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着物で茶道のお点前をしてみました。着物美人への道は体育会系です。

ご機嫌よろしゅうございますが、今日はわたしは機嫌がよくないです。
なぜなら、着物で優雅にお茶を立てたかったのに、

グギギ…

と四苦八苦してしまい、まったく美のかけらもなかったからです。笑

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わたしがやりたいのは、

はんなりと華やか
すらりとして背筋の伸びた着物姿
流れるよう、かつ優雅なお点前

でも、実際にやってみると、

足が痺れて立てない
フリーズ
がさつ
はんなりした着物が似合わない

減点が多くて、どこへ向かおうとしているのかわかりませんが、やると決めたからには茶名拝受に辿り着きたいのです。
なにが問題なのかをはっきりさせて、ひとつひとつ解決すればゴールには近づきますよね。
「アイドルになって武道館を満員にしたい!」
と言い出したら、周囲に羽交締めで止められますが、
「着物でお点前をしたい、それも優雅に…」
は、じゅうぶんに慎ましいと思います。笑

問題は、その
「優雅」
を作るには、かなり筋肉が必要で、足腰が弱いと耐えられない。
やっぱり筋トレと、荷重を減らすためにダイエット…。

着物を着て身体の動きを制約された状態だと、手に茶道具を持ちながら正座するだけで緊張しますし、汚れ水の入った容器を持って立ち上がった拍子に転んだら目も当てられません。
反動をつけずにスッと立ちあがるには、足腰がしっかりしていないと無理です。
身も蓋もない正直な話、茶道具を破損するくらいなら、自分の足を犠牲にするほうがマシ。
そんな大袈裟な、どっちのほうに価値があるのって、そんなの

茶道具


に決まっています。
わたしはせいぜい50年物のお古ですが、茶道具は大先輩。
万が一にも破損させていいはずがなく、漫画「へうげもの」には、手を滑らせた古田織部が、茶道具を足で受け止めるシーンがあります。
嘘です。
でも、漫画のなかで、爆散した名茶釜「平蜘蛛」をダイビングキャッチしたのは本当。

明治期の大茶人の益田鈍翁が
「お茶は健康にいい」
と、自著に書き残しているのは、せっせと動き回って立ったり座ったりを繰り返すうちに、足腰が丈夫になったのではと思うなどしました。笑
茶席の構成を考えると頭を使いますし、事前の準備や掃除で体を動かせばよい運動になります。
それに、おもてなしで客人と会話をして精神に刺激を受ければ、そりゃあどうしたって健康になります。

お茶友達を持って、なにか口実を作って招待しあい集まるのは、なかなか優雅な趣味で楽しそう。
鈍翁のようにとは言わないけれど、仕事も暮らしも充実しているのが前提で、尚且つ趣味も極めるというのが私の理想の人生です。


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