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生存率37%に仲間入り?!
中小企業の創業から35年後の生存率で皆さんご存じですか?
中小企業では創業から20年後には55%、30年後には43%と過半数以上が廃業しているという現実があります。単純に計算すると、35年後の生存率は37%。なんと40%を切っているのです。そんな厳しい状況の中この37%の中に、今年豊開発が仲間入りします。豊開発は今年の2月2日に35歳の誕生日を迎えました!
ここでメモメモ…
確実に「へ~」で終わってしまう話だというのは十分承知していますが、少し気になって調べたことがあるので紹介させてください。
🔍検索内容『1990年生まれ 有名人』
学年は1つ下になりますが、豊開発は俳優の「山田裕貴さん」やモデルの「ローラさん」、フィギュアスケートの「浅田真央選手」が豊開発と同じ1990年生まれだそうです。
・・・本題に戻ります。
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豊開発は、土木業界で施工管理に特化した事業スタイルを35年間貫いてきました。まさに「施工管理のプロフェッショナル」
30年以上の実績と現場で培った知恵を活かして、お客様からの難しい要望にも真摯に対応し、期待に応えることができる。これはみなさんに自信を持ってお伝えできる当社の強みの1つです。
今回は豊開発が歩んできた35年間のこの記事で振り返ろうと思います。なぜ豊開発が35周年を迎えることができたのか。これまで豊開発が歩んできた足跡を辿っていきます。
‣豊開発株式会社 爆誕
1990年
1990年2月2日。豊開発株式会社 設立。
当時、大阪の四天王寺東門にあったあるマンション1階の45坪ほどの部屋に事務所を構え、4名のメンバーとスタートさせました。創業者は現代表である清水さんの父、清水義巳さん(先代)です。
先代は、強烈なリーダーシップで豊開発を長年牽引されてきました。
「仕事の胆はまず安全の確保」と考えている方で、とにかく会社の安定や工事の安全を徹底していたといいます。リスクを避け、安定を目指している会社。そして安全にこだわり無災害でやってきた豊開発。
「この堅実さやマジメさは先代(父)の性格によるものなのだろう」と清水さんは言います。
先代は、豊開発を設立する前、社員30名ほどの土木関係の会社に務めていました。そこの会社でも杭打ちや土留の工事を専門していたといいます。そういった前職の経験を踏まえながら、豊開発では自社で建設機械や職人を持たずに様々な協力会社と信頼関係をつくり、協力して工事を進めるという、施工管理に特化した事業スタイルを追求することとなります。
たくさんの協力会社さんがいるからこそ成り立つこのスタイル。当時から色んな協力会社さんとの信頼関係を深めてきました。今では50社以上の協力会社さんが豊開発のパートナーとして一緒に働いてくれています!
‣当時、全員の心に刻まれたあの出来事
1995年
1995年1月17日。大規模地震「阪神淡路大震災」が発生。
豊開発が創業から約5年が経とうとしていた頃の出来事です。当時、豊開発も復旧工事に携わることとなり、得意先の対策本部のような役割を果たしていました。
先日、当社の工務部部長である龍門さんにインタビューを行った際にも、「当時のことは思い出したくないつらい出来事」と振り返られるほど。また、「阪神淡路大震災に伴う震災復旧工事に関する死亡災害件数」の調査記録には、建設業で35名の方が亡くなられたと記されていました。この数字を見るだけでも当時の現場がいかに過酷な状況だったかということが想像できます。
この復旧工事は、当時のメンバーも全員が口を揃えて1番印象的で大変だったと振り返るほどでした。今までに見たことのない工法で色んな工事が色んな場所で進められているのを目の当たりにして、ビックリしたといいます。しかしここで見たもの、感じたこと、その経験が今の豊開発の知恵の一部となっているのも間違いないと当時のメンバーは確信しています。
‣信頼の蓄積
2000年
2000年2月2日。豊開発は創立10周年を迎えます。
現在も当社の1番の得意先としてお付き合いがあるD社との取引がスタートしたのもこの年です。そこからD社を通じて、鉄道関係の仕事が増えていきました。
