Webのスキルがあれば自由になれると思ってた
Webライター、Webマーケター、Webエンジニア、Webデザイナー、Webディレクターと「Web」が冠についた業種にある種の憧れを抱く方も多いのではないでしょうか?
自由に時間を使って、好きなことをして生きる…インターネット上で目立つ「成功者」と認識される方々は「起業家」「投資家」「実業家」に次いで「Web系のフリーランス」が並ぶことが多々あり、特に副業・複業の時代において「Web」への憧れはさらに加速している傾向にあります。
Webライター:メディアサイトに掲載する記事のライティングを行う。また、アフィリエイトブログを運営してアフィリエイト記事をライティングする。
Webマーケター:Webマーケティングの戦略から実装・実行、効果測定、改善までを行う。主にSEO、Web広告、SNS運用、Webツール運用、Webサイト改善などを担当。
Webエンジニア:プログラミングによってWebサイトやWebアプリ、システムの開発を行う。フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアに分類される。
Webデザイナー:Web上で表示されるクリエイティブ(Webサイト、バナー画像、ディスクトップ画像、アプリケーションなど)を制作する。
Webディレクター:WebサイトやWebサービスなどの企画、進行、管理を担当する。Web施策における進行役であり、ディレクション業務を行う。
私はバックパック片手に東南アジアを放浪していた時に「移動しながら生活費稼げたら最高なのになぁ」と思ったことがきっかけで「Webマーケティング」の世界に足を踏み入れました。
Webマーケティングにした理由は「ライティング」や「プログラミング」「デザイン」といった技術を持ち合わせていなかったことと、マーケティングという響きのカッコ良さからでした。
私は現在フリーランスのWebマーケター(時々Webライター)として活動をしておりますが、そこには当初思い描いていた「自由」はなく、なんて現実は過酷で、想像以上に大変でした。
単価が低い「Web」の世界
Web系を志し、フリーランスとして生きようと思っている方は多いと思いますが、この時気になるのが「単価」だと思います。
私はWebマーケターとしてフリーランスの世界に飛び込みましたが、クラウドワークスやランサーズのようなクラウドソーシングサイトでの単価は「1万円〜10万円ほど」
単価だけ聴くと「1万円とかならいいかも」とか思うかもしれませんが、実作業に対して時給換算すると、時給100円以下になることも多々あります。
また、依頼主自体がWebマーケティングについていまいち理解が進んでおらず、実際の支援会社に頼んだらコンサル費で月30万円/半年ぐらいのボリュームのものを「1プロジェクト5万円でお願いします」ととんでもない予算で提示してくる方も珍しくありません。
地獄です。
そもそもWebマーケティング施策を行うなら「事前調査」は絶対必要になりますが、この辺りを理解していないクライアントが多いので、その分をサービスでやる必要があります。
フリーランスでWebマーケターを目指すのならば、安売りして身を滅ぼさないことが重要になってくるので中々大変です。
また、Webライターも単価の低さは有名で、クラウドソーシングサイトで見ると「文字単価0.1円」もザラにあります。
10000万文字書いても「1000円」は地獄そのものですよね。
報酬は1万円でも提示された文字数を割ってみると「文字単価1円以下」であることは多いです。
文字単価1円の壁も分厚く、2円、3円をコンスタントに取れるようになるには実績や経験が必要になってきます。
せめてここに辿り着けないと…地獄です。
Webサイトを作成する場合も予算30万円でコーポレートサイトを作ることもよく見られます。
しかも「SEO対策したコーディングでお願いします」のようなおまけ付き。
時々見られるのが「デザイン」「コーディング」「ディレクション」を全て同一単価で済ませようとするパターンです。
これは本当に心が折れるほどしんどいです。
工数と費用が割に合っていないとWeb系はタダ働きのようなものなので、多くのWebに憧れた方々はそれで地獄を見る傾向にあります。
土台に上がってからが本当の勝負
Web系のスキルを得た=稼げる
という方程式は世の中に存在せず、結局のところ「相手に信頼を得てもらう」には「提案力」「説得力」「信頼度」を兼ね備えるしかありません。
スキルを得ることは土台に上がるために重要なことですが、そこから勝負しに行くには「自身のスキルをいかに価値のあるように見せるか」になります。
例えば私は「Webマーケティング」のスキルの中で「SEO特化」や「広告特化」といった分業が進む業界の中では珍しく「SEOも広告もWebツールも分析も提案も調査もコンテンツ企画もできます」というジェネラリストタイプのマーケターであることを強みにしています。
またWebライターとしての経験がない中で仕事ができているのは「SEOへの理解」と「趣味の専門領域を持っている」+「noteでの執筆を経験として見せる」ことで「実践経験はないけどこの人の各文章は自社メディアで掲載できるかも」と思ってもらい仕事の依頼を頂くことに繋がりました。
自信の持っているスキルをいかにして「価値のあるもの」として見せていくか、強みにしていくかが「単価を上げる」ポイントです。
武器を磨き続けるしかない
私は現在Webマーケティングスキルに加えて、ライティングスキルとコーディングスキルを武器に加えようと取得を陰ながら進めています。
コーディングもHTMLとCSSをいじれる程度までにしておくことで、例えば「SEO対策の実装も受け持つ」ことができ、単価が上がります。
ライティングも記事だけでなく、サービスページや事例ページのコンテンツ作成の実装も受注できれば単価が上げれるので利益になります。
Web系の仕事は自信のスキルをいかにして磨き続け、新たな武器を身につけていくかで得られる報酬に一気に差が現れます。
フリーランスとして生きていくと決めたのであれば、一つのスキルだけで食っていくのは難しいと実際になってみて感じました。
クラウドソーシングサイトの単価が低い中で、高単価の案件を獲得するには、高単価でも仕事を依頼したいという人材になるしかないのです。
苦しみながら、もがきながらも一歩ずつ前へ進まなければ「死」あるのみ。
自由になるにはまだまだ先が長そうですが、自由を求めて切磋琢磨していきましょう。
【パーソナルデータ】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント/ライター
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽Dig
特技:和太鼓
【連絡先】
メールアドレス:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM