落選詩「家のベランダより」
2022年「56号 びーぐる」にて落選と言いますか、入選出来なかった詩です。佳作でした。
詩の投稿をしている方へ何らかの情報提供になったら良いなと思います。
【家のベランダより】
家のベランダに知らない人が立っていて遠くを見ながら煙草を吸っているような朝だった。私もベランダにたってみると誰もいない。もうどこかへ行ってしまったのかもしれないな。そうしたくなる気持ち、わかるよ。頭を通り過ぎていく思いと近くを通る小田急線の下り電車が結びついていく。踏切のリズムと一緒に。雨戸が風にゆれて外壁にあたる音が空洞だらけの家のなかでよく響いている。空気からは高速道路の音。ずっと無視してきたこの音はどこからするのだろう。あとで探してみよう。たぶん見つからない。今はまだ日曜日の卵。
反省点
伝えたい内容が定まっていない
今回の反省点は前回同様に、いまいち伝えたい内容が定まっていないことでしょうか。
最後の「今はまだ日曜日の卵」は自分でも気に入ってるフレーズで悪くないかと思います。ただ、改めて読み返して見ますとそこ以外に線を引きたくなるような箇所がないですね......
良くも悪くも抑揚がない、かな。それが私の詩の特徴だ!という路線で行くかどうかですね。
入選を狙いにいくなら、以下のような事がもっと必要かもしれません。
・伝えたいことを決める
・その一文のために構成を考える
・詩情、叙情性を押しだす
・もっと細部の表現にこだわる
何かのお役に立てば幸いです。
お粗末さまでした。
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