授業で扱う難易度はどれくらいがよいのか?
こんにちは。
このシリーズでは日々、学生さんたちと向き合う教育現場の方々に向けて、「授業改善のためのヒント」をご紹介していきます。
全5回シリーズですが、少しでも参考になれば幸いです。
第2回目は、「授業で扱う難易度」についてです。
代々木ゼミナール教育総合研究所では「生徒による授業評価アンケート」を長年実施しています。
その中で得られたデータの中からクイズです。
次のうち、学生の学習効果が最も高くなる授業の難易度はどれだと思いますか?
一見すると「ちょうどよい」難しさの授業が、学生の学習効果につながりそうですが、結果は「やや難しい」でした。
授業アンケート結果の散布図をご覧ください。
横軸は難易度を表し、縦軸は学習効果を表します。
横軸の難易度が± 0 の時には、生徒が「ちょうどよい」と感じている授業であることを示します。グレーの近似線の形を見ると、最も学習効果が高まるのは、難易度が+ 1~2 程度の時、つまり「やや難しい」時です。
「手を伸ばせば届きそうな(ややきつい)負荷」をかけることが有効です。学生にとって「やや早いスピード、やや難しい難易度」で授業を実践してみてください。
次回は「授業計画」について考えます。
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