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【読書感想】外資系コンサルの知的生産術

こんにちは、うえすぎゆうきです。

私は自己啓発本やビジネス書が好きでよく読むのですが、読んでる時は

なるほど、その通りだ。完全に理解した。

と腹落ちしても、数日経つとその本のことなど忘れ、自分自身の行動変容につながらないことが多々あります

「理解する」ことと「行動する」ことの間には大きな壁があるんですよね。

山口周さんは著書『外資系コンサルの知的生産術』(光文社新書)にて、多くの書籍で語られている「思考の技術」はそれだけでは不十分で、「行動の技術」も高める必要がある、と述べています。

自分としても共感できる内容がたくさんあったので、この記事で紹介していきます。


思考技術だけでは知的生産性はあがらない

本屋に行くと、元コンサルタントの方が書いた「論理思考」や「仮設思考」といった「思考の技術」に関する本がたくさんありますよね。

自分もついつい気になって読んでしまいます。それを読めば、この思考技術が身について、圧倒的成果を生み出せる気がするからです。

しかし、「それらの本を読んで、生活や仕事での生産性は上がったか?」と著者の山口さんは問います。

この質問になんの迷いもなく「上がりました!」と答えられる人は多くないのではないでしょうか。

その原因はどこにあるのでしょうか?

山口さん曰く、知的生産性は「思考の技術」そのものよりも、「情報をどう集めるか」、「集めた情報をどう処理するか」といった「行動の技術」が重要、とのことです。

思考技術は知的生産に必要な要素の一つでしかなく、その他の要素も合わせて身につけないと、全体のクオリティは上がらないということ。

…確かに、どうも自分は「思考術」を万能にとらえすぎていたかもしれません。いくらやり方をわかっていても、現実の問題に対していきなりうまく取り組むのは難しいですよね。

速く走る方法を解説されてわかった気になっても、実際に速く走れるようになるには繰り返し練習が必要、ということと同じだなととらえました。

知的生産を行うときに、まず考えること

知的生産のクオリティを上げるためには戦略が重要、本書ではそう述べられています。

具体的には「顧客がすでに持っている知識との差別化」が一番重要とのことでした。ここでの顧客とは、知的生産物の受け取り手のことです。

顧客が持っている情報との差別化ができれば、それが付加価値になります。そのためには「広さ」と「深さ」で情報の新しさを出すべし、とのことです。

広さ」とは、顧客が想定していなかった領域についても指摘すること。
深さ」とは、顧客の問題意識の内側でまだ気付いていなかったことを指摘すること。

そして、そのどちらで情報を差別化するかを、「最初に整理する」のが重要だそうです。

これを整理しないまま情報収集を始めてしまうと、手当たり次第にデータを集めることになり、とても効率が悪いです。「広さ」で攻めるか「深さ」で攻めるかを事前に決めておくことで、それに沿って情報を集めることができます。

また、情報の差別化に大切なポイントとして「顧客ターゲットを明確化する」ことも大切だと言います。特に注意すべきは、直接の発注者が「真の顧客」であるとは限らないという点です。

知的生産物を本当に必要としている人は誰なのか、それを明確にしその人が持っている情報・知りたい情報を把握することで、差別化のポイントが明らかになります。

自分は、与えられたテーマに対して、とりあえず情報を集めるか!と考えて動きがちです…
最初に戦略を立て、それに沿って情報を集めるのは意識していきたいですね。

効果的な情報収集の仕方

情報収集の仕方にもコツやポイントがあります。

一つは、一次情報を十分に集める、ということ。

一次情報とは、本や書籍などを介していない、直接入手した情報のことです。本や書籍などの二次情報は誰でも手にいれることができ、差別化につながりません。

差別化ポイントがなかなか見つからない場合は、現場の観察やインタビューなどでの一次情報の収集をしてみるといいかもしれません。

また、情報のソースを幅広にとることも大事です。ソースが少ないと、調べようと思っていた事柄を調べきれないということが、締め切りの間近になって判明したりしてしまいます。

色々調べたけどわからなかった…と慌てないように、情報を多面的に集められるように準備しましょう。

情報の処理(プロセッシング)

そうした集めた情報をもとに、情報のプロセッシングを行なっていきます。

情報のプロセッシングとは、「集めた情報を分けたり、組み合わせたりして、示唆や洞察を引き出す」こと。その際に、「文脈に沿っている」ことも重要です。示唆や意味合いを引き出すことは無限にできてしまうので、その局面において重要な示唆だけを引き出すことを意識しましょう。

本書ではこのことを、「じゃあ、どうすればいいの?」という答えにつながるような示唆や洞察を引き出す、という砕けた表現でも紹介しています。

いくら情報を集め、分析したとしても、「で、どうすればいいの?」がわからなければ、次の行動にはつながりません。行動につながらないと、成果は生まれません。

最終的に「行動の提案」につながるように情報収集とプロセッシングをしていきましょう。

さいごに

この他にも本書では知的生産性を高めるための様々な方法が述べられています。

ポジションを取る、仮説を持つ、問いを立て続けるなど、有用なテクニックがたくさんあります。これらを身につければ、自分の生産性は間違いなく上がるだろうなと感じます。

ただ、筆者の主張通り、これらの方法は読んで理解するだけでは意味がありません。

一度に全てを実践するのは難しいので、その時々で実践する内容を決めて取り組み、それができたらまた本書を見返して次の方法の実践に移る。そんなやり方で自身の成長に繋げていけると良さそうだと思いました!

まずは、noteの記事を書くときに情報の差別化を意識して構成を考える・情報を集める、というところから始めようかなと思います。

もしよければ、フォローしてこれからの自分の成長を見守ってもらえると嬉しいです😄

ではまた。


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