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適応力の高さを磨くべし

世界のルールは今大きな変革を迎え、今までの常識は通じなくなる世の中になりました。

例えこの先新型コロナウイルスが収まったとしても「はい、元通り!」とならないのは目に見えているし、きっと更なる混乱を生み出すことでしょう。

そんな中、この先の未来でしっかりと生き残るのであれば「適応力」が重要になることは疑いようがありません。

変化に対して適応することで、自身がストレス無く快適に、楽しく面白く人生を謳歌する生き方が永続的に続いていきます。

自身では変えることのできない大きな流れに抗うのは困難な道です。不可能ではありませんが長い時間を有するでしょう。

もし、あなたの志が変革に対して抗うほど高いのであれば逆に戦う姿勢へと適応する必要があります。

どの道に進むにしろ「適応力」は必須であり、適応が早ければ早いほど素早く行動を移すことができるようになります。

どのような生き方であれ、適応力を磨くことは決して無駄ではありません。

適応力とは何か

1987 年に米陸軍戦略大学は、社会経済環境が予測不能で不透明な状態のことを「VUCA」と定義しました。

VUCAは変動制 (Volatility)、不確実性 (Uncertainty)、複雑性 (Complexity)、曖昧性 (Ambiguity) の略称です。

VUCAの時代に生きる私たちにとって未来を予測しながら日々を過ごすのは不可能に近いと言えます。

そんな世界で生きるのは大変なストレスです。だからこそ、VUCAの時代に上手く適用する力が求められます。

ニューサウスウェールズ大学のアンドリュー・J・マーティン氏によると【適応力】は3つの要素によって定義されます。

① 変化に応じて自分の考え方や思考を調整できる
② 変化に対する自分のポジティブな反応とネガティブな反応をうまく処理できる
③ 変化に応じて自分の行動を調整できる

つまり適応力とは「論理的に状況を理解し、自らの意思で行動を変えることができる力」のことを指します。


■自分だけの行動指針を見つける

指針を持つことは適応力を高める上で最も重要な要素です。自分の中で『軸』を持つことで、その軸に対して行動の変化を起こすことができるため、素早い適応が可能になります。

「行動指針」の見つけ方は以下の質問を答えていくことで導き出されます。

個人的な生きがいは何か
仕事のやりがいは何か
何に対して満足感を得るか
何があっても変わらない自分の思想は何か


■興味の範囲を広げる

適応力の高い人の特徴として「好奇心の高さ」が挙げられます。

環境の変化に対して柔軟に自身の行動を変化させるには、変化に対して敏感である必要があります。

また、変化そのものを自分ゴトに落とし込み、楽しむ心のキャパシティが重要です。

それらの要素を広げるには「好奇心旺盛」であることは必然的要素となります。

人は「新しいモノ」を恐れる生き物です。

どんなに小さなモノでも新しい概念や価値に対して即座に飛び込むことは難しく、多くの人は自身の行動範囲をある一定のラインから広げようとしません。

日常生活の中で1日1つは新しいモノに触れる訓練をしてみることをオススメします。

できればジャンルは限定せず広く視野を持ち、かつ自身とは反対意見含む思考に触れることが大切です。

一つの視点に囚われず複数の視点をもとに自身の考えを持つ訓練をすることでキャパシティを広げることができます。


■「自分にとっての常識」を切り離す

適応力で最も大切なのはルールに順応することです。

環境のルールを理解し、そのルールに則った形で自身の思考を変えることが大切です。

この時に妨げとなるのが「自分にとっての常識」です。自分にとって普通のことは他者にとって普通ではないように、自分にとっての常識が、必ずしも全ての環境で常識とは限りません。

そして、そのルールを最初から変えることは不可能と言っても過言ではありません。嫌でも適応しなければならないのです。

そのため、自分の常識に囚われずにしっかりと全体像を把握することが大切です。



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