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プロジェクトキックオフはセレモニーと本気で思っている会社の話
前職時代、まだエンジニアをしていたときのことです。
ある超大手メーカーさんとのプロジェクトキックオフに参加しました。
その大手メーカーさんが別のこれまた超有名薬関係企業にあるシステムを導入する(完全にSIですよね)というものでしたが、そのシステム設計をきっちりできる人がいないということで私たちに依頼がきたのです。
うちの会社からは、担当営業、一緒に設計するエンジニア、そして私の3人でした。
その会社の会議室でキックオフを行う、ということで伺ったら、
なんとお相手側からは、本部長クラスの方を筆頭に、30人くらいはいようかという人たちが参加していました。
(↑の写真はあくまでイメージです。)
おぉ、、これだけの人が参加してプロジェクトまわすんだ。気合がすごいなー、と感心しておりましたが、、
キックオフが進むにつれてどんどん違和感が。
まず、目次にスケジュールと書いてあるのですが、これがもう超ざっくり。それも、口頭。スケジュールが表になっていません。
まあ、細かい説明をここで話しても仕方ないしな、と無理やり納得。
次に、ファシリテートしている方(自分でプロマネと自己紹介していました)が、どうもこのプロジェクトのことを把握しておらず、本部長からしょっちゅう突っ込みが。
あれ?この人ひょっとして、肩書だけプロマネで、実質関わってないのでは。。。
実際に回答しているのは、もっと若手の、おそらく営業と思われる人でした。
何よりも、30人も集まり、2時間は会議を行ったのに、メーカーさん側で発言したのは3-4人。
私たちは全員必要に応じてコメントを入れていきます。
あとの大多数は一言も発声しません。
うーーーん、、、なにやってんだ、この人たち。なんのためにいるんだろう。
結局、プロジェクトが始まってから実際に仕事をした人の中でキックオフに参加していた人は数人でした。
これ、(すべての企業がそうとは言いませんが)日本の大企業の体質なのかもなぁ、と思いました。
会議がセレモニーになってるんですね。
本当にびっくりしたのは、その後お相手の方と会話しても、それを普通のことであると信じて疑っていないということでした。
プロジェクトキックオフにセレモニーの要素が含まれることが悪いとは言いませんが、それだけであってはなりません。
最初に確認しなければならないこと、合意しなければならないことはいっぱいあります。
百歩譲って、セレモニーにするなら、すり合わせを終わらせてから結果だけ合意するみたいにすべきですが事前のすり合わせなどありませんでした。
会議というものは、会議を開く目的とゴールがあって、それに向かって議論しあい、結論を出す。でなかったものは期限をつけた宿題として必ず誰かが担当として持ち帰るといものだと思っています。
だから発言しない人は会議にいても仕方ないんですよね。その分、他の仕事をしていたほうが効率がいいです。
しかし、お相手の会社には会社の会議に対する考え方があるので誰かひとりだけ違うことをしても浮いてしまうだけでしょうね。
その後、プロジェクトが始まってからの設計検討や定例にも、やたら人がでてきますが、結局しゃべる人は決まっていました。
と、まあこんな話を思い出しながら、前職を通じて会議というものの考え方もすごく鍛えてもらったんだなぁ、と思ったのでした。
それではまた!
日々感謝 m(_ _)m