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やまざき たいすけ
2020年4月16日 15:31
ぼくの小学校では、学校で調理して出てくるタイプの給食だった。今も小学校はそういうところが多いのかな、どうなんだろう。かならず毎日牛乳がついてきて、カンカン叩くといい音の鳴る、あのなんともいえない玉虫色の器で出てくる給食。なぜかコッペパンはぱさぱさで、ぽろぽろとこぼれるので、ひっそり給食袋に入れて持って帰るときなんかは中で暴れて大変だった。小学校の給食というと、嫌いなものが誰にもひと
2020年4月10日 14:05
小学校に入学した。ピカピカの一年生…だったかはわからない。共働き家庭に生まれたぼくは、小学校に上がっても家に人がいないので、7歳の頃から毎日バスを乗り継いで別の地区の学童保育に通っていた。当時は、ぼくが所属する小学校にはまだ学童がなかったからだ。今思えば、とんでもなく物忘れが激しく抜けているぼくからすると、本当によくやっていた。今のぼくから褒めてあげたい。小学校低学年時代を一言で表
2020年4月3日 00:29
あれは暑い夏の日だった。病院の廊下に置いてあるベンチで父親と待ちながら、ぺろぺろとバニラ味の棒アイスを食べていたことは不思議と覚えている。そのとき、母親の身体からもう一人、弟になる人間が生まれてくることをぼくが理解していたかどうかはわからないが、大きな産声が聞こえてきても、きっと美味しそうにアイスクリームを食べ続けていたんだろうと思う。弟は、いわゆる”低体重児””未熟児”として生まれて