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2023年5月 上州湯治紀行①【湯宿温泉 ゆじゅく金田屋】

立て込む勤務に疲弊した身体を休ませる為、「温泉宿でゆっくりする」ためだけに群馬へ向かいました。

5/20 出発〜群馬県みなかみ町

昼餉。新白河駅西口「手打中華 せきた」の手打中華をいただく。ごわごわ食感の正真正銘の手打麺と、甘味すら感じられる会津地鶏のスープ

「日本人ならスーパー日本酒」

駅から最も近いラーメン屋なので、多くの観光客が訪れると思われる

正統な白河ラーメンのカテゴリに属するかというと微妙なところだが、自分は好きな一杯です

夜勤明けの体力を考慮し、白河IC~伊勢崎ICまで高速課金。見事な赤城山大鳥居をくぐり抜け、赤城山の裾野に伸びるR353方面へと北上した

存在は何となく知っていたが幾度となくスルーしていた「オレンジ353」にて小休憩

薄暗く天井の低い店内に、各種ゲーム機やパチスロ台などが並ぶ。調整中の筐体も多かった

館内の自販機コーナーにて一服する。カンコーヒーのデザインもなかなか味がある

灰皿が粉末ルウの空き缶だったのもよかった

素泊まりなのでR17沿いの「フレッセイ 沼田恩田店」にて買い出し。「他県のローカルスーパーであたかも地元の人間であるかのように利用客に紛れて買い物をすることに悦びを感じる」を実施。

投宿。みなかみ町湯宿温泉「ゆじゅく 金田屋」。駐車場にて荷物を降ろしていると、エネルギッシュで優しい親父さんが迎えてくれた

6畳+3畳(広縁)の角部屋に通された

前室も広くて趣がある

素泊まりかつ24時間入浴可ということで、翌朝のチェックアウトまで全く時間に縛られずに過ごす。まずは旅館の裏手を散策

綺麗に整備された石畳の路地を歩く。顔出し看板が各所に散見された

金田屋の裏手、湯宿温泉の本家「湯本館」。金田屋の親父さんから「金田屋の紹介だと申し出れば、中を見せてくれるよ」と言われたのだが、訪問を失念していた。次回訪問の際に行ってみようと思う

湯宿温泉には4つの共同浴場が存在する。これはそのうちの1つ「窪湯」だが、現在も共同湯会員以外は入浴不可

路地というより、建物と建物の隙間という感じ

小さい絵画展。こういうのグッときちゃう

先達の方々が湯宿温泉の街を何度も歩く理由が分かった

湯宿温泉に来たら撮っておきたいと思っていた大滝屋の看板

こちらも旅程の都合上今回は訪問しなかったが、いずれお世話になりたい

湯宿温泉の貯湯タンクを確認。

湯宿温泉は本当に国道のすぐ横に位置するのだが、存在を知らなければ通り過ぎてしまう。以前四万温泉に宿泊した際、この道を通って新潟へ出たのだが普通にスルーしていた

国道に沿って流れる赤谷川

国道沿いにも味のある商店が並ぶ

そば処「やまいち屋」の隣家。この日(5/20)の1週間ほど前に火災があったそうで、立ち入りが規制されていた。当然ながら焼け跡はまだ新しい

静けさが心地よい夕刻の湯宿の街並みを、カメラを携えて一通り歩き散らした

宿へ帰還。ロビーの柱には「旅人宿」の札が掛かる。実際、自分以外の客も全員1人泊だった

旅館の建物と一体化している蔵。手前に置かれている桐箪笥は明治初期に作られたという代物

帳場

階段下の扉が男湯の入口。自分は階段を登った突き当たりの部屋をあてがわれたので、幾度となくこの階段を昇降した

帳場横のスペースにて、これまで訪問した客が記していった湯治録に目を通した

屋号入りのだるま。高崎産かしら

ちょっとしたカフェのような雰囲気を醸し出す珈琲処では、後述の湧水で淹れた珈琲が頂けます

オーブン・レンジに加え、製氷機も完備。食器類は一通り揃っており、自由に使用可。スーパーの方が割り箸を入れてくれなかったので、こちらからお借りしました

帳場奥の広間。現在は素泊まりのみの受付だが、以前はこちらが食事スペースだったとのこと

奥の階段から2階を一周し、部屋へと戻りました

散策し軽く発汗したベストなコンディションでひとっ風呂

落ち着いた雰囲気の漂うとても清潔な浴室。無色透明の硫酸塩泉、温泉好きでこの湯が合わないという人はまず居ないと思う

ビッシリ析出物が付いた岩から流れ出る窪湯源泉が中央の箱に貯められ、そこから浴槽へ落とされる

カラン3基、シャンプー・ボディーソープ完備

湯量と外気の調節のみでこまめに湯温調整をしている。湯宿の源泉温度はかなり高いのだが、この手づくりの湯加減のおかげで浴槽は常に適温が保たれている

成分表

赤谷川左岸の岩穴より湧き出るという湧水。この一帯の良い地質で濾過されている最高の自然の贈り物だと、親父が誇らしげに教えてくれた

この頃は宿食が続いていたので久々のローカルスーパー夕餉。こういうのも好き

一通り飲み喰いした後、歌人 若山牧水が泊まったとされる蔵座敷を見学。談話室として開放されており、静謐な空間で暫し時間を過ごした

しんと静まり返る石畳の通り。風を浴びながら金田屋の外観を確認した

続く

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