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このnoteでは、2024年10月に家族で「ドクターイエロー旅行」をした時のことを書こうと思う。2024年中にどうしても書きたかった内容で、現在12月31日ギリギリ滑り込み…膝の上で娘が寝ているうちに…間に合え!!!(間に合わなかった…♡年を越してしまったけど、最後まで頑張ろ♡)


なぜドクターイエロー旅行なのか

まず、皆さんドクターイエローをご存知だろうか。
Wikipediaでは以下のように紹介されている。

ドクターイエローは、東海道新幹線山陽新幹線区間において使われる点検用新幹線車両の愛称。車体が黄色い(イエロー)ことから、こう呼ばれる。事業用車であるが、乗客を運ぶ営業用新幹線車両と同じ条件で走行しながら線路の歪み具合や架線の状態、信号電流の状況などを検測し、新幹線の軌道や電気・信号設備の状態を確認する。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

簡単に言うと、線路や架線の状態を点検する新幹線のお医者さん。黄色い車体なので通称「ドクターイエロー」だ。

我が家は、このドクターイエローに会うために2024年10月に静岡へ行ってきた。

ドクターイエローとの出会い

我が家とドクターイエローの出会いは5年前。6歳になった息子が、1歳の時の話だ。
Youtube好きの私の旦那さんが、家のテレビでYoutubeを流して観ていた時のこと。あるYouTuberがマクドナルドのハッピーセットのおもちゃを紹介していた。紹介していたおもちゃは、プラレール。

リビングで過ごしていた息子が、急にYoutubeに釘付けになって動かなくなった。その前までYoutubeを観ていたわけじゃないのに、急に集中して観始めた。
息子が釘付けになって急に動かなくなった様子を、旦那さんが見逃さずに居てくれて、後で私に報告してくれた。まだ息子が言葉を喋り始めたくらいだったので、「すき」とか「ほしい」とか言ったわけじゃなかったけど、「試しに買ってみる?」と、私たち夫婦はハッピーセットを買ってみることにした。

初めてGETしたプラレールはドクターイエロー

初めて買ったハッピーセットに付いてきたのは、ドクターイエローだった。
これが、息子の探究への入り口だった。息子はドクターイエローが大好きになり、鉄道が大好きになった。1歳から5歳くらいまでしばらくずっと、誕生日もクリスマスも、じいじに何かおもちゃを買ってもらえる時も、選ぶのは必ずプラレールのおもちゃ。

正式にドクターイエロー好きが判明してから買った、プラレールのドクターイエロー3両編成は、毎日握っていたから車体の青いラインがすっかり消えてしまっている。

朝起きてプラレールで遊び、保育園から帰ってきてプラレール、観るYoutubeは鉄道系、読む本は鉄道図鑑をじっくり。朝から晩まで鉄道漬けなのが基本になった。

ドクターイエロー引退発表

鉄道大好きな息子が、中でも一番大好きなのがドクターイエロー。そのドクターイエローが2025年1月に引退してしまうことが発表された。我が家に衝撃が走った。
なぜなら息子は1歳から5歳まで、七夕の短冊には「ドクターイエローにあえますように」と書き続けたからだ。5年間毎年、願いが変わることはなかった。

しかし、我が家の住まいは北海道札幌市。ドクターイエローはおろか、本物の新幹線を見せてあげるのも簡単ではない。息子が3歳の頃、函館に行った時に「はやぶさ」に乗せてあげられたのが唯一だった。

「いつかドクターイエローに会いたいね」とは言っていたけど、点検車両のため10日に1回しか走行しないドクターイエロー、しかもその運行予定も公開されない。会えるのが稀だから、会えたら幸せになれる「幸せのドクターイエロー」と言われている。ええいと本州へ行ってみたところで、会える保証もなかった。

ドクターイエロー体験乗車イベントを発見

「どうしよう…会えるかわからないけど、一か八か素人なりに会えそうな時間をポイント調べて会いに行ってみる?」なんて話していた2024年秋頃。
Webで「ドクターイエロー体験乗車イベント」の文字が目に入った。私がドクターイエローについてよく調べているおかげで、私へのおすすめニュースのトップに上がっていた。
イベント内容をよく見ると、「確実にドクターイエローに会える、しかも体験乗車できる」イベントだった。ドクターイエローは点検車両のため、普段お客さんを乗せることはない。乗車なんて望んでも絶対に叶わないことだと思っていたけど、このイベントに行けば乗れるらしい。

