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お茶は楽しい!茶道の稽古を始めて起きた嬉しい変化、3つ。


ご機嫌よろしゅうございます。
今年から茶道を学び始めて、午後3時にお茶を点てる習慣を持つようになりました。
パソコン作業を中断して、お湯を沸かしながらお盆に茶杓と茶筅を並べて、茶碗に茶巾をセット。
火加減を弱火にして沸騰しない温度を保ちながら、お点前の復習をしているのですが、茶道具が揃っていないので横着にもほどがあります。笑

それでも茶碗をしっかり温めて水気を拭き取り、適温のお湯と適量の抹茶を用意すれば、お茶はおいしく点てられる。
ピンポイントでそこだけは丁寧に進めます。

とはいえ、お点前は茶道の華。
大事な見せ場ですので、しっかり覚えて
「寂びた中にも艶のあるお点前」
を目指して四苦八苦の毎日です…。
でも、それは無駄なことではないようです。
自主練を続けるうちに、気がついたら変わっていた嬉しいこともあります。

変化その1:マメ

おいしいお茶を点てるには、
「きちんとする」
茶碗をしっかり温めて茶巾で水気をぬぐい、適温のお湯と適量の抹茶で点てれば大丈夫。
ただ、その適温・適量はなんとなくやっているだけではダメ。

茶道のお点前は、振る舞いを受ける客とお茶を振る舞う亭主が息を合わせて行いますので、茶碗を回すのは遊んでいるわけではなく、ロジカルに設計されて無駄がない。
自分でお点前をしてみると、
「貴重な茶道具と熱湯がある室内で、万が一にも事故を起こさないためのベストな動きをしている」
と、納得できます。
スムーズにお点前が進むよう、気を配り段取りすることが大事なのだと腑に落ちるのです。

物事がスムーズに進むのはストレスがなく、気持ちが和やかになります。
ちょっとのことで快適に暮らすことができると気がついて以来、こまめに片付けて掃除をするようになり、家の不用品を大量に断捨離しました。

変化その2:筋トレ

明治時代の経済人で大茶人と呼ばれた益田鈍翁が、エッセイの中で
「お茶は健康にいい」
と、書き綴っています。

茶席の亭主を務める時は、前日からあれこれと立ち働き準備に気を配る、それが健康によいのだと書き残しているのを読んで、

なんだそりゃ?

と、怪しんだのですが、実際にお茶の稽古をすると、立ったり座ったりの動きが多くて、帰りの電車の車内で足がこむら返りを起こして悶絶したことがあります。笑
お点前はシンプルな動きなのに、稽古が終わるころにはしっかり疲れていて、
「鈍翁の言うことは正しかった!」
と、納得です。

素晴らしい茶席にはよい茶道具や掛け軸が必要ですが、おいしいお茶を点てるには、足腰の強さが必要なのでは…。
実際、腹筋がしっかりしていないと猫背になって、お点前の際に丸まってしまい見栄えがしません。
それに茶筅を振ってお茶を点てる際、手首だけを動かすのは風味のまろやかさと香りを引き出すには不十分ではと感じます。
やはり、背筋を伸ばして腕を鞭のように使うときれいにお茶が立ちますので、

大事なのは体幹

ではないかしら…。
茶道も身体を使ったエンターテイメントの要素があり、型を重視しているので、それを支えるための筋肉は必要ではないかと思っています。
日々練習、日々筋トレです。

変化その3:着物と帯

お茶といえば着物ということで、がさつな私が袂のある状態でほんとうにお点前がこなせるのか心配です。笑
ワンピースでもお茶席に寄らせてもらうことはできるのだし、深入りしなくても楽しむことはできるのですが、せっかく招き寄せたチャンスなら掴みたい。

そんなわけで、普段から着物を着て所作に慣れておこう、と思い立ったわけです。
着物での動きに慣れておけば、
「袂が心配でお点前に集中できない」
という心配事はひとつ消えますし、
「自分で着物を着られる」
ようになれたら、できることが1つ増える!
確かに出費が増えて、手間も時間もかかりますが、とはいえトータルで見れば
「着物を着る」
は、見栄えがする、楽しい、美意識が高まるというメリットがあります。
さらに、それ以上の可能性につながっていくのなら、着物のコスパは最高です!

洋服を選ぶ時は、黒・紺・茶を中心に、自宅で洗濯できる素材でシンプルなデザインのものを選びます。
そして普段着はTシャツやパーカーにレギンス、足元はスニーカー。
動きやすさ第一なのです。
これがダメということはないのですが、いくら清潔感には気をつけていても、
「楽ちん」
な格好に慣れていると、着ている人の雰囲気も
「カジュアル」
に流れてしまいがち。
着物を着るようになって、まずガッカリしたのが、
「正絹の質感と顔が釣り合ってない」
顔がカジュアルになっているせいで、着物に着られている感がすごい…。


中年女性のカジュアルは、リスク高すぎ!


よほど普段から体型の維持とスキンケアに気をつけて、トレンドを押さえた服装を選ばないとカジュアルは成立しないんだなぁ、と思い知らされた一件です…。
となりにTシャツ&ジーンズの20代の女性が並んでごらんなさい、素材が違いすぎて中年は死亡しますよ…。

でも着物なら、年増には年増の着こなしがあって魅せ方もある。
私は老いていくことが確定していて、時間はさかさには流れない。
だとしたら、着物を着て
「老い」
のカテゴリの中に入って、そこで楽しみを見つければいいのではないか、と思っています。

そして、なんといっても正絹のテロっとした肌触りは官能的で、身につけると気分が上がってメンタル美容効果が抜群です!
美人2割増はうぬぼれだとしても、ピシッとお太鼓が決まれば後ろ姿だけは美人に仕上がりますので嘘じゃない。

私が稽古をつけて頂いているのは、遠州流茶道です。
安土桃山・江戸初期の建築・作庭家で、徳川将軍家の茶道指南役を務めた小堀遠州から興った流派です。


お茶の稽古を始めてウキウキしていた頃の記事です。
何事も楽しみながら続けるのが一番だと思います。

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