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北野武監督「Kids Return キッズ・リターン」を鑑賞する。

ラストがいいんですよね、自転車でふたりの主人公たちが、グルグル回る・・・泣けてきます。でも、希望があるんですよね。

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北野武作品では、「あの夏、一番静かな海」と「キッズ・リターン」は大好きな映画。

少年から青年になっていく子供たちの多感な時期を描いた青春ドラマ。

この映画には色んな「あの頃の自分」がいるんだよな。

授業サボッてた奴、真面目だった奴、カツアゲされた奴、されなかった奴、見て見ぬフリをしていた奴、スポーツやってた奴、恋をする奴、学校辞めた奴・・・色んな「自分」が見え隠れしている。

登場人物は一目見ただけじゃ印象に残らない奴も多い。それを毎日会って話している内に馴染みになるように、じんわりと染み込ませてくれる。

大人になろうと一生懸命背伸びして、馬鹿やって、何をやっても長続きしない。ただ、報われないだけが人生じゃない。失敗から学んで別の成功をする奴だっているし、努力を続けて報われる奴だっている。

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ジャンルとしては青春映画ですが凡百の青春映画とはちがいます。
徹底して客観的に、俯瞰的に撮っている感じでしょうか。
要は突き放した感じと言うか・・・。それでいてリアリティのある演出なので観てる自分に映画のテーマが突き刺さるんですね。
等身大的な映画とはこういうもののことを言うのだと思いました。
しかも若いときに観ても年取ってから観ても等身大的と感じられる。
素晴らしい映画です。

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北野武監督!次回作も期待きていますよ!

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ゆうもあ倶楽部
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