【ファミコンウォーズ】 『工兵』と『歩兵』との間には・・・【実際の工兵とは？】

死んだ父には兄がひとりいた。９人兄妹の一番上の長兄らしい。兄妹の中で、戦争に取られたのはその長兄ひとりだけ。

で、亡くなった父が、生前、よく語っていたのは「兄貴はなぁ、工兵やったんやぞ。工兵は歩兵とはちがうんやぞ。偉いんやぞ」という自慢であった。

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■「日本大百科全書(ニッポニカ)」によると、工兵とは？

旧日本陸軍の兵科の一つ。戦場でおもに交通・通信・架橋・爆破・照明など、作戦遂行上必要な技術面を担当する。工兵には一般工兵、鉄道兵、電信兵、船舶兵などを含み、武装して戦闘に参加することもあった。各師団には通常1個大隊規模の工兵が所属した。第一次世界大戦以降兵器体系の近代化に伴い、各国の工兵の役割はいっそう重視され、その装備も高度化されてきた。現在自衛隊では工兵にあたる施設科が置かれている。

「日本大百科全書」より引用

まあ、工兵というのは、前線にあまり出ないで、後方支援として働く兵隊という感じでしょうか。しかも、専門職である、と。通信士とか大工、船員あがりなど。資格や手に食がある人達の集団なんでしょうか。

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■「ファミコンウォーズ」における「工兵」とは？

インテリジェントシステムズが開発し、任天堂が発売した、「ファミコンウォーズ」「ゲームボーイウォーズ」における「（戦闘）工兵」は、『歩兵にバズーカ砲をもたせたキャラ』というイメージでしょうか。工兵のほうが戦車に強いという個性を持たせています。
最近のニンテンドー３DS「アドバンスウォーズ」では「工兵」という呼び名ではなくなったような気がします（間違っていたらスミマセン）。

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で、天国の父に何を言いたいのかというと、「あなたのお兄さん、えらかったんやね」ということです。

ちなみに父の長兄（私の叔父ですが）は、終戦後、遺骨が日本に帰って来ず、小さな箱に「名前を書いた紙切れ」が一枚はいっていただけだったということです。もしかして、いま、１００歳をこえて、南方で生き残っているかもしれませんなあ。あゝ、男のロマンですわ。