授業計画はどう立てる?
こんにちは。
このシリーズでは日々、学生さんたちと向き合う教育現場の方々に向けて、「授業改善のためのヒント」をご紹介していきます。
全5回シリーズですが、少しでも参考になれば幸いです。
第3回目は、「授業計画」についてです。
授業の計画をどのように立てていますか?
教科書がある場合、1年間で1冊の教科書を終わらせることを目標にして、1回あたり何ページまで進むかを授業計画上に配置するかもしれません。
これは「教科書『を』教える」という教え方です。
今回お伝えしたいのは「教科書『で』教える」という方法です。
教える内容のゴール(=学生に何を身につけさせるか)については、指導者側が事前に設定します。それを伝えるための道具として教科書があるイメージです。
学生に求める力(=ゴール)に向けて、その日の授業で何を扱うかを決めていきます。
つまり、「ゴールから逆算する授業計画」です。
予備校の場合、基本的には「〇〇大学合格」という明確なゴールに向かって授業計画を立てることになりますが、大学(や高校)では学生に求めるゴールを明確に示すことは難しいかもしれません。
一つのヒントとして「この課題ができること」などの何らかの課題で設定する方法があります。最終ゴールを課題の形で設定することに加えて、各授業の終了時にも課題を設けます。
1 回の授業で 1 段の階段を上り、最終ゴールを目指していくイメージです。学生がこうしたスモールステップで進んでいくことのメリットとして、途中でついていけなくなってしまった時に、どこでつまずいたかが分かりやすいことが挙げられます。
授業計画を立てる際の参考になれば幸いです。
次回は「予測」について考えます。
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