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「腰」
今日はね、「腰」という言葉についてお話しようか。腰ってね、体と心の要なんだよ。腰を入れる、腰が抜ける、腰を抜かす、腰を折る、強腰、弱腰、腰が高い、腰が低い、腰が重い、腰が軽い、腰を据える、本腰を入れる、へっぴり腰、及び腰、腰抜け…なんて表現があるでしょ?
実はね、腰って骨格の中心で、農作業や武道で使われる構えに由来する言葉が多いんだ。力を使うときに腰の構えが大事で、それがおろそかだと力が出ないんだって。
筋トレして筋肉ムキムキでも、腰がしっかりしてないと、全然力が出ないんだよ。逆に、腰がしっかりしてる人は、痩せてても丈夫なんだ。
腰椎を前に曲げて、下腹部に息を落とすように呼吸すると、ものすごい力が出るんだよね。それが「息む」ってこと。正しい呼吸法が合わさると、本当に力が強くなるんだ。
重たい物も、軽く感じるようになる。それはね、強い力に必要なのは筋力じゃなくて、支点と力点と作用点の位置関係だからなんだ。最近は、力が弱いって筋肉不足と思われがちだけど、弱い力でも支点と力点と作用方向を変えれば、強い力が出るんだよ。それがテコの原理なんだ。
身体のテコを使う要が腰なんだよ。田舎の痩せた力持ちのお年寄りたちは、腰がしっかりしてて、呼吸も上手なんだ。
腰がしっかりすると、胸が広がって、堂々として、度胸も出るんだよ。度胸の「度」ってのは、体積のことで、胸を膨らませて大きく見せるんだ。腰椎が前弯して胸郭が上がると、ゆっくり息が吐けて、頭を冷やす呼吸ができるようになるんだ。それで思考も冷静になって、心に余裕が生まれるんだよ。
つまり、心と体の要が腰なんだよ。