天国と地獄

2023年5月27日土曜日。
都内は好天である。

朝から人が集まる気配を感じる。
住居内にいても、近隣にある学校に人が集まる気配と言うのは何となくわかるものだ。
どうやら運動会があるようだ。

もちろん、娘の同級生の親たちも来校している事だろう。
皆のこの3年間はどの様なものだったか？
少しでも我々の3年間を想像してくれる瞬間はあっただろうか？

起きてしまった事、変わってしまった人生、既知の人達との断絶。
それらはどうし様もない事だと、考えない様にしても頭に浮かんでくる。

外出の用事を済ませ、帰宅しようとした頃には運動会は最高潮を迎えていたらしい。
「俺らの子供の頃は、中学校の運動会なんて親は来なかったよな」
乾いた口調で妻に話す。
「そうだね」と乾いた返事が返ってくる。

今、このnoteを書いている最中も大音量で天国と地獄が流れてくる。
皆、コロナが明けた事に万感の思いでいるのだろう。そんなことを思った。