奏者の音がカタく聞こえる際、お客様の耳がこわばっている可能性も考慮すべき?
よく頂くコンサートの感想で、
「最初、奏者の音がカタく聞こえ
たが、だんだん豊かに響くよう
になってきた」
というものがあります。
もちろん、奏者のコンセントレー
ションが張りつめている場合も
ありますし、その緊張度が活きる
曲をコンサート冒頭に持ってくる
という演出のねらいもあります。
(反対に、よろしくない緊張感として
お客様に伝わってしまうのはNGで、
これは耳が痛い話。)
・・・その一方。
コンサートが始まって早々のうち
は、お客様たちの耳が、まだクラ
シック音楽会用にチューニングで
きていない場合もあります。
日常で耳にしている音と、コンサ
ートホール内での音は、音量も鳴
り響きも異なるので、慣れるまで
時間が掛かります。
コンサートが進むにつれて、ホー
ル空調システムの音が耳障りに感
じられたことはありませんか?
終演後に立ち寄ったレストランや、
帰路の電車内での話し声がやけに
うるさく感じられた経験は無いで
しょうか?
夏冬の気温差、ホール内温度との
差も、関係がありそうです。
いよいよ開演となると、気持ちが
高まったり、
「微動だにしてはならぬ!」
「拍手しなきゃ…!」
と制限が増えて、身体がこわばる
方もいらっしゃいます。
私自身も、客席で演奏を聴いてい
るとき、コメカミから頭頂部のこ
わばりと、首のヨコから肩にかけ
て張りを感じる時、なんだか良い
音を取りこぼしている/聴き漏ら
しているような残念さを覚えます。
貧乏性なもので。。。
お客様にたっぷりゆったりコンサ
ートを楽しんで頂くべく、何かし
らリラックスとコンセントレー
ションのバランスを整えて頂ける
サービスができそうな…..
あるいは、
余計なことをせずただ開始した方
が良いような…..
良いアイデアは無いものか。という
オチの無い話で申し訳ないです。