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芸術の秋になりました。着物で上野恩賜公園にお出かけ。

着物の着付けをなんとか自分でこなせるようになったので、次のステップ
「着物で外出」
に挑戦しています。
こういうのは場数だと思いますので、天気が許す限り着物で外に出て、早めに細かく失敗しておきたい。

お気に入りのお出かけスポットは、こちらです。

わたしのイチオシ、上野恩賜公園。
桜の名所で有名ですが、夏は不忍池の蓮も見事です。
博物館、美術館が多く、最近はカフェが増えたので、オープンテラスでのんびりと過ごせますよ。

公園内ではバンド演奏や大道芸のエンターテイメントを見られますし、東京藝術大学が近いこともあるのか、公園内の雰囲気がアートに寛容。
アンティークな着物を着こなす若い女性もちらほら見受けられますので、着物で出歩いてもまったく浮きません。笑
国立博物館を着物で訪問する若い人は、刀剣乱舞か鬼滅の刃ファンに違いない…。

今回の訪問の目的は、国立博物館東洋館の展示。
「アジアのおしゃれ」
入館チケットには勾玉のスタンプを押してくれるのが嬉しい。

中国、朝鮮、ペルシャでかつてどんなおしゃれが楽しまれていたのか、実際の品物を見ながら学ぶことができます。
「装う」
は、現代ではおしゃれの意味が強いですが、昔は着る・身につけるのもお仕事。
「身分・地位」
の証明であって、金銀や希少な鉱物、手の込んだ細工を施した品物を身につけるのは権力者の特権だったのですね。
この展示を見たくて、日本のおしゃれ
「着物」
で、上野に参上しました。笑
身につけるものは実用品だけれど、紀元前の中国で愛好されていたガラス製のトンボ玉を見ると、キラキラしたものはいつの時代でも好まれるのだなあと微笑ましく思います。


着物の所作に慣れるため、なるたけ着物で外出するようにしてまして、そのおかげなのかちょっとした着崩れはすぐ修正できるようになりました。
事前にYouTubeの動画で、着物についての座学をしているので、
「初心者の着物Q&A」
「着物の所作」
「着物メイク」
「着物トラブル解決法」
このあたりは何とかクリアしてきたつもり。
階段を上がって裾が崩れたり、トイレでおはしょりがずれても、直し方がわかっていれば怖くない。
着物は腰紐が弛まない限り大丈夫!

でも、草履がすっぽり抜けて置き去りにして歩いたり、ギンナン踏んづけたり、想定外のことってあるんですね。
昨日は電車が揺れた拍子に吊り革につかまって、グッと力んだ瞬間に着物の左脇から

ビリッ

と、嫌な音が。
何食わぬ顔で帰宅してからチェックしたら、左袖の背中側の縫い合わせが1センチほど裂けていました。笑
さすがに、
「外出先で、着物が破けたらどうする?」
という情報は見たことがないので、もしかしたらnoteのこの記事が初出でしょうか?

もし、着物が破けるとしたら、

・身八つ口(脇の開いた部分)
・尻のうしろ

この2箇所があぶないと思います。
着物を着ている時は手を肩より上にはあげないように注意するのと、腰掛ける時は一度手で裾を持ち上げて、腰回りに余裕を持たせてから座るようにすると、生地がシワになりにくくて負担も減らせますね。
せっかくの衣装なのだから、傷まないように大事に着たい。

あと、アンティーク着物は繊維が弱くなっている可能性があるので、購入する際は生地をチェックして、着付ける時にはピチッとさせないのが無難ですよね…。

まさか裂けるとは、とびっくりしましたが、それも経験ということで、生地と時間にはゆとりを持ってお出かけください。


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