当時は、同じ工事を担当するにも求められる条件が高度なものが多く、失敗もあったといいますが、それを1つずつクリアしていくことで、また豊開発の技術や知見が蓄えられていきました。今でも特殊で難しい工事の依頼や相談もあるといいますが、それを乗り越えることでまた評価され、信頼へと繋がっていると私たちは考えています。
また、この年には豊開発の施工管理者の中で唯一中堅という立ち位置で活躍されている大賀さんが、新卒で豊開発に入社してきました。今年で25年目になる社員さんです。当時は貴重な貴重な新入社員の1人でした。
入社当初、見た目が怖い人が多くてビックリしたと振り返っていました。当時の工事長からは「仕事が分からんやつとはしゃべらん」と言われることもあったとか。とにかく必死に自分で見て自分で感じて、1つずつ仕事を覚えていったとおっしゃっていました。
2001年
創業当初に構えていた45坪の事務所から、1995年に大阪市天王寺区上汐へと事務所を移転。そこから約5年ほど経ったこの年に事務所の1階でレストランをオープンしたといいます。
名前は「夕日丘倶楽部」
現在、本社のオフィスリノベーションを企画している関係で、社内の大掃除が行われた際に、当時レストランで使用されていたであろう大量の食器類が倉庫に眠っているのを見つけました。これがまた良い食器ばかりで…捨てるのはもったいないということで只今メルカリにて出品中!私も自分の家で使うようにいくつかもらって帰らせてもらいました。
2005年
2度目となる本社移転。大阪市天王寺区餌差町に事務所を構えます。
2009年・2010年
それぞれの年で、得意先と共に「特許」を共同取得します。
ニュースや新聞でもよく目にする「特許」という言葉。特許とは、簡単に言うと発明を保護する制度のことです。建設業で言えば、新しい工法を発明した企業が独占的に利用・使用できる権利を意味し、他の企業は無許可でその工法で販売・施工することができなくなるものです。
このように、既存の事業をさらにレベルアップさせるための豊開発は着々と力をつけていきました。
そして、2010年2月2日。豊開発は設立20周年を迎えます。
2013年
2013年5月。3度目となる本社の移転。その移転先となったのが大阪市中央区上汐、現在の事務所です。
‣会社に差し込んだ一本の光
2015年
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2015年1月。25周年式典を開催。創業してから毎年開催している豊開発主催の一大イベント「安全協力会懇親会」。この年は、25周年を記念して盛大に式が執り行われました。そんな「安全協力会懇親会」はもちろん今年も開催!こちらの記事で今回の様子をまとめていますので、ぜひご覧ください。
2018年
2018年4月1日。現代表清水勇輝さんが入社。
先代から何度か「来ないか」という打診はあったが、当初は「後を継ぐ気は全くなかった」と清水さんは言います。では、どうして豊開発への入社を決断したのか…
清水さんを深堀りした記事もアップしていますので、ぜひご覧ください!
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清水さんは前職で建設業とは全く違う業界で仕事をしていたため、入社後はまず仕事の内容を学ぶことからのスタートで、3.4ヵ月は営業について学んだといいます。それからは、主に管理業務を担当。そこで社内改善に重きを置き、デジタル化や会社ホームページのリニューアル、情報システム関連などの取り組みを進めていきました。
こういった新しい取り組みに力を注ぐ清水さんの姿を見た他の社員は「今までの豊開発にはない新しい風が吹いた」と、色んな期待が寄せられました。
2019年
新たな取り組みとして「健康経営優良法人」の認定を取得しました。
「健康経営優良法人」とは、従業員の健康管理や健康増進の取り組みについて特に優良と認められた法人が取得できる認証のことです。
豊開発は、この年から毎年認定を取得しており、昨年で6年連続となります!もちろん今年も認証取得を目指します!
また、健康経営の他にも当社では管理部を中心に社員が率先して様々な認証取得に取り組んでいます!昨年は「働きがいのある企業賞」や「建設人材育成有料企業表彰」といった受賞もいただきました。社員の働きやすい環境、魅力ある職場を目指してこれからも様々な取り組みに挑戦していきます!
