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抑うつ・認知症予防にはメイクが効果的って本当?

はじめに

みなさんは何のためにメイクをしますか?

自分に自信をつけるため、気分を上げるため、自分らしさを表現するため、身だしなみのため

メイクは性別や年齢に捉われるものではありませんし、メイクをする理由も、メイクをしない理由も人それぞれだと思います。

今回はメイクセラピーを通してメイクが実際に持つ力についてご紹介したいと思います。この記事が、みなさんのメイクをしたくなる1つのきっかけとして役に立てば嬉しいです。

*メイクセラピーとは?*

メイクセラピー(化粧療法)とは、メイクをすることで生活を豊かにすることを目的としており、介護福祉の分野では認知症や介護の予防として実際に行われています。

抑うつ改善

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東京都板橋区に住む65〜87歳の地域住民男女113名に月2回で3ヶ月間、化粧教室に通ってもらい、日常生活においても指示した通りのスキンケアを行なってもらうという研究がありました。

化粧教室では、画像の右上にあるリストのことを行います。(*男性の化粧内容は少し異なっています。)

すると3ヶ月後には・・・

主観的健康感(自分の健康状態を主観的に評価すること)において「とても健康だ」と回答する割合が増加

SDS(うつ尺度)得点の平均値が、通う前:34→通った後:32.7と改善傾向が見られた

外出頻度が、「1日に1回以上」と回答する割合が増加

という3つの好結果が見られました。

つまり、この研究ではシニア世代の方にとってメイクは抑うつを改善する効果だけでなく、健康感や外出頻度を向上させることにも効果的だということが分かりました。

認知症進行抑制

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2つ目は、東京都東村山市にある特別養護老人ホームに入居している認知症症状が中程度〜重度の女性10名に週2回で3ヶ月間、化粧教室に通ってもらい、通わなかった女性8名と3ヶ月後の結果を比較するという研究についてです。

すると3ヶ月後には・・・

通っていない人は3ヶ月で認知症の度合いが進行言語流暢性が低下しているのにもかかわらず、通った人にはそのような差が見られなかった

つまり、この研究によりメイクをすることによって認知症進行を抑制する効果が見られたことが分かりました。(しかしより顕著な効果を示すには、もう少し長期的な実施が必要のようです。)

おわりに

メイクをすると、

気分が上がる、自分に自信がつく、外出したくなる

そう感じる人も多いのではないでしょうか?私もその1人です。

普段何気なくしているメイクは実は知らず知らずのうちに私たちの健康を支えてくれているものでもあるんです。

ただ、メイクは強制されてするものではないですし、メイクをする本人が楽しんですることが1番ですね。

最後まで読んでいただきありがとうございます^^

次回はネイルケアの効果についてご紹介します。

*今回も素敵な見出し画像をお借りしました、ありがとうございます*

筆者K


参考文献:
①河合 恒, 猪股 高志, 大塚 理加, 杉山 陽一, 平野 浩彦, 大渕 修一(2016)『化粧ケアが地域在住高齢者の主観的健康感へ及ぼす効果―傾向スコア法による検証―』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics/53/2/53_123/_pdf/-char/ja

②東京都高齢者福祉施設協議会 高齢者福祉研究大会 特別養護老人ホーム はるびの郷「脳を活性化する化粧~認知症に対する改善効果の期待」
https://www.tcsw.tvac.or.jp/bukai/kourei/taikai/documents/active130202.pdf

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