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2019/12/07

出張に向かう電車の中で、文学フリマの感想を書こうとしています。
(※その後力尽きて、12/7に加筆しています)

今でも思い出せる会場の騒がしさ、すれ違うたびに肩をぶつけてしまいそうなほどの人の群れ、自分の作品について熱く語る参加者。
出展者も一般参加の人も、小説が、詩歌が、評論が、文学が好きなんだという事実。ただそれだけ、たったそれだけの事実が、会場の空気の空気からありありと伝わってきました。

そもそも1次創作について何も知らない私が、このイベントに行くなんて思ってもいませんでした。
きっかけは、僕の大好きな短歌を書く方が文フリ東京で新刊を出すと呟いていたから。その人の本を買って少し幸せになりたいなと思ったからでした。 ただそれだけでした。

書いたいものを少し買ったらすぐに帰ろう。そう思いながら会場に向かいました。ただ、その考えは足を踏み入れた瞬間すぐに変わってしまいます。

おびただしい数のブース、凝りに凝ったスペース、歩く人を呼び止めるサークルの人……今まで二次創作の、しかも特定の作品のオンリーイベントにしか参加したことのない自分にとっては驚きの連続でした。
「見本誌読んでもいいですか?」と聞くと笑顔で「どうぞ」と言ってくれる方。自分の作品について、永遠に話し続けるんじゃないかというほどの勢いで語る方。いろんな人が自ら信じる「文学」を押し出す、そんな感覚がしました。
その熱量に当てられてか、購入した本の総額は当初の予算より10000円もオーバー。一緒に回っていた友人からお金を借りる事態にまで発展しました。

とにかく楽しかった文フリ東京。
本は読まれないだとか、小説を読む人は少なくなってるだとか、紙の本は売れないだとか、そんな声がそこかしこから聞こえる世の中です。ただ、そんな世界にも書くことが好きで、読むことが好きで、その熱量を作品に、本に昇華させる人たちがこんなに多くいる。一読者として、その事実に僕はどうしようもなく感動しました。

一次創作、興味はあるし、本も出してみたいと思います。
僕はまだ二次創作の小説しか書けないけれど、そのうちオリジナルを書いて文フリ東京に参戦したいと思います。そうしてこの日お話してくださった人や、それをきっかけにTwitterをフォローしてくれた人たちに「僕も本をだしました」と笑いたいと思いました。

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秋瀬憂
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