以前から気になっていた 国立新美術館のマティス展 が いよいよ 始まります
以前から気になっていたマティス展がいよいよ開催されるということで、実は楽しみです。国立新美術館で今週2月14日から始まる「マティス 自由なフォルム」展です。
JR総武線各停の錦糸町駅で大きなポスターを見かけて急いで撮ったのがこの写真。見切れてしまいましたが…
後で調べたらポスターは一都三県の一部のJR駅に掲示しているということで、運よく?撮れた写真でした。
ロザリオ礼拝堂がテーマの一つ
アンリ・マティス(Henri MATISSE)は晩年、南仏・ニース近郊ヴァンスのロザリオ礼拝堂の建設に関わっています。
ロザリオ礼拝堂については昨年、東京都美術館で開催されたマティス展でもフォーカスされていました。2023年4月から8月にかけて開催されたこの展覧会では、NHKが現地で撮影して5分間にまとめた4K映像を会場で流していました。マティスのステンドグラスを通して礼拝堂の中に映る光は、太陽の動きによって変化します。マティスは冬の時期の午前11時に差し込む光が好きだったと解説されていました。
また、礼拝堂について私は静寂の中にある場所だと思っていたのですが、そのイメージは違っていました。礼拝堂の裏には道路があって自動車が通っていく音が礼拝堂の中に響いてくるのです。これも映像からわかったことです。そして、その道路は マティス通り と呼ばれていました。
今回の国立新美術館のマティス展でもロザリオ礼拝堂がテーマの一つになっています。美術館にロザリオ礼拝堂の内部が原寸大で再現されているということです。ステンドグラスから差し込む一日の光の動きが3分で表現される仕組みだそうで、実際にどのように見えるのかも楽しみです。
ニース市マティス美術館の《花と果実》
今回の展覧会は南仏・ニース市のマティス美術館の所蔵作品を中心に展開されます。
その中にはマティス美術館のメインホールに飾られていた切り紙絵の大作《花と果実》も含まれています。5つのカンヴァスで構成されているこの作品は来日のために修復され、開催を前に国立新美術館で組み立てられている様子がX(旧ツイッター)に掲載されていました。
今回の展覧会ウェブサイトにはこのほかにもマティスが切り紙絵をどのように作ったかをイラストで解説する動画も用意されていました。
マティスは、グアッシュという水性絵具を紙に塗る作業を助手にやってもらっていたこと、色紙を切って形を作るために複数の大きさのハサミを持っていたこと、切ったパーツを位置決めしトレースしてから貼り付けていったことなどが紹介されていました。
「マティス 自由なフォルム」 の展覧会サイト
(参考)
これまでマティス展についてアップした note です。もしよろしければご覧ください。
・2023年4月から8月に開催された東京都美術館『マティス展』について
・2023年の東京都美術館「マティス展」と今回の国立新美術館「マティス 自由なフォルム」を紹介したレポート
(2024年2月12日)