2020年
2020年2月2日。豊開発はついに創立30周年を迎えます。
そして、この30周年にあたり会社設立からの30年間という長い歴史をたどり、それらを1冊の社史としてまとめた「豊開発株式会社 30周年記念誌」を作成しました。今回の記事を書くにあたり、参考にした資料です。
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「豊開発の30年間の歴史を振り返ることにより、全職員が豊開発創業の想い、存在価値を正しく理解し、今後の豊開発の発展に向け、当事者として誇りと責任感を持つこと」この社史政策には、このような深く熱い思いが込められていました。私のような社歴が浅い社員でも、この1冊の社史を見るだけで当時のメンバーがどんな思いで、どんな状況下で仕事をし、どんな道を歩んできたのかというのが実際に経験してきた方の言葉で鮮明に表現されているので、ダイレクトに心に響きます。当社の今だけでなく、過去を深く知ることでより社員1人ひとりの会社への愛着や既存意識が高まり、そして次に繋げたいという責任感にも繋がっていくのだと思います。私もバトンを受け取り、次へと繋げるその1人としてこれからも尽力していきたいと思います。
‣豊開発第2章 幕開け
2022年
当時専務だった清水さんが、この年で正式に豊開発代表取締役に就任します。豊開発を50年100年続く企業にするという大きな目標を掲げました。
そして、代表に就任してまず取り組んだこと、それはミッション・ビジョン・バリュー(MVV)の策定です。
2023年
そして、代表に就任した翌年の2023年。企画部署として、新たに定めたバリューを体現する組織「あそ部」を発足。
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あそ部が発足されてから今年で3年目になります。これまで、会社ホームページ・ユニフォーム・ロゴマークのリニューアルや、SNSの開設、新しい福利厚生制度の確立やドローンによる新しい事業の展開、そして採用に力を入れるなど今まで豊開発がやってこなかった新しい取り組みを進めてきました。より詳しく説明した記事もアップしているので是非こちらもご覧ください!
‣丁寧な仕事とは
2025年
2025年2月2日。そして、今年豊開発は創業35周年を迎えました。
今年発表されたテーマ、それは…「原点回帰」です。豊開発がこれまで行ってきた基本的な業務を改めて考え、会社の存在意義や強み、豊開発を選んでくれる理由などを認識する年にしたいという想いが込められています。その中で、「丁寧な仕事」「凡事徹底」ということを意識しようという方針が発表されました。年明けから「丁寧な対応」「丁寧な仕事」と”丁寧”というワードがよく出てきますが、そもそも”丁寧”とはなにか。先日の全体会議で当社の会長がお話しされていた内容を紹介させていただきます。
『丁寧とは。辞書では、主に動作や言葉遣いがぞんざいではなく礼儀正しいこと。仕事のやり方が雑でなく念入りなこととして記されています。しかし、これはすごく幅が広くまた奥深いものです。また、得てして得意先とのやり取りや製品の出来栄えなど外向き(外面)と捉えられがちですが、”仕事上の言動や所作、やり方”となれば内向き(社内)のあらゆることに対しても丁寧にことを行い精緻を高めるということになり、それを心掛けましょう』というお話でした。
つまり、表に現れる、評価される「丁寧さ」だけが当社の目指す「丁寧な仕事」ではなく、人に評価されにくい部分での「丁寧さ」も「丁寧な仕事」の一部であるということ。色んな場面で「丁寧さ」というのは発揮されます。そういった細かい部分でも「丁寧さ」を追求して仕事を進めていくことが重要だと感じました。
今回の”丁寧”に限らず、言葉というのは漠然と捉えられがちですが、言葉は見方によって色んな意味を持ち、考え方によっては色んな深掘りをすることができると感じました。
豊開発が歩んできたこの35年間。キーワードとなるのはまさに「信頼関係」です。これまで築き上げてきた顧客との信頼関係。そして協力会社との信頼関係。創業当初から「安全」を徹底し、これまで無災害で様々な工事を完成させてきた実績、そしてどんな難しい依頼があっても最適な提案と、真摯な対応で信頼を積み上げてきました。
しかし、そういった色んな工種を組み合わせて他社にはない提案ができるという強みをアピールできるのも、いつも支えて下さる協力会社さんの存在があるからこそです。
支払を滞らせないなど基本的なことではありますが、そういった小さなことの積み重ねで創業当初から協力会社さんとの信頼関係も深めてきました。これからも「困ったときは豊開発に相談してみよう」と声をかけていただけるよう「ファーストチョイス」の必要不可欠な存在になることを目指し、そしてより広く信頼関係を深めていくことが豊開発の永遠の目標となると考えています。
「50年、100年続く会社へ」
改めて、豊開発35歳のお誕生日おめでとうございます。
深掘りはつづく…