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6度目のリティク「スーパー30 アーナンド先生の教室」
リティクのことしか考えられない生き物になってから6本目の映画です。
前回の復讐者の美しさを堪能した日記はこちら
6度目とか言ってますが、順番はばらばらです。
リティク様が美しさとダンスを封印して演じたと言われている、実在の人物をもとにした映画です。
あらすじ
アーナンドは優秀な頭脳を持っていますが、貧乏故にイギリス留学の機会が巡ってきても旅費がありません。理解ある父も息子の為にお金を工面するために奔走しますが、無理がたたって他界してしまいます。
自分の才能を活かせる事なくせんべいを売りながら、日々の生活を送るしかないところへ、ラッランと言う男が、自身の経営している進学塾の講師にならないかと誘ってくれます。
優秀な進学塾は裕福層の子供が集まるので、とてもお金になるのです。
教え方が上手いアーナンド先生によって、生徒の合格率が爆上がり。塾は大人気。
一転して裕福になっていくアーナンド先生ですが、パーティの帰りに昔の自分のように、時間を惜しんで問題を解くことに夢中になっている青年に会います。
貧乏であるが故に塾には行けず、どれほどの才能を持っていても、それを活かすことなく日々の仕事に埋没されていく子供たちの現状を改めて突きつけられます。そして今の自分ならばなんとか出来るのではないかと気づき、貧困層向けの私塾を開設する事を決意します。
裕福層の親はアーナンド先生に子供を任せたくて投資していたのに、その契約は反故にされ、先生は貧困層に無償で教えている。
アクシデントにならない訳がないのです。そこから波乱ありまくりのお話です。
美とダンスを封印した先生
この映画に出演を決めた際に、リティク様はモデルとなったアーナンド先生本人のビデオを繰り返し見て仕草から話し方まで研究したと言われています。
肌を濃くし、筋肉隆々の体も贅肉を付けて丸みを帯びさせています。
「美もダンスも封印していて、別人のようなリティク」と聞いていましたので、そうかそれならまぁ、特典のポストカードとかはいらないかなと、通常のBlu-rayを購入しました。
霊力の蛇口が常に開きっぱなしである黒崎一護がどうしたって霊力ダダ漏れになるように、美と色気の蛇口が常に開きっぱなしであるリティク様がそれを封印したところで漏れ出て来てしまうと言う事に、BLEACHが好きな自分が何故思い当たらなかったのかと思いましたね。
つまり、なんでポストカード特典ではない方を買ったのかと。
なんかねーなんかもうねーー。いや、美は封印されてましたよ確かに。でもねー「あ、この人、ちゃんと整えれば絶対美形だな」ってわかっちゃうんですよーー。そして肌を濃いめにしているので、そのせいで更に緑の瞳が蠱惑的になってしまってるのですよ。本当に吸い込まれそうな、暗い森の中に浮かび上がる湖畔みたいな美しさです。
体は確かに重そうでした。どっしりしてました。お顔もお肉がついていて年相応でした。でも色気は体重重くしても肌濃くしても減量出来るもんではないのでー。色気ばっかりはどうにもなりません。ちょっと笑ったり、考え込んだり、困ったり、あらゆる表情や仕草から色気漏れ出ます。
あと通常のリティク様のオーラが、この映画では「この先生に教えて貰えば自分は高く跳べる」という信頼感になっていました。
所感ですが、この映画はいつもより演技が控えめだったなと感じます。あくまで主役は生徒30人、なのだと思います。
そして自分自身を控えめに演じることが出来るということ自体、すごいなと思います。北島マヤもしばらく気づかずに出来なかった事をする、素晴らしいです。
好きなシーン
ネタバレになってしまうので、ご注意ください。
自分の一番好きなシーンはやはり、無償の塾を開くという告知を見てアーナンド先生の元へ向かう、各地方にいる貧民層の子供達のシーンですね。必死に送り出す親が一緒に映っているのですが、それがもうたまりません。
自分の子供はどうやらものすごく賢いようだ、そして勉強がしたいらしい、と両親が気付いても、現状、してやれることに限界があります。
アーナンド先生のお父さんがそうであったように。
自分の子供が飛び立ちたいと願っているのにそれが出来ない、無理をしても絶対に絶対に出来ない、というのは、親として本当に辛いと思います。
それがアーナンド先生の塾へ行けばなんとかなるかもしれない、毎日ただ生きていくだけで精一杯のこの場所から、子供だけでも切り離してあげられるかもしれないと言う想いが詰まっていて、いつもここで泣きます。
早く早く!今のうちに!いいから行って!みたいに皆必死なんですよね。恐らく遠いから今から行っても間に合うか分からないとかの理由もあるだろうと思います。飲んだくれの父親に搾取されてる状況から逃げるように出て行ったりもしています。
そこから30人を選出するのですが。つまりここまで必死に飛び出して行っても選出に落ちて戻らなくてはいけない子供もいたわけです。そこの描写はそんなになくて、どうしても何とかしてほしいと懇願する子が一人いましたが、おそらく数人、数十人は家に戻った子供がいたと思います。そこを想像すると本当に辛くて苦しいです。
あと最初の方に、学生時代のアーナンド先生が出てくるのですが、50歳前後のリティク様が学生時代を演じても違和感ないのがすっご…すっごい…ってなります。仕草のひとつひとつに幼さがあるのです。
生意気で勉学に貪欲でとても可愛いです。優秀な子供が町?で表彰されるのですが、一位が勲章で二位が本だったので、「二位がよかったな~」みたいな顔をするのが最高に若者らしくて好きです。
あと祝賀会?みたいなところで女性ダンサーにいい寄られ、ちょっと照れつつ踊れないから恥ずかしいみたいな所作をします。大変可愛らしいですが、観てるこっちは「おおおお踊ってしまえぇぇぇ」みたいな突っ込みを心の中でしてしまいます。リティク様、偶にこういう「本人はめちゃくちゃキレッキレに踊れるのに全く踊らない」と言う役回りの時がありますが、ファンは「もしかしたらちょっと踊ったりしちゃうのでは」みたいになってしまうのは、いいのか悪いのか…どうなんでしょう。
あと生徒たちが劇を発表した後、ちょっと手を振るだけの振りをするのですが、キレッキレすぎて素人じゃねぇなって一発で分かるシーンがあります。最高にかわいいです。
リティク様は先生ご本人の動画を見て勉強されたとのことなので、もしかしたらアーナンド先生ご自身の癖なのかもしれないですが、映画の中で何度かガムチャと言う名前みたいですが(今調べた)首に掛けている手ぬぐいみたいなものを、何度も口元に持っていく仕草をします。
それがまぁなんとも可愛らしいので、是非注視していただきたいです。
本当にとても良い映画なので、機会がありましたら是非。
今なら円盤が買えますし、レンタルもあります。
偶に映画館でも上映されてます。