ダブル受験で母が学ぶこと。
ダブル受験で起こること
私には2人の息子がいて、この年の差は3学年。
小さなころから「3学年差はいつかダブル受験になるのですね」と
いつもわかりきったことを言われ、そのいつかは今年だった。
結局のところ、大したことはおこらない。
年が明け1月。いよいよ試験祭りの幕開けとなる。
ひとことでいうと、二人の選手のお世話をしている寮母さん。
特に想像していたような、ピリピリした様子も殺伐とした荒廃もないし、
お互いイライラして当たり散らすような絵もない。
必要なのは〇〇だけ。
二人が塾に出たり入ったり、勉強しに外に出たりするタイミングで
できればご飯を合わせて作る。それしか結局母ができる応援の術はなく
せっせとご飯を作るのみである。
だいたい、高3中3は、かなり食べるので量もいる。
特に塾から帰ってきた4食目は相当量もいる。
頭を使うというのは将棋の対局がおわれば3キロやせるというほど(全然レベルの違う話で失礼すぎるけど)とんでもなくカロリー消費するらしく、
そりゃもうとんでもない量を食べてしまう。
しかし大変なのはそれだけで、特段変わったことは起こらない。
ダブル受験でみえてくる子供たちの心の成長
2月に入ると、続々結果発表があるし、その合間に、
試験祭りの続きが挟み込まれていく。
今回の場合、長男が先に一発目の結果が出て、残念だった。でもその
「お兄ちゃんダメだったよ・・」の伝えるタイミングもはばかられ、
一瞬迷いが出てしまったけれど、さすがに弟も察知したのであろう、
やはりありがたいことに、ちゃんと頭と体意外に心も成長してくれているので、問題なく自然に気遣えるようになってるものだと取り越し苦労だったことがわかって安心する。
次男の金星を通して
今朝は朝から郵便屋さんがやってきて、普段聞こえないふりを決め込んでいる弟が飛んで出てった。直後、雄たけびが聞こえる。「っしゃ~~!!!」
過去問やっても一度も受からなかった上のコースにうかった。完全な金星。
抱き合ってワンワンないた。(体がどでかくなっていて改めてびっくりりした)
3年前に弟よりずっと成績の良かった兄が不合格だったコースだった。当時弟は足元にも及ばない成績で、いつも学校でお兄ちゃんと比べられていやな思いをしていたとも思う。もう覚えていないだろうほど弟は3年の夏で偏差値を20近く上昇させ、最終マックス状態のまま本番を突っ切っていったようなイメージ。「夏休みからのこの伸びは家族の支えがあったから。」とはりきっきり思う。」
兄は「よかったなあ」と嬉しそうに声をかけながらも決して長居しなかったところを見るとそれでも居心地がよくない状況であるのか、さっさと勉強しようとおもってくれているのかどっちかだろう。いずれにせよ、このくらいの年になると、いくら自分の子どもであってもどれをどれだけ感じているのかは正確にはつかめないもの。しかし二人は何らかの気持ちの折り合いをつけながら、バランスよくこの宿舎を楽しんでくれているのかなと思う。
金星次男語録。
今日金星合格した次男から名言をもらった。
「『努力したら報われる』っていうけどあれはちがうとおもう。「覚醒するまで努力をつづけること。必ず覚醒する時がくる、と信じて途中でやめないこと。これに尽きると思う。」深すぎてコメントできなかった。
何よりも実体験。現場の声ってすごいパワフル。本気で取り組んで得た何かは何よりも大きく深くてパワフルな自分の宝物だね。
本命の公立まで一か月。また素敵な語録の誕生が楽しみである。