「NFT」 × 「xR」によって予測される新しいライフスタイル
発展し続けるデジタルテクノロジー
デジタルテクノロジーの発展により、私たちは新しい「ライフスタイル」を得てきました。
今やインターネットはインフラとしてなくてはならないものですし、スマートフォンが存在しない生活は考えられません。
その中でも近年、ブロックチェーンとxRの二つの領域が急速に発展し、新たな市場として生まれました。
ブロックチェーンの技術は例えば「暗号資産」として新たな投資対象となり、特にNFTは新時代の新たな資産となりました。また、セキュリティ面などにも活用されたことでデジタル世界におけるプライバシー保護にも活用が期待されています。
xRは新しいエンターテイメントとして活用され、VRは仮想空間へ没入するゲームとして新たな市場を作り、ARはポケモンGOなど現実世界に仮想空間を拡張することで新たな体験を可能にしました。
テクノロジーの発展により私たちのライフスタイルは大きく変わり、想像もできないような未来が待ち受けています。
予想できない新時代のライフスタイルを現在の最新技術の動向から予測してみたいと思います。
【用語解説】
NFT:NFT(Non-Fungible Tokens=代替不可能なトークン)とは、ブロックチェーンの技術によって生まれたデジタル資産のこと。
相互運用不可能、分割不可能、破壊不可能、検証可能という特徴があり、デジタルコンテンツに「唯一性」を持たせ、「オリジナル」という概念をもたらす。
xR:現実世界と仮想世界を融合させて、現実には存在しないモノや情報を、可視的に表現・体験できる技術の総称。
主に「VR」「AR」「MR」「SR」「DR」「CR」といった「仮想世界と現実世界を融合・拡張する技術」が含まれる。
NFTにより仮想空間に生まれたプライベート性
デジタルアーティストのクリスタ・キム氏が、世界初のNFTハウス「Mars House(火星の家)」を発表し、約5,700万円で落札されました。
Krista Kim:Mars House
Krista Kim Digital Artistより抜粋
Mars Houseではモダンな家具とスマッシング・パンプキンズのジェフ・シュローダーが作曲したアンビエントサウンドトラックが付属しており、瞑想に適した空間となっています。
キム氏は新型コロナウイルスの世界的なパンデミックにより「瞑想」の重要性について気づき、瞑想によって得られる幸福を促進する活動を行ってきました。
※キム氏の瞑想に対する考え方は上記を参照ください。
キム氏は短い期間の内に、拡張された現実世界で人々は生活をするようになると予測しており、新しい未来の住居の形を提示しました。
NFT化されたことで購入された仮想住居は「購入者だけの仮想空間」となり、プライベートな空間となります。それは現実世界から拡張されたもう一つの「住居」であり、自身にとって居心地の良い空間になることでしょう。
VR、ARによる仮想世界と現実世界を融合させる技術によって生み出される没入体験に、NFTが可能にしたデジタル世界における完全なプライベート空間の組み合わせは「新しい拡張現実世界のライフスタイル」となります。
xRによる世界の拡張がもたらすライフスタイルの変化
NFTはアートやゲームなどのデジタルコンテンツや金融商品、保証書などの電子証明書など様々な世界で使用されていますが、xRによって現実とデジタルが融合することで「デジタル資産を保有する価値」がさらに促進されると筆者は予想しています。
xRは「VR」「AR」「MR」「SR」「DR」「CR」という「仮想世界と現実世界を融合・拡張する技術」の総称のことで、バーチャルな世界への没入を起こす「没入体験」を起こすことができます。
※それぞれの意味は後述
現実世界と仮想世界が融合することで、デジタル資産そのものを可視化することができ、将来的には現物の資産と同じく、実際に触れることができる資産となる可能性もあります。
VR、AR、MRの技術が発展し、融合することで「現実世界にいながら、仮想世界に没入しているような現実と非現実が融合した超現実な世界」が当たり前になったとしたら、デジタルコンテンツは画面越しの虚構の存在ではなく、現実世界で認識できる存在になります。
その時NFT化されたデジタルコンテンツは複製することも破壊することもできない唯一無二の存在となります。
例えば、NFT化されたデジタルアクセサリーを身につけている場合、そのアクセサリはー世界でひとつだけのアクセサリーです。
そのアクセサリーがブランドアイテムだったり、人気クリエイターによる限定商品だったりすれば現実世界と同じく「コンテキスト」が付き、価値のあるものとして高額で取引されるようになるでしょう。
仮想世界における見栄えの良さが「個人のステータス」となれば、拡張された現実世界となります。
xRが発展することで、今までになかった新しい価値が生まれ始め、ライフスタイルそのものが進化していきます。
医療現場では手術中に目の前に患者のデータがMR・AR技術により表示されることで、的確な手術が可能になるかもしれません。
建築業界では土地にAR技術で目の前に完成予想図を表示して、3Dの設計図をもとに安全面や施工手順の確認をするようになることも考えられます。
ファッションであれば目に見えないオシャレとしてMRグラスをとうして世界を見た時にしか可視化されないファッションアイテムが流行るかもしれません。
そこにNFTが追加されることで「唯一無二のアイテム」となるため希少価値が生まれるようになります。
xRが発展すれば、やがて「デジタル」そのものが現実世界と同じ価値観で語られるようになることでしょう。
【用語解説】
VR:Virtual Reality(仮想現実)
仮想空間・映像空間の中に、自身が実際に存在しているような体験ができる技術で、現実世界から仮想世界に入り込むことができる。
AR:Augmented Reality(拡張現実)
現実世界をベースに、現実とバーチャル世界を重ね、現実世界にバーチャル世界のモノが目の前に存在するように「現実を拡張する」ことが特徴。
MR:Mixed Reality(複合現実)
現実世界の情報を、バーチャル空間に反映させることで、現実世界と仮想世界を融合させることができる技術。
現実世界をベースにするARと異なり、MRはバーチャル世界をベースに現実世界の情報を反映させる特徴がある。(VRとARの発展系)
SR:Substitutional Reality(代替現実)
現実世界を過去の世界や仮想世界に差し替える技術で、現実と虚構の境目を無くすことができる。
現実の映像と過去や仮想世界の映像を織り交ぜることで「体験の後追い」や「体験の共有」が可能になることが特徴。
DR:Diminished Reality(減損現実)
現実を拡張するARとは逆の技術で「現実に存在する世界を消す技術」のこと。動画編集などで映り込んだものを消すなどに活用されており、現実世界を理想の状態に加工することができる。
CR:cinematic reality(映画的現実)
MRグラス「Magic Leap One」を開発したMagic leap社が提唱している言葉で「映画のようにリアルでクオリティの高い世界へ没入させる技術」を指す。VRやMRにおける仮想世界を現実と区別がつかないクオリティの世界にすることが特徴。一般的には広まっていない言葉である。
予想される新しいライフスタイルについて
ブロックチェーンやxRはあらゆる領域と組み合わさり、新しい体験を生み出すことになります。
特にNFTとxRが組み合わさることでデジタル資産の価値は更に上がり、仮想世界という完全に新しい市場が生まれることでしょう。
虚構の存在であったデジタル世界は現実のものとなり、想像を絶するほどの体験と衝撃が私たちを待ち受けていることでしょう。
【パーソナル】
名前:Uto a.k.a. ペイントペインゆらめき
職業:Webマーケティングコンサルタント/ライター
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽Dig
特技:和太鼓、フットワークの軽さ
【連絡先】
メールアドレス:yy.edih.xx@gmail.com
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