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【黙示録】2025年以降の終末期を読む①再臨前の42か月


※目次の✅をクリックいただくと本編に飛びます。


「同じ場面」の異なる描写であることを理解する

ヨハネの黙示録は、その解釈が非常に困難だと言われます。それはこの書物が黙示的に書かれているうえに、前から順にひとつの時間軸で書かれているわけではないからです。小説や映画やテレビドラマやアニメでも長編作品であれば場面の転換がありますよね。物語の途中で時間をさかのぼり「実はあの時はこうだったのです」とか「そのとき別の場所ではこんなことが」とか、同じ場面、同じ時間、同じ出来事であっても、別の主観や見せ方や表現でもって異なる描写をすることはありますよね。ひとつの時間軸、ひとつの目線で初めから終わりまで話が進んでいく構成のほうがまれです(子ども向けの絵本は、そのような構成になっていますが)。

ヨハネの黙示録は、描かれている事象や事柄が敵に分からないように黙示的・象徴的に描かれているため、より分かりにくくなっているといえます。聖書は、2000年以上の間、支配者から攻撃を受け続けているのです。特に、これらからのことが書かれている書物については、そのような敵に未来計画を知られないように敢えて分かりにくくされているようです。味方(信者自体)も分からないままではどうしようもありませんが(笑)。


「同じ場面」の複数の描写を整理統合し再編集する試み

今回、ヨハネの黙示録の全体構成を図表化した概観図を用いて、同じ場面の重なりが複雑な出来事について、その重なりを整理して再編しました。

図表を見ると、主に次の場面の重なりが複雑になっています。

再臨前の42か月間(※本記事は、この部分です。)
② 大バビロンへの神の裁き
③ 大バビロン崩壊後に大群衆は天に
④ キリストの再臨
⑤ 獣らの滅亡

これらの場面は、正にこれからのこと(西暦2025年以降のこと)が描かれていますので、非常に重要で興味深い場面であり、多くの人が理解したいと思っておられるのではないでしょうか。

組み替え再編集によって非常に分かりやすくなったと思います。
ぜひ、この続きをご覧ください。


「同じ場面」の複数の描写を統合し再編集してみた


✅ ① 再臨前の42か月間

【重なっている箇所】
10章全体
11章1-14節
12章17-18節
13章5-10節
14章1-13節 ※42か月後の予告とも思われる


【ここから重なりを整理した再編です】


2025年春
頭上に虹、両足は火柱の御使が降り立つ

頭上に虹があり両足は火柱のような御使が海と地の上に降り立って言った。
「もう時がない。第七の御使が吹き鳴らすラッパの音がする時には、神がその僕、預言者たちにお告げになったとおり、神の奥義は成就される」。
「あなたは、もう一度、多くの民族、国民、国語、王たちについて、預言せねばならない」。


ふたりの証人が42か月間預言する

ヨハネは測りざおを与えられて命じられた。
「さあ立って、神の聖所と祭壇と、そこで礼拝している人々とを、測りなさい。 聖所の外の庭はそのままにしておきなさい。それを測ってはならない。そこは異邦人に与えられた所だから。彼らは、四十二か月の間この聖なる都を踏みにじるであろう。そしてわたしは、わたしのふたりの証人に、荒布を着て、千二百六十日の間、預言することを許そう」。
彼らは、全地の主の御前に立っている二本のオリーブの木、また、二つの燭台である。 もし彼らに害を加えようとする者があれば、彼らの口から火が出て、その敵を滅ぼすであろう。もし彼らに害を加えようとする者があれば、その者はこのように殺されねばならない。 預言をしている期間、彼らは、天を閉じて雨を降らせないようにする力を持っている。さらにまた、水を血に変え、何度でも思うままに、あらゆる災害で地を打つ力を持っている。


龍は42か月間権威を受け戦いを挑む

龍は、神の戒めを守り、イエスの証しを持っている者たちに対して、戦いを挑むために、出て行った。獣には、大言を吐き汚しごとを語る口が与えられ、四十二か月の間、活動する権威が与えられた。そこで、彼は口を開いて神を汚し、神の御名と、天に住む者たちとを汚した。そして、聖徒に戦いを挑んでこれに勝つことを許され、さらに、すべての部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。地に住む者で、屠られた小羊の命の書に、その名を世の初めから記されていない者は皆、この獣を拝むであろう。

