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“ぴんぼけ”ぐらいが心地よい

さぁ、デジタルカメラで写真を撮りましょう。ファインダーを覗きます。画を決めます。では、ピントを合わせましょう。よし、シャッターを押します。だいたい、頭ではこんなことを考えながら写真を撮っている。さらに細かく自身と対話する方もいることでしょうが、撮るまでの工程はそこまで多くない。さらに、これはあくまでマニュアルフォーカスで撮影する場合で、オートフォーカスであればよりシンプルになる。携帯のカメラであれば、もうボタンを押すだけでも良い。

ピント

私、アラサー会社員は、デジタルカメラではマニュアルフォーカス。コンパクトフィルムカメラではオートフォーカスで写真を撮っています(というかマニュアルモードが無い)。前者では、技量の無さから“ピントが合っていない”ことがたまにある。それが分かった時の感じ方は個人差があるだろう。基本的には「うわぁ、失敗した!」が先行しそう。例えば、友人の結婚式で撮った写真がすべてその状態だったら膝から崩れ落ちてしまうはず。誰にも見せずにデータはそっとゴミ箱へ。

そうした大事なイベントでは、さすがに私もオートフォーカスを使うと思う。けれども、日々のスナップ写真ではそこまでピントを気にしていない。その要因の1つが、ライカQ2の購入だった。写真を取り込んでPC画面でプレビューしたときに「欲しいところにピントが合ってないわ!」と分かっても、何となく写真全体に良い雰囲気を感じる。専門的なことは分からないが、良いレンズの力とはこういうものなのだと思う。それ以来、懸命にピントを合わせることはやめてしまった(謎)。

心地良さ

マニュアルでピントを合わせたいならシャッタースピードを上げれば良い、ISO感度を上げれば良い、とかそういうこととも違う。それは分かっているけれども、しっかりピントが合っていない写真という曖昧さに惹かれている自分がいる。“ぴんぼけ写真展”という意味不明なインスタアカウントも、こういう気持ちから作った。はっきりとした写真が気持ち良い場合もあれば、どこにも定まっていないぐらいのほうが心地良かったりする。何となく、私自身の生き方とも重ねてしまうのだ。

有楽町でぴんぼけ
箱崎ジャンクションでぴんぼけ
春先のぴんぼけ
夢の国のぴんぼけ

これまで

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