「エイリアン2」を鑑賞。この頃のジェームズ・キャメロンは凄い!
何回観ても「燃える」「興奮」する。そんな映画の筆頭が、ジェームズ・キャメロン監督の「エイリアン2」だ。一作目のリドリー・スコット監督の「エイリアン」も良かったが、こちらはバリバリの「戦争アクション映画」。たまりません。
CGを使わなくてもこんなにも映画は面白くできるのである。
『ターミネーター』で一躍有名になっていたジェームズ・キャメロンが脚本・監督を担当。前作で、唯一の生き残りだったエレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)が主演。
前作でノストロモ号が着陸したレチクル座ゼータ第2星系の小惑星「LV-426」の入植民157人が消息不明となったため、植民地海兵隊が派遣されることとなった。リプリーは航海士として復帰することと引き換えに、戦略アドバイザーとしてウェイランド・ユタニ社の社員バークに同行し、再びエイリアンと戦うことになる。
海兵隊員たちは、入植地内を装甲兵員輸送車(APC)で移動し、多くの兵器を駆使しながらエイリアンと戦うが、一人また一人と仲間を失っていく。最後は、卵を一杯産んでいたエイリアン・クイーンとリプリーの壮絶な戦いとなる。
入植者で唯一の生存者だった少女ニュート(キャリー・ヘン)の危機を救い、海兵隊唯一の生き残りドウェイン・ヒックス伍長(マイケル・ビーン)と3人で、地球に帰還する。
弾を打ち尽くしたジェニット・バスクエス上等兵(ジェニット・ゴールドスタイン)とスコット・ゴーマン中尉(ウィリアム・ホープ)が、エイリアンを巻き添えにして手榴弾で自爆するシーンは切ない。医務担当アンドロイドのビショップの献身的な姿も痛々しい。
前作よりはアクションの要素が強く、むしろ戦争物と言って良いかもしれないほど、迫力がある。前作から7年後の制作なので、コンピューターや宇宙船のコントロールパネルの“未来感”は充実している。
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ヒト型アンドロイドのビショップがいい味だしている。いろいろあってアンドロイド嫌いになっていたリプリーも、献身的で「人間のためなら自分をも犠牲にする」という頼りがいある相棒に心を許すようになる。このプロセスも素晴らしい。クライマックスで、ラストのマザーエイリアンとリプリーとの大立ち回りで大活躍するビショップ。マザーエイリアンに身体を真っ二つに引き裂かれても、人間の少女を助けるその姿に、男泣きだ。
ビショップを演じたランス・ヘンリクセンは、実は、「人造人間キカイダー」に登場する「ハカイダー」の大ファンらしい。「ハリウッドでキカイダーを映画化するなら、俺にハカイダーをやらせてくれ」とまで語っている。
あと、アルパチーノ主演「狼たちの午後」のラストの空港シーンに刑事役で出演しているので、ビショップファンは、チェックを。
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「エイリアン2」といえば、やっぱり「パワーローダー」ですね。巨大なモンスターと人間が操縦するロボットが一騎打ちする・・・これって、特撮マニア、怪獣マニア、SFファンにとって「夢にまで見たシーン」ではなかっただろうか。私は個人的に「これだよ、これ。俺が観たかったのは、こういうシーンだったんだよ」と映画館の中で熱くなりました。
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この傑作SF映画、死ぬまでに、何十回と観ることになるしょう。