耳のある者は、聞くがよい。とりこになるべき者は、とりこになっていく。つるぎで殺す者は、自らもつるぎで殺されねばならない。ここに、聖徒たちの忍耐と信仰とがある。

マタイによる福音書 24章4~10節
4 そこでイエスは答えて言われた、「人に惑わされないように気をつけなさい。5 多くの者がわたしの名を名のって現れ、自分がキリストだと言って、多くの人を惑わすであろう。6 また、戦争と戦争のうわさとを聞くであろう。注意していなさい、あわててはいけない。それは起らねばならないが、まだ終りではない。7 民は民に、国は国に敵対して立ち上がるであろう。またあちこちに、ききんが起り、また地震があるであろう。8 しかし、すべてこれらは産みの苦しみの初めである。9 そのとき人々は、あなたがたを苦しみにあわせ、また殺すであろう。またあなたがたは、わたしの名のゆえにすべての民に憎まれるであろう。10 そのとき、多くの人がつまずき、また互に裏切り、憎み合うであろう。

マタイによる福音書 24章11~14節
11 また多くのにせ預言者が起って、多くの人を惑わすであろう。12 また不法がはびこるので、多くの人の愛が冷えるであろう。13 しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。14 そしてこの御国の福音は、すべての民に対してあかしをするために、全世界に宣べ伝えられるであろう。そしてそれから最後が来るのである。

マタイによる福音書 24章15~22節
15 預言者ダニエルによって言われた荒らす憎むべき者が、聖なる場所に立つのを見たならば(読者よ、悟れ)、16 そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。17 屋上にいる者は、家からものを取り出そうとして下におりるな。18 畑にいる者は、上着を取りにあとへもどるな。19 その日には、身重の女と乳飲み子をもつ女とは、不幸である。20 あなたがたの逃げるのが、冬または安息日にならないように祈れ。21 その時には、世の初めから現在に至るまで、かつてなく今後もないような大きな患難が起るからである。22 もしその期間が縮められないなら、救われる者はひとりもないであろう。しかし、選民のためには、その期間が縮められるであろう。

マタイによる福音書 24章23~26節
23 そのとき、だれかがあなたがたに『見よ、ここにキリストがいる』、また、『あそこにいる』と言っても、それを信じるな。24 にせキリストたちや、にせ預言者たちが起って、大いなるしるしと奇跡とを行い、できれば、選民をも惑わそうとするであろう。25 見よ、あなたがたに前もって言っておく。26 だから、人々が『見よ、彼は荒野にいる』と言っても、出て行くな。また『見よ、へやの中にいる』と言っても、信じるな。

テサロニケ人への第二の手紙 1章4~6節
4 そのために、わたしたち自身は、あなたがたがいま受けているあらゆる迫害と患難とのただ中で示している忍耐と信仰とにつき、神の諸教会に対してあなたがたを誇としている。5 これは、あなたがたを、神の国にふさわしい者にしようとする神のさばきが正しいことを、証拠だてるものである。その神の国のために、あなたがたも苦しんでいるのである。6 すなわち、あなたがたを悩ます者には患難をもって報い、悩まされているあなたがたには、わたしたちと共に、休息をもって報いて下さるのが、神にとって正しいことだからである。

テモ手への第二の手紙 3章1~5節
1 しかし、このことは知っておかねばならない。終りの時には、苦難の時代が来る。 2 その時、人々は自分を愛する者、金を愛する者、大言壮語する者、高慢な者、神をそしる者、親に逆らう者、恩を知らぬ者、神聖を汚す者、 3 無情な者、融和しない者、そしる者、無節制な者、粗暴な者、善を好まない者、 4 裏切り者、乱暴者、高言をする者、神よりも快楽を愛する者、 5 信心深い様子をしながらその実を捨てる者となるであろう。こうした人々を避けなさい。


ふたりの証人が証しを終える

そして、彼ら(ふたりの証人)がその証しを終えると、底知れぬ所から登って来る獣が、彼らと戦って打ち勝ち、彼らを殺す。彼らの死体はソドムや、エジプトにたとえられている大いなる都の大通りにさらされる。彼らの主も、この都で十字架につけられたのである。

