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【Book Review】中谷巌の「プロになるならこれをやれ!」
『中谷巌の「プロになるならこれをやれ!』
中谷巌(経済学者/(株)不識庵 代表)
日本経済新聞社.2003
2005年1月頃、大学卒業を控えた時期。
大学院へ進みながら、研修スタッフという立場でJPFストレングス工房に入り、その先の将来、この仕事(ストレングスコーチ/トレーニングコーチ)をやっていきたいとの意志を固め、研修がスタートとした時期に、二人の師匠のうちの一人である、大道から薦められ贈呈された一冊。
読了後、レビューを書いて発表し、それに対して意見を頂いたことを今も思い出すが、書かれていることは、普遍的な内容が多く、今も自宅の書棚に所蔵し、事あるごとに読み返している一冊。
当時、書籍と言えば、専門分野の書籍に偏り、恥ずかしながら一般書の読書習慣がなく、いわゆる、自己啓発書の類を読み始めるキッカケともなり、以降、年間50冊以上、大学院の2年間で100冊以上、専門書以外の本(一般書)を読むという目標を立てたのもこの頃であり、結果的には100冊は優に超えて、300冊ぐらいにのぼった。
そんな原点とも言える一冊。
以下に、ポイントを抜粋していく。
本書は、本気で「プロになって宮仕えの悲哀から脱出したい」と考える人たちに向けて書き下ろした。中身のほとんどはハウツーではなく、第一級のプロとして通用するために、「人間はどう生きるべきか」「人生の目的は何なのか」「社会に対してどういく気持ちが必要か」といった、やや哲学めいた話になっている。
しかし、それはやむを得ないと考える。なぜなら、「プロになる第一歩は自分の人生をもう一度原点に返って考え直してみること」に他ならないからである。
◎ 自分の仕事に命をかけろ
◎ 自分の価値観にこだわれ
◎ 表現力を鍛えろ
◎ 常に高い目標を持て
◎ コアスキルに1万時間かけてスペシャリストを目指せ
◎ 将来の自分の姿を強くイメージしろ
以上が、本書の中のポイントである。
レビューとは言えないが、トレーニングコーチ、トレーナーに限らず、その道のプロと呼ばれる仕事を志す方(一般ビジネスパーソンもその道のプロとも言えるが)は、是非一読すべき書籍であり、お薦めしたい私の座右の書の一つ。
JPFストレングス工房
鬼頭 祐介