レガシーな研究所の研究員が立ち上げ期の会社で感じた5つのこと
株式会社Your Patronum(ユアパトローナム)の公式X 中の人をやっています。皆さんからはパトさん、部長(主な業務は超AI部部長)などと呼ばれていますので、お好きな呼び方で呼んでください!!
タイトルにある通り、わたしはこれまで、研究所で研究員として仕事をしてきました。大学院の博士課程から研究と、研究に関するリーディング、マネジメントしかしていなかったわたしは、2024/3から弊社にて様々な業務にかかわることになりました。その業務内容はまた今度。
これまでと全てが違うベンチャーへ
Your PatronumはいわゆるHR業界ですが、私はHR業界に触れたことがありません。これまでは化学や化学工学といった、まったく違う分野で仕事をしていました。
また、会社の形態も全く違います。Your Patronumはフルリモート企業。研究所では出社前提ですべての制度が組まれていたので、コミュニケーションのやり方も全く違いました。
レガシーな日本企業から創業期の会社にかかわると、こんなギャップがあるよ。ということを整理してみました!!同じようなポジションチェンジを考えている人は、参考にしてください。
①爆速の現場:3日で変わる景色
弊社のモットーの一つですが、爆速にものごとが進みます。3日たつと、なんか知らないことがたくさんあります。
わかりやすい例は、弊社サービスLPのユアパト、キャリパトにあるお役立ち記事の数。創業から1年に満たないのに、ユアパトでは30以上の、キャリパトでは10以上の記事がリリースされています。
「こんな記事が欲しいな~」から、「できた」までのスピード感が印象的です。例えば『このようなテーマで記事を書いてみませんか』と提案すると、翌日には、いや下手するとその日の夜には企画案が届いています。
他にも、新しいツール、例えば生成AIを使ってみたい場合、これまではたくさんのステップを踏んでいました。
上司に理由を説明、その次に申請書を作成、承認が下りたら契約されるのを待つ。。。1週間はかかってしまうので、その間に熱が冷めてしまいます(わたしの場合は、ですが。)。
また、申請書が難しくて、これってどう調べたらいいんだっけ。っていう項目がたくさん。熱が冷めてしまいます。
弊社では、「これ使いたい!!」「試したらこんなにいい感じだった」から「いいよ」が早い。自分の熱が冷めることなく作業に取り掛かれるのはとてもうれしいです。生成AI、楽しいです。
②誰かがやってくれる?いいえ、全員が動きます
もしかしたら最も衝撃的だったのかもしれないのがこれ。落ちているボールを拾おうと思っても、そもそも落ちていないのです。
全員がボールを拾う人だから、美保さんが「困った」というと1時間後には仕事がなくなっていることも。これまでは落ちているボールを眺めている人のほうが多かったので、余計に衝撃を受けたのかも。
この経験は、今までいかに「いったもの負け」の文化に住んでいたのかがよくわかりました。別に提案した人と実施する人がイコールじゃなくていいし、とりあえず提案してみたらやりたい人が出てくる。そんな文化です。(でも、無責任な発言は良くないですけどね)
③挑戦は褒められる
弊社では、何かを勝手にやったとして、それが会社のためになることであれば怒られることはありません。
じゃあ、研究所で怒られていたかというと、そうでもありませんが。。。上司によっては「報告もなくそんなことやるなんて」と、事後報告を怒ってきますよね。それがけっこうストレスでした。
今は、例えばですが、Studio(HP作成ツール)や公式LINEとか勝手に触ってしまっています。もちろん、最後に公開するときには「こうしてもよい??」と聞いているつもりです。
④Slackがすべて
フルリモートのYour Patronumでは、slackがオフィス。誰が何を言っているか、どんな考え方で今動いているか、何で困っているか。
努力をすればすべてを知ることができますし、逆にこちらから知ろうとしない限りはすべて知らない状態があり得ます。
わたしは、前述の通りただでさえ知らないことしかないので、できるだけ参加しているすべてのチャネルをみてついていけるように、自分事として捉えられるように努力をしています。
みんながすぐに動いているのも、Slackを全員が読んでいる証拠。いきなり話しかけても詳細を説明せずに、前後の文脈を理解してくれていることが多いです。
また、教えられた通り「空気を読まずに文字を読め。」という言葉を大切にしています。Aといっていたけど、きっとBと考えているに違いない。はなく、Aと言っていたからA。これが文化なのだと思いました。
一方で、ここって難しいなぁと思っているところもあります。
⑤代表はプレイングエグゼクティブ
プレイングマネージャーって大変ですよね。これまで、研究所では30名近いメンバーを見ながらプレイヤーとしてやっている時期もありましたが、代表の美保さんはプレイングエグゼクティブ。マネージャーよりもたくさんの責務があります。でも、プレイヤーとしても一番忙しい。
このままでは限界が来てしまうので、やはり我々がもっと成長してもっと自分勝手にやれるようになればなりませんね。そんな思いでAI美保さん(Our Patronum)も作ったのですが、なかなか承認作業までは難しいです。一人一人が決できる、そんなレベルにまで成長をせねばなりませんね。
最後に
レガシーな会社からベンチャーへ。
文化も異なり、オフィスの考え方も違います。少なからずギャップはありますが、読んでみてわかるとおり、ついていけないほどの差ではありません。
ただし、レガシーな会社にいるあなたが、実は変化を嫌っているのであればベンチャーには向きません。そのままの君がよいです。
変化を楽しみ、自分ができる限られた範囲の中で価値を創造するのは簡単ではないけれども、少しずつ、でもなるべく早く皆さんに追いついて仕事ができるようにしたいですね。
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