2020/7/27 読書記録
三田村信行『オオカミの時間: 今そこにある不思議集』を読む。全作品何かしらの「怖さ」を感じさせる短編集だ。
三田村信行の作る「怖さ」は、「日常を少しずらした世界を描くことで生まれる怖さ」で、物語なんだけど、自分にも起こることかもしれない、と思わせるパワーが作品にある。佐々木マキのイラストが、臨場感をプラスしている。
この本とは別に、『おとうさんがいっぱい』というさらに怖い本があって、今すごく読み直したいけれど家にないし、そもそもこの本を家に招き入れることが恐ろしい。こういう作家って他にいない。
この記事が参加している募集
サポートいただけたらとても嬉しいです。