「…行くしかない」

旦那さんと必死でチケットを取ったら取れた。飛行機を取って、宿を取って、夢のまた夢だと思っていたドクターイエロー旅行が、あっという間に現実になった。

夢にみたドクターイエロー

2024年10月、私たち家族は静岡県へ飛んだ。家族4人の旅行で飛行機に乗るのは初めて。2歳の娘が耳が痛くなったり泣いたりしないか心配だったけど、終始楽しそうに乗っていた。

静岡に着いてからは、ツアーガイドさんの引率で、浜松工場へ。
そこでは、夢にみたドクターイエローが堂々と座っていた。圧巻だった。

初めて本物のドクターイエローにあった息子は、バンザイしてジャンプしていた。

出会ってすぐのバンザイ🙌
検査体験もできました。JRの職員さんも、ドクターイエローを見るのが初めてだったそう。
そんなにレアなのね、とびっくり。
体験も見学も満喫して、ドクターイエローとさようならの瞬間👋

子どもの「探究」に関して親が思うこと

正直、ドクターイエローに会えた当日について言えることはこれ以上ない。イベントは素晴らしいものだった。開催してくださった方、関係者の方に感謝しかない。

それを受けて生まれたものは息子の胸の中にある。
ずっと夢見ていた本物に会えて思ったこと、感じたことは息子の胸の中に確実にある。けど、それをそのまま私たちが理解することは難しい。たとえ息子が上手に言語化できたとしても、だ。親が感動するような感想を言ってほしいとも思わない。素晴らしいアウトプットをしてほしいとも思わない。

ただ、これからの君の探究の材料になればいい。
君の探究の応援を、家族全員でできたことがとっても嬉しかった。

ドクターイエロー旅の一つの勘違い

私は一つ勘違いしていたことがあった。
出発前、私は息子の夢を叶えてあげられると思っていた。1歳〜6歳までの5年間、短冊に書く内容が変わらない子はそう多くはない。その願い続けた夢を、やっと叶えてあげられるんだ…と感慨深く思っていた。
でも、少し違った。

私は、旅行2日目、ホテルでドライヤーをかけながらこう思った。
「"息子の夢を叶えてあげたい"という、私の夢が叶っている…」

5年間息子の短冊を見ながら、それを叶えてあげることが私の夢にもなっていた。息子の夢を一つ叶えてあげられることに、親としてできることがあって良かったなと思っていた。でも、そのドライヤーをかけている時の気付き以降、「してあげている」意識から、「してもらった」意識に変わった。
一気に、「ありがとう」の気持ちでいっぱいになった。

息子が1歳の頃からとにかく「探究」に没頭していたから、一直線に何かに夢中になる目がキラキラしていたから、時間を忘れて熱中している様子に嫉妬すらしていたから、そんな息子の横で気づいたら私にも夢ができていたらしい。

「子どもの探究を応援し続けられる大人でいたい」という夢が。

「探究」する君に思うこと

息子へのメッセージとしてこのnoteを書き始めたけど、終盤になるにつれて、私の想いはそれだけじゃないということに気づき始めた。

少し上に書いた「子どもの探究を応援し続けられる大人でいたい」という夢は、息子や娘など、私の子どもだけに向けられたものじゃないと今感じている。

世の中の若者に対してこう思う。

君が探究に夢中になると、ぜひとも応援したいと思う大人が必ず現れる。
君の探究は、誰にも邪魔されちゃいけない。
君の探究に本気になる姿が、大人の心に火をつける。
君が探究に夢中になっている姿は、超超超超超イケてる。

まず、社会の役に立つとか、誰かのためとか考えなくていいから、とにかく自分が面白い!と思うことを追求してみてほしい。
それは必ず、何らかの形で結果的に誰かのためになる。
私が、探究する息子の横で、新しい夢を見つけたように。

若者の探究を応援する会社に入社した

2024年10月、この旅の少し前に、私は株式会社すみかという会社に入社した。この会社は、中高生の探究をサポートする事業をしている。入社の動機は、「ビビビときた」としか言いようがない。いつもそんなノリで入社する会社を決めているが、この記事を書いていて気づいたことがある。
「子どもの探究を応援し続けられる大人でいたい」という夢は、この記事を書きながら今やっと言語化できた感じがある。だから、入社時にはしっかり言語化できていなかったが、潜在的なその想いがすみかに連れていってくれたのかもしれない。

家では息子と娘の探究のサポートを、会社では中高生の探究のサポートを。
公私共に、探究のサポートをする環境になった。

2025年は、私も自分の探究テーマを決め、探究について勉強していきたい。
子どもの探究を応援し続けられる大人でいられるように。


最後に、こんな内容の記事なので、娘が私の膝の上で適当にタイピングしたやつも残しちゃう↓。こういう好奇心、大事だよね。

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いしだ よしみ/株式会社すみか/やりたいことを見つける専門コーチ
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