キーエンスから学ぶ「圧倒的な高付加価値を生み出す強い組織の作り方」
ハロー!Zちゃんです☺︎
この間の投稿でご紹介した清水寺、パナソニックに続いて、
BGM(「Brand Growth Meeting」)のレポートをご紹介していきます!
今日ご紹介するセッションの登壇者は、株式会社カクシン代表取締役CEO(元キーエンス) 田尻望さんです。
田尻さんは、もともとはキーエンスでコンサルティングエンジニアをされていました。著書である「付加価値のつくりかた」は本屋でよく見かけますよね。(ええ、アレですよ。赤いアレ。へへへへへ)
今回のイベントで、田尻さんには「強い組織の作り方」について語っていただいたので、重要なポイントをいくつかご紹介しちゃいます。
重要ポイント①
価格ではなく、価値によってシェアを取れ。
まず、キーエンスは営業利益率51.4%のメーカーってご存知ですか?
コロナの以降も55.4%と高い利益率を維持し続けているといいます。
どこの企業もコロナで頭打ちして、売上も利益率も下がったというような状況なのに、なぜキーエンスはこの高い数字を維持し続けているのか、少し解説していきます。
利益率を維持する2つの戦略がポイントで、
どちらか一方だけではなく両方を、
経営者だけでなく会社全体でできているか?が重要になります。
いくら顧客に役に立つ商品・サービスだと理解してもらっても、
他社で代替えがきくものであれば、価格で判断されてしまいます。
この商品でなくてはだめ!というところまで行かないと商品って売れないんです。これ、トップセールスマンやマーケターできているけど、全員ができているっていう会社はほとんどない。
なので、ここを徹底的に改善すれば成果が上がり始める可能性は、かなり高い!と田尻さんはおっしゃられました。
重要ポイント②
自社がつくりたい商品ではなく、「お客さまが求めたもの」を提供する。
キーエンスでは、商品企画部など社内メンバーが作りたいと思って作った商品は1つもないそうです。
要するに、「プロダクトアウト」の考え方ではなく、完全に「マーケットイン」の考え方で商品企画・開発をおこなっているということ。
もう1つ面白いのが、顧客のニーズから商品が作られて、その商品を販売するための新しい部署が作られる。
全て、顧客のニーズから逆算されてできているというところがポイントで面白いですよね。どこの企業にも、付加価値・お客さまへ貢献できていない部署や人って意外に多くあると思います。
少しきつい言い方ですが、あの人たち何してるんだろう、なくても良くない?みたいな部署やチーム、メンバー、思い浮かびませんか?
顧客ニーズから逆算して商品開発から組織編成までを行うとその無駄がかなり減って効率的かつ、利益率が高まるというわけです。
重要ポイント③
「命の時間」の対価として、価値をつくれ。
それが付加価値となり、利益となる。
田尻さんにはキーエンスで得た、
忘れられない言葉があるそうです。特別に公開しちゃいますね。
田尻さんはこの言葉を聞いて、ハッと気がついたそうです。
自分たちがビジネスをすることは全て、
仕入れたものに「付加価値」を作り、お客さまに買ってもらって、使ってもらって、価値を感じて対価をもらう。
その時の差分こそが「付加価値」であり「利益」なのだ。
日本企業や日本人によくある考え方(意識)なのですが、
利益を得ることにどこか後ろめたさを感じていたり、悪いことだという風に捉えている人が結構多いと思います。
でもこれ、海外では真逆の意識を持っている企業・人が多いです。
自分の生きた時間、働いた時間がどれだけ役に立ったのか。
自分は役に立ったぞ!と言うこと、その対価をもらうことの何が悪いのか。
これをしっかりと自分の会社の社員に理解してもらう。
付加価値を作るには、良い意味で、自分達の仕事にプライドを持っていくことがとても大事だということです。
もしあなたが営業マンだったら、少し考えてみててください。
毎日のように作っている見積書ですが、
その見積もりが、自社のバックオフィスや工場などで働く全ての人の、命の価値を決めているということ。
それを意識しているかいないかで、付加価値に大きな差が生まれます。
最後に
今回のBGM(Brand Growth Meeting)では、田尻さんから「付加価値のつくり方」についてお話しいただいた内容の一部をかいつまんでご紹介しました。イベント当日のダイジェスト動画も公開しているので、ぜひチェックしてくださいね。
(↓この動画はジャスミンが編集して作っています!すんばらしぃ♡)
この記事を読んで感じたことは、立場や職種によっても大きく違ってくると思います。みなさんが率直に感じたことを、ぜひコメントで教えてくださいね。(Zちゃんめっちゃ喜びます☺︎)