緑輝の挨拶/響け！ユーフォニアム3④
愛の挨拶
叶わない
あの頃の未来予想図が
一生叶う事ない
溢れた幸福の色彩の未来が暗闇に
転じ幕が落とされる
最愛の、だ
大好きな事が
人と競う事
又
演奏の高みを目指すこと
そしてその文化の先へ
現代を生きる人として立派になりたい事
幸せをさらに豊かにしたい
またあの時の幸せを味わいたい事
人格形成は琴線が張り詰めている
幻は過去にあった
お姉ちゃんが好きだった
お姉ちゃんが演奏する姿が目に止まって
心が楽譜に染まってしまった
動機は家柄だった
それは受動的に人柄を与え続ける期間だった
カーテンから漏れる斜陽
側で笑っていたから
その染まったpassionは
失った時に絶望へと変わる
当たり前にある幸せが永遠に幕が降りた
………………………
サファイアはお姉ちゃんだった
今考えたいこと
又は
考えたくないこと
知ってしまった時にタイミングを見定める
心が上の空になってしまう時というのは
むしろ人と逢いたくない
逢えないのだと
しかし選べない
精神的に葛藤しないわけがない
闇を知ってるから浅はかは通じるわけがない
人と会話するというのは
深層心理に届かないと
一歩も踏めないのかもしれない
人と話せないのであれば
人と話せないことに
気づいてあげれる事
そんな宝石が
真っ直ぐな世代と異性間を超えた仲間
先輩から
「気持ちは音に出るよ」
そして
二重奏を奏でられるのです