[Elementary Knowledge Renaissance] なぜ夏は暑く、冬は寒いのか?それは地球が傾いていること,地球が公転しているためです。
なぜ夏は暑く、冬は寒いのか
なぜ夏は暑く、冬は寒いのでしょう。その理由は次のふたつです。
自転軸が 23.4°傾いているから
地球が太陽の周りを公転しているから
自転軸を軸にして地球は回転しています。イメージとして、正月に遊ぶ子どものコマを想像してみてください。自転軸はコマの軸のようなもので、地球はこれを中心に1日に一回転します。これを自転といいます。
真夏の東京
真夏の東京、地球と太陽の関係を見ていきましょう。【図1】で言うと、左端に地球があるときの地球と太陽の関係です。
自転軸は常に23.4°程度傾いています(【図2】)。右から左の矢印は太陽の光を表しています。
太陽の光が地球の表面に届くことで昼になり、光が届かない部分は夜になります。【図2】の右半分が昼で、左半分が夜です。
【図3】では、太陽が南中する時刻での日本の東京を示しています。南中するというのは太陽が真南に来ることを意味します。青い線は東京が移動する場所を表しています。なお、赤い線は赤道です。
太陽の光があたる場所が昼になり、あたらない部分は夜になります。【図4】を見てください。東京で言うと、赤色の矢印の部分が昼で、青色の矢印の部分が夜になります。昼の時間が長いと気温が上がり、夏が暑いのです。これは自転軸が傾いていることにより起きています。
真冬の東京
真夏の東京が暑い理由がわかりました。それでは真冬の東京について考えてみましょう。【図1】で言うと、右側に地球がある場合です。
【図5】を見てください。自転軸の傾きも、東京の動く道も同じですが、太陽の光があたる場所が異なります。それによって、昼と夜の長さはどうなるでしょう。
【図6】のように昼の時間は夜よりも短くなります。昼の時間が短いと気温も低くなります。これが真冬の東京が寒い理由です。自転軸がずれていることから起きています。
まとめ
なぜ季節があるのかを考えてきました。夏が暑く、冬が寒い理由は、次のふたつです。
自転軸が 23.4°傾いているから
地球が太陽の周りを公転しているから
今回は真夏と真冬について考えました。日本の季節には春と秋もあります。秋には昼の時間と夜の時間が同じになる日があります。秋分です。なぜ同じになるかは別に説明しましょう。