見出し画像

YSパートナーの前田です。

新年明けましておめでございます。

コロナ禍以降、長らく、停滞した外国人受け入れ事業ですが、今年は、復興していく年にしたいと思います。

新年早々、これから東京入国管理局へ向かいます。

新年初日の今日の入管は、ものすごく混んでいる事でしょうが、臆せず、飛び込んでまいります(笑)

ところで、Y Sパートナーの本来の強みは、海外現地から、海外人材を日本へ送り出し、さらに、来日後も、その海外人材を継続的にフォローした一貫体制があることです。

そのような背景から、僕が注目しているデータとして、海外現地での日本語能力試験の受験者数です。
日本語能力試験は、7月と12月の年間二回、全世界的に行われます。

まずは、僕がこの数字を取り始めた最初の年2014年7月から、日本への就労希望者が多い国を選定して見てみましょう。

(ちなみに、この翌年に僕は外国人材業を立ち上げました)

国: 人数 /人口対比 
中国: 99,198/ 0.007%
モンゴル: 0/ 0.000%/
インドネシア: 4,944/ 0.002%
カンボジア: 852 /0.005%
フィリピン: 0/ 0.000%
ベトナム: 16,494/ 0.017%
ミャンマー: 0/ 0.000%
インド: 4,266/ 0.000%
スリランカ: 1 ,035/ 0.005%
ネパール: 694/0.002%

次に5年後、コロナ直前の2019年7月の各国の受験者数を見てみましょう。

国: 人数/人口対比/2014対比

中国: 140,453/ 0.010%/ 142%
モンゴル: 1,617/ 0.049%
インドネシア: 10,49/ 20.004%/ 212%
カンボジア: 1,559/ 0.009%/ 183%
フィリピン: 8,149/ 0.007% 
ベトナム: 37,167/ 0.038%/ 225%
ミャンマー: 22,011/ 0.040% 
インド: 13,302/ 0.001% /312%
スリランカ: 2,172/ 0.010%/ 210%
ネパール: 3,058/ 0.010%/ 441%

わずか5年で、多くの国が2倍以上の増加をしており、すごい勢いで、伸びています。
どの国も伸びは堅調ですが、人口対比では、まだまだ低い数字となっています。つまり、まだまだ、日本語学習者が増大する余地が大きいと言えます。

ちなみに、コロナ禍中の昨年7月の人数は、こちらです。

国: 人数
中国: 105,906
モンゴル: 1,713
インドネシア:1,319
カンボジア:0
フィリピン: 0
ベトナム:0
ミャンマー: 0
インド: 0
スリランカ: 0
ネパール: 0

僕は、悪い時にこそ、動きを止めないで、継続する人や組織(国)を信用しています。

逆境でこそ、本音が出るからです(笑)。

例え、状況が厳しくて、実績が減少したとしても、やり続けているどうかで、本当にその事業をやる意思の有無がわかります。(経営も事業も同じだと思います)
という点から考えると、インドネシア、モンゴルは、日本語学習への強い意思が感じられます。
特にインドネシアは、他国に比較して、特にコロナ感染が深刻だった国ですが、それでも実績を上げていることは、評価に値します。他の国々がコロナを理由に数字がゼロになったのは言い訳に過ぎないとも言えます(笑)

その様な理由もあって、弊社YSパートナーで、コロナ禍で準備を進めたのは、インドネシアでした。
実際に、インドネシア人の性格的な優しさ、明るさの魅力はもちろんですが、日本の課題の一つである多様性の実現と言う意味でも、意義を感じる様になりました。

日本が今後、本格的に外国人を受け入れていくにあたり、文化的な多元化や多様性について、考える必要があります。

例えば、インドネシアは、ムスリム(イスラム教徒)の人が90%を占めています。
ムスリムの大半の女性は、ヒジャブという布で頭部を覆います。

このヒジャブを着用することは、彼女たちのアイデンティティというより、偶発的な文化習慣とも言えます。

受け入れる側としては、ヒジャブについて、あくまで、中立的な立場を取ることが重要だと思います。

ヒジャブを排除することは、肯定できませんが、逆に、ことさらに着目したり、肯定したりするのも、違和感があります。

ヒジャブについて中立的であることは、人間の鼻や口の形の違いを、採用や業務の中で、論じないのと、同等のことかもしれません。

もし、ヒジャブが、業務の機能に関わることであれば、客観的に現実的に会社と本人とで、お互いに確認するべきだと思います。

そうではないなら、ヒジャブを個別性として捉えない方が良いと言えます。

日本は比較的、同調圧力が高い文化である為、文化的な違いに対して、無意識レベルで過剰反応が起きることがあります。

文化的には中立性を保つことが、文化の多元性や多様性を包容できるのではないかと思います。

そして、この多様性を包容することが、企業としての可能性の拡大につながるでしょうし、昨今の女性や、ジェンダーなどの多様化についても、本質的には、同様な気がします。

外国人の事業をしていると、日本の存在感が低下していることを感じます。
時折、日本人が東南アジアを上から目線で見るときがいまだにありますが、多くの東南アジア人は、日本の地位が下がっていることは知っています。

それでも、日本に魅力を感じ、日本語を学習する人が増大しているのは、ミラクルだと思います。この状態が永続することはなく、そろそろ、日本側の努力が必要になってきている感じがします。

さて、様々な情報から包括すると、2022年は、革命前の準備の年として位置付けされていると思いました。

2023年から大きな変化を伴った新時代が幕開けされますが、その前の2022年に新しいことをしておくと良い、という見解が散見されました。
まさに、その通りだな、と思います。

今年も、皆様にとって、ますます、恵の多い年になります様、お祈り申し上げます。

いいなと思ったら応援しよう!