いろいろな民族、部族、国語、国民に属する人々が、三日半の間、彼らの死体を眺めるが、その死体を墓に納めることは許さない。 地に住む人々は、彼らのことで喜び楽しみ、互に贈り物をしあう。このふたりの預言者は、地に住む者たちを悩ましたからである。
三日半の後、命の息が、神から出て彼らの中に入り、そして、彼らが立ち上がったので、それを見た人々は非常な恐怖に襲われた。 その時、天から大きな声がして、「ここに昇って来なさい」と言うのを、彼らは聞いた。そして、彼らは雲に乗って天に昇った。彼らの敵はそれを見た。
この時、大地震が起って、都の十分の一は倒れ、その地震で七千人が死に、生き残った人々は驚き恐れて、天の神に栄光を帰した。

第二の災いは、過ぎ去った。見よ、第三の災いがすぐに来る。


天での出陣式と地上の聖徒への激励

小羊がシオンの山に立っていた。また、十四万四千の人々が小羊と共におり、その額に小羊の名とその父の名とが書かれていた。

彼らは、御座の前、四つの生き物と長老たちとの前で、新しい歌を歌った。この歌は、地からあがなわれた十四万四千人のほかは、誰も学ぶことができなかった。彼らは、女に触れたことのない者である。彼らは、純潔な者である。そして、小羊の行く所へは、どこへでもついて行く。彼らは、神と小羊とに捧げられる初穂として、人間の中からあがなわれた者である。彼らの口には偽りがなく、彼らは傷のない者であった。

中空を飛ぶ御使が、地に住む者、すなわち、あらゆる国民、部族、国語、民族に宣べ伝えるために、永遠の福音を携えてきて、大声で言った、
「神をおそれ、神に栄光を帰せよ。神の裁きの時が来たからである。天と地と海と水の源とを造られた方を、伏し拝め」。

第二の御使が、続いてきて言った、
「倒れた、大いなるバビロンは倒れた。その不品行に対する激しい怒りのぶどう酒を、あらゆる国民に飲ませた者」。

第三の御使が彼らに続いてきて、大声で言った、
「おおよそ、獣とその像とを拝み、額や手に刻印を受ける者は、神の怒りの杯に混ぜものなしに盛られた、神の激しい怒りのぶどう酒を飲み、聖なる御使たちと小羊との前で、火と硫黄とで苦しめられる。その苦しみの煙は世々限りなく立ちのぼり、そして、獣とその像とを拝む者、また、誰でもその名の刻印を受けている者は、昼も夜も休みが得られない。ここに、神の戒めを守り、イエスを信じる信仰を持ちつづける聖徒の忍耐がある」。

天からの声がこう言う、
「書き記せ、『今から後、主にあって死ぬ死人は幸いである』」。

御霊も言う、
「しかり、彼らはその労苦を解かれて休み、そのわざは彼らについていく」。





この後、「② 大バビロンへの神の裁き」へと続きます。


続き➡️ ② 大バビロンへの神の裁き



この記事で扱った各章の解説記事
ヨハネの黙示録
第10章-第11章-第12章-第13章-第14章


解説➡️ ヨハネの黙示録 第10章-第11章
第10章 第六のラッパ(第二の災い)継続中
 第二の災いは 黙9:12から11:14まで
 【1988年~2028年の40年間の末期】
第11章(第10章の続き)
 【2025年~2028年の3年半】
 ✅2人の証人が1260日預言する
 ✅第三の災いがすぐ来る
 ✅七つ目のラッパが吹かれ神の奥義が成就する
 ✅天の神殿が開かれ、神の「契約の箱」が見えた


解説➡️ ヨハネの黙示録 第12章
第12章 話は4000年前に遡る
 ✅6節の【1260日】
 ✅7~13節【天に戦い、悪魔が投げ落とされた】
 ✅14節の【三時半】
 ✅竜は女の子孫と戦う


解説➡️ ヨハネの黙示録 第13章
第13章 2つの獣(人々を支配する勢力)の出現
 ✅海の獣(黙13:1~10)
 ✅地の獣(黙13:11~15)
 ✅獣と取引する者(黙13:16~17)


解説➡️ ヨハネの黙示録 第14章
第14章 神の裁きとキリストの再臨が迫る
 【AD2025~2028】
 ~最後の42か月間の啓示~
✅子羊(主イエスキリスト)が天で出陣式を行う
 ✅再臨までの42か月間に起こること
 ✅キリスト(主イエス)の再臨







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