中判ピンホールカメラ(HOLGA-120WPC)
「HOLGA」(ホルガ)ってカメラを知っていますか?
「HOLGA」は、ほぼすべてプラスチック製の中判カメラで、いろいろなバリエーションがありました。フラッシュ付とか、レンズの種類とか、ステレオカメラとか、35mmバージョンとか、、、。
中判なのに手軽で、プラスチック製なので軽くて安くて、けっこう一時期は人気でした。今はどうなんだろう?
で、その「ホルガ」のピンホールカメラが、この「HOLGA-120WPC」です。
カメラの名前の「120」は、60mm×120mmというフィルムファーマットから来てます。120サイズフィルム(ブローニーフィルム)で有名な、ローライやハッセルブラッドは60mm×60mmの正方形で66フォーマットなんて言われますよね。このカメラは、その倍の横幅です。フルパノラマサイズです。
ちなみに、69(60mm×90mm)フォーマット用のマスクも付属しています。
「WPC」は、「Wide Pinhole Camera」の頭文字です。そのまんまですねぇ。
https://m.media-amazon.com/images/I/61SaNgiFXcL._AC_SX679_.jpg
「HOLGA-120WPC」って、どんなカメラ
このカメラは、絞りもシャッター速度調整機構も、ファインダーも、レンズもありません。シャッターはあります。下の写真のカメラに向かって左手にある出っ張りにレリーズケーブルを差し込む穴がありまして、そこにケーブルをセットして、レリーズボタンを押し込むとレンズに当たる部分にあるシャッターが開いて、小さい穴(ピンホール)からフィルム室に光が入ります。
シャッターレリーズケーブルってこんな↓ヤツです。
ピンホールカメラの場合完全にパンフォーカスなので、ピント調整も必要ありません。目の前から∞遠まで大体ピントが合います。なので、レンズがありません。
ピンホールカメラは、フィルム当たる光がレンズに比べてとっても少ないので、日中日向の撮影でも30秒〜1分以上はシャッターを開けます。なので、三脚は絶対に必要になります。
お勧め三脚↓
ファインダーもない、と、書きましたが、一応目安になるモノはついていて、カメラの上。屋根の部分に4つの突起とそれらを結ぶ線がありますよね。カメラ後ろ側中央の突起の前に片眼を近づけて、カメラ前面中央の突起重ねてたとき、左右の突起に向かう線の先に見える範囲が概ね移る範囲です。(言葉だと分かりにくいですねぇすみません)
こんな風にすべてにおいて大体なカメラです。現像が上がるまで本当に写っているかどうかさえ不安なカメラです。でも、そこが楽しいカメラなんです。
そして、上がった写真も他では得られない面白い写真ばかりです。
以下に作例を載せます。
また、このカメラ今でもAmazonで買える様なので最後にリンク貼っておきます。
作例写真
桜花と柳若葉
上ノ橋と中津川の雪景
江ノ電「鎌倉高校前駅」電車を透かして見える江ノ島
マジックアワーの映画館通り
マジックアワーの映画館通り(信号待ち)
雪原と岩手山
伸びるバス
桜のアーチの中に若葉の柳
雪割草
辰野金吾の赤煉瓦の建物
櫻山神社
機材紹介
今回紹介した写真は、すべて以下のカメラ「HOLGA-120WPC」↓で撮影しました。
この記事で紹介した白黒写真は、下のリンク↓の「HOLGA」の白黒フィルムを使っています。ISO感度400で比較的安価です。
正直、品質はあまり良くないです。昔のフィルムの様にザラザラと粒状感が強く、解像度も高くないです。でも、その粗い感じがピンホールカメラと合っている気がします。よりフィルム感が高まる気がします。
ピホールカメラでの撮影では、必ず長時間露光となるため三脚の使用必要です。
わたしは、ヴェルボン社の以下の三脚を愛用しています。
脚の伸縮ロック・アンロックをノブではなく、脚をひねる事で可能なので素早く出来ます。また、カメラをセットして地面に据えた状態での脚の伸縮もこのロック形式だとやりやすいです。
わたしが愛用している上記の三脚はすでに現行品ではないようで、今はもっとコンパクトになる三脚があるようです。
ただ、少し三脚自体が軽すぎるので、強風時や重たいカメラを使う際は付属のカラビナにおもりを吊すなど対策が必要かと思います。
シャッタレリーズケーブルも必要です。
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