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娘の字、クリスマスツリー
昨日探し物をしていたら、娘との交換日記が出て来た。
2015年~と表紙に書いた私の字が見えた。
少し中を見ると、娘の字があった。
今も、娘の字、娘の声に触れるのが苦しい。
だから交換日記はすぐに閉じた。
今朝は、妻が押し入れからクリスマスツリーを出していた。
娘がこの世からいなくなってから、今年、初めてツリーを出す。
私は何も手伝わず、ツリーを購入した当時の思い出話をする妻の話を聞いていた。
ツリーの前ではにかむ娘の写真を妻が見せてくれた。
外出の予定があり、身支度を整える妻に隠れて、口に布団を丸めて突っ込みながら泣いた。
私は娘が死んだとは思っていない。
自分が死んだら娘に会えるとも思っていない。
実は未だに、何が何だか分からないままの時間が過ぎているだけである。