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愛することと愛されること
自分が運よく誰かに愛されたからって、
ほかの人も同じように自分を愛してくれる誰かを見つけられるとは限らない。
私の母は、運よく自分を愛してくれる人を見つけ、
そのまま結婚した。
結婚生活は、娘の私からすれば、
100%うまくいっていたとは思えない。
けれど、父の葬儀で見せた母の涙は本物だった。
あんなに泣いている母を見たのは、あのときだけだった。
あのとき、「あぁ、お母さんもお父さんのこと好きだったんだな」って
初めて思った。
この人は、愛を伝えるのには不器用過ぎたのだとー。
ここで、私の話に戻る。
22歳。中学の同級生は結婚して子供がいる子もいる。
母は言う。
「あなたも早く結婚すればいいのよ。」
「誰かいい人いないの?」
昔から、私の恋愛の話に首を突っ込むのが好きな人だったけど、
最近はちょっと重荷。
大卒の女の子だと、今年新卒だから、まだ結婚してないのが当たり前だし、
現に私の大学の友達はまだそんな話聞かない。
そんなに焦ってするものでもないし、
これからの人生を一緒に歩む人は慎重に選びたい。
お母さんみたいに、自分のことだけを愛してくれる人を
高校卒業の段階で見つけられる人なんてほんの一握りだ。
あなたは気づいていないかもしれないけど、
それって幸せなことだったんだよ。
いつまでも「あなた」と「わたし」を一緒にしないでほしい。
確かに性格的に似ているところはあるけれど、
似ていないところももちろんある。
愛されることって、愛すること以上に難しくて、努力が必要なんだと思う。
愛することは、自分だけでできるけど、
愛されるためには、相手が必要で、
愛されている状態を維持するには、少なからず努力が必要なはずだ。
嫌いになることは好きになることより簡単だから。
人間は、時に残酷すぎるくらい残酷で、単純で素直だ。
「合わないな」ってポイントがたまれば、
それは別れの引き金になる。
恋愛小説ほど、本物の恋愛はうまくいかないし、
人間関係は、常に複雑で難しい。
いろいろ考えているうちに人といるのがしんどくなることだってある。
自分の幸せは自分で決める。
自分のことは自分で幸せにする。
それができるだけの収入源と人間関係を持った大人になりたい。
そう思う月曜日の朝。