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わたしのふるさと㉔ 〜東京都 御茶ノ水編〜

こんにちは!
地域おこし協力学生団体 YourLocalClubです。
メンバーが出身地やゆかりのある地をリレー形式で紹介していく「わたしのふるさと」。
今回は、御茶ノ水について紹介したいと思います!

筆者は御茶ノ水出身ではありませんが、何度か訪れるうちにその地形や歴史を知り、街の魅力にハマっていきました。今でも度々散歩をしており、大好きな街です!

そんな御茶ノ水の魅力を紹介していきます!✨



御茶ノ水とは?

「御茶ノ水」とは、東京都千代田区の神田〜文京区の湯島南部あたり一帯を指しています!

Google Mapより

「意外と広いな 👀❗️」なんて思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実は、「御茶ノ水」は正確な地名ではなく汎称地名(地域の通称や、広くひっくるめて呼ぶ名称)であり、エリアの明確な範囲は存在しません。

「お茶の水」や「御茶の水」と書くこともありますね!
(ちなみにタイトルの表記もどれにするか迷いました)

では、この地名にはどんな由来があるのでしょうか?

JR御茶ノ水駅の御茶ノ水橋口を出てすぐ、交差点の向かい側にある石碑を見てみましょう。

交番横の緑地にひっそりと立っている石碑

石碑によると、「お茶の水」という地名は、神田川の渓谷の近くに、将軍のお茶用の水に使われた名泉があったことに由来します。
昔、現在の順天堂病院のあたりに高林寺というお寺がありました。その庭から湧き出た水で淹れたお茶を、鷹狩に訪れた二代将軍秀忠に出したところ大変気に入り、その後毎日将軍に献上するようになったそうです。
以降、このお寺は「お茶の水高林寺」と呼ばれ、あたり一帯は「お茶の水」と通称するようになりました。

あの映画にも登場!?  聖橋からの眺望

JR御茶ノ水駅 御茶ノ水橋口とは反対側の出口には、聖橋がかかっています。

実はこの場所、とある撮影スポットとして人気があり、橋の上でカメラを構えている人をよく見かけます👀

その光景がこちら!!

手前から丸ノ内線、中央線、総武線が走っています

なんとここでは、JR総武線、JR中央線、地下鉄丸ノ内線という3路線の立体交差が見られるんです!!

さらに、2022年に公開された新海誠監督のアニメーション映画『すずめの戸締まり』のワンシーンにも、この場所が登場しました!
聖地巡礼に訪れる方もいらっしゃるようです✨✨

さて、この聖橋ですが、北に渡ると湯島聖堂、南に渡るとニコライ堂があります。
実はこの位置関係が命名に由来しており、東洋の聖人である孔子の湯島聖堂と、西洋の聖人であるキリストのニコライ堂をつなぐ橋という意味合いがあるそうです!

そんな橋の下を流れているのが、神田川です。
ここで御茶ノ水橋からの写真もチラッと見てみましょう👀

緑豊かな河岸も推しポイントです

結構深いですよね!

実はこの谷、自然にできた地形ではなく、江戸時代に徳川幕府が人工的に作った水路なんです。

湯島聖堂が立っている湯島台と、ニコライ堂が立っている駿河台とは、もともとは地続きの台地で、本郷台地と呼ばれていました。
しかし、本郷台地の東西を流れていた川の下流部で、たびたび洪水による被害が出ていました。
そこで川の流れを直角に曲げ、放水路として隅田川に直接流れるようにしてできたのが神田川でした。

ちなみにこの水路ですが、仙台の伊達藩が幕府の命を受けて彫ったことから、この付近は仙台堀とも呼ばれています。


史跡湯島聖堂

ここまで何度か名前が出てきた湯島聖堂。
歴史の教科書などにも載っており、聞き馴染みのある人も多いのではないでしょうか?

階段を登って…
杏壇門をくぐり…
大成殿へ!

この日は天気がよく人もまばらで、良い写真が撮れました✨

湯島聖堂は、もともと上野忍ヶ岡にあった林羅山邸内に設けられた孔子廟を、五代将軍綱吉がこの地に移し、官学の府としたのが始まりだそう。
その後、昌平坂学問所が開設され、江戸官学の中心を担いました。

そんな湯島聖堂ですが、筆者はこの場所を訪れると、その自然豊かさに心を癒されます。

ここを歩くと、「今日は何か良いことがありそう…!」って感じる
(個人の感想です)

都会の喧騒に疲れてしまったら、ぜひこの場所を訪れてみてください😌

開業期間はわずか4年? 昌平橋駅の面影

湯島聖堂よりさらに東には、昌平橋があります。
千代田区内でも比較的古い橋です。

人通り、車通りともに多い昌平橋

そして昌平橋のふもとにはレンガ造りの高架橋があります。

ちょうど中央線が通っていました!

ここにはかつて、昌平橋駅がありました。
開業していたのはわずか4年という短い期間でしたが、名古屋・東京間を結んだ中央本線の起点駅にもなっていました。

現在、この紅梅河岸高架橋はレストラン街になっています。
(オシャレで美味しいお店がありとってもオススメです!)

ちなみに「紅梅河岸」という名称は、かつてこの付近に紅梅の咲く河岸=船着場があったことに由来しているそう。

筆者はいつも、ここに紅梅が咲いている様子を思い浮かべながら歩いています💭

(参考:https://tokyo-trip.org/spot/visiting/tk0314/

レンガアーチがつなぐ過去から現在

高架橋から神田川に沿ってさらに東へ行くと、レンガアーチの建物が見えてきます。

外装も内装もとにかくオシャレです✨

こちらは「マーチエキュート神田万世橋」という商業施設で、かつての中央線の終始点であった、万世橋駅の跡地でもあります。

レストランやビアバーといった飲食を楽しめる場だけでなく、美術作品の展示やグッズ販売、ワークショップなどアートに触れられる空間もあります。

また、2階には『2013プラットフォーム』という展望デッキがあり、中央線が行き交う様子を見ることができます。

明治時代の姿をレンガアーチとして残しながらも、新しい体験ができる空間。とても素敵な場所です✨

ちなみに、この付近にはかつて「筋違門(すじかいもん)」という番所がありました。「江戸三十六見附」と呼ばれたものの一つです。

筋違門や万世橋の歴史を知るとさらにここを歩くのが楽しくなるのですが、
文量がとんでもないことになってしまうので割愛します…泣
気になる方はぜひ調べてみてください!

魅力溢れる街

さて、ここまで御茶ノ水の魅力をいくつか紹介してきましたが…
 まだまだ魅力的な場所がたくさんあります!!

今回は意図せず”橋”ばかり紹介してしまったのですが💧、
神田明神や妻戀神社、楽器店街・古書店街などなど、御茶ノ水エリアには様々なスポットがあります。
(できたら続編をいつか書きたい…!)

今回は主に歴史に触れながらの紹介でしたが、いかがだったでしょうか?

土地の由来を知ると歩くのが何倍も楽しくなる!!
ぜひ、皆さんもよく訪れる場所の歴史や地形の成り立ちについて調べてみてください。
いつも歩いている風景が、少し違って見えてくるかもしれません✨

最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回の「わたしのふるさと」もお楽しみに!!

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