まで美味しくいただける良いレストランでした

県境のループ橋を通過して2日ぶりの熊本県へ。この日の3湯めは人吉市「華まき温泉」

熊本県公式観光サイトより引用

湯を軽く波立てると、水面にパチパチと水滴が跳ねるほどの炭酸含有量。全身にまとわりつく泡をひたすら撫ぜていると、いつの間にか温泉が効いてグッタリとくる。

39℃ほどながら、この湯が持つ内なるパワーを感じざるを得ません。

球磨川沿いは数年前の豪雨の影響で通行不可の為、無料措置が取られている高速で八代ICまで移動。この日の目的地、日奈久温泉に到着

宿のチェックイン時間まで余裕があったので温泉街を徘徊。ネコチャンだらけだったので脳死でバシャバシャとシャッターを切り過ぎたため別記事にしました

この日の宿は日奈久温泉「柳屋旅館」

かなり家庭的な雰囲気の旦那さんが迎えてくれた

通されたのは8畳間の「青柳」。組子細工が各所に散りばめられた書院造の素晴らしさに欣喜雀躍。

連湯で少々ぐったりしていたにも関わらず、優れた意匠にテンションが上がり館内徘徊を実施。

おや?

柳家旅館に居着いた元野良猫の「ひなちゃん」。かわいいねえ!! フヒヒ!!!!、!!!!!!

渡り廊下を進み、離れの浴室へ。大理石の浴槽に日奈久の源泉が滔々と落とされる。上品な浴槽に触れながら、身体に優しいアル単泉を愉しむ

終浴し、本館を眺める

自由に徘徊するひなちゃんと再びの接触。なかなかに美しい顔立ち

陽が暮れたので宿の近くの居酒屋に入った。柳家旅館の裏手に位置する「お食事処 湯だまり」

日奈久名産のちくわで始める。ブリンとした食感でとってもおいしい。休肝日にしようと思っていたはずなのに、気がついたら焼酎を頼んでいました

熊本なので馬刺しもいただく。これで日本三大馬刺しをそれぞれ現地で食べる実績を解除

ここ数日重めの食事が続いていたこともあり、おでんが五臓六腑に染み渡る。あまりに美味かったので同じチョイスでおかわり

車で15分ほどの所から通いで来ているというオーナー夫妻と会計時に言葉を交わした。館内に所狭しと飾られている切り絵は、全て旦那の作品とのこと

この日はプレミア12の試合が開催されており、このまま観戦していたら深酒になるのは火を見るより明らかだったので、日奈久を再訪したらまたこちらで飲酒する旨を伝え退店

宿を出てコンビニエンス・ストアに立ち寄り、誤って追加の酒を購入。近隣を飲み歩き散らして宿に帰還

もう一度入浴したのち泥のように寝

続く

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