ひとり稽古してますか?ひとり稽古と地稽古の関係。「稽古の前のひとり稽古ができていない!」
体調不良で2週間ほど剣道の稽古を休んでいました。この2週間,素振りすらしていません。そもそも仕事以外はずっと寝ていたのです。
今週から稽古を再開。
水曜日のこと。稽古開始後,ある先生と地稽古をしていました。いつも指導してくださる八段の先生が座ってこちらを見ておられます。
むー。
その後,その八段の先生に稽古をお願いする。この日も厳しい言葉が多々ありました。厳しいというのは,そうだなー,ぐさーと心に刺さる言葉。
先生が稽古中,こうおっしゃいました。
た,たしかにしていません。ずっと寝てました。
わかるほどにダメになっているのかー。
こうも,おっしゃいました。
おっしゃるとおりです。ずっと寝てました。やっぱりわかるんですね。いや,これは先生だからぱっとみてわかるのではないか?んー。お見通しです。
上の先生に稽古をお願いする際は,ありがたいことに,課題となっているところがどれくらいできるようになっているのか,稽古の中で試す場があったり,それを評価してもらえたりします。ありがたいことです。地稽古は,どれくらい稽古してきたか,どれくらいできるようになったかを見てもらう場であって,何かを練習する場ではないかなーと思う。
何かの動きを身につけようと思うと反復練習しかありません。反復練習はひとり稽古でします。鏡に向かって構えをみるとか,ひとりで相手がいると想定して打突を繰り返すとか,いつでも打てる足をつくるとか。壁に向かって立つとか。そういう一人稽古をした成果を,例えば,地稽古で先生に見てもらうわけです。自分のしてきたことが正しいのかどうかをみてもらうわけです。
稽古していない,ひとりで稽古していない場合,みてもらうものがない。
毎日,努力を積み上げていっているのか,ボケーと何もしていないのか,それは見ればすぐにわかるということです。すごいなー。そういう目をもてるようになりたい。
ただ,私が今することは,ひとり稽古かな。とにかく構えて,攻めてみる。
稽古,稽古。
おすすめの書籍
様々な稽古のポイントが丁寧に書かれています。時折,読み返すたびに,ああ,こういう意味だったのか,前に読んだ時には思い至らなかったなーとよく思うことがあります。おすすめ。