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2022 スパルタスロン(〜テゲア)

サンガスをなんとか登る

サンガスとは山頂が1100mほどの石ころゴロゴロガレガレの山のこと。
エイドを出て左手からいきなりの急登になります。いよいよかー。
しかしいきなりここで左膝が曲がらないことに気がつきます。
うわ!めちゃくちゃ腫れてる・・・右は外傷だけなのにどうやら左は思い切り打撲した模様。曲がらない膝でこのがれがれ登るの・・・でも行くしかない!
じゃないと助けてくれた人たちに申し訳ない!

真っ暗な登山路はロープが張ってあり小さなライトも付いています。とはいえこの膝で登るのは思ってたより大変で、後ろから来た多くのランナーに道を譲りました。手すりもないこの道でこけるわけには行かない。慎重に慎重に。
下を見ると高速道路の灯りとさっきまでいたエイドの灯りが見え、声も聞こえてきます。これ明るかったら下見たら怖いよね(笑)暗くてよかったのかも。
だんだん声が聞こえなくなり登り切ったところにエイドがありました。
寒いと思って着たウィンブレが不要なくらい暑かったので、飲み物をいただきいざ下山。でもこちらの方が数倍怖くて疲れました・・・膝への負担は下りの方が大きいのもありますが、これがもうジャリジャリで滑るのなんのって。富士山の下りが石ころになったような感じです(わかる人にはわかる)。
まだ続くのかー!とブツブツ言いながらやっと降りてきました。でもこれでも整備されて綺麗になったそうで。今回11回目のNKさんは言ってました。そうなのか・・・。

なんだかすごく疲れました・・・砂利も嫌だけど暗いのが基本的に苦手なんですよね。やっと舗装路に戻って走れるようになったものの、ここで負荷がかかったのか膝に衝撃があると痛みが響くようになります。ヤバいな。


テゲアを目指す

この先の記憶があまりありません・・・寝てたわけじゃないんですがどこを走っているのかさっぱり分かってなかったのもあり(笑)とにかく通り過ぎるCPの数字だけ見ていました。でも確かにドロップバッグを預けたテゲアの前にもう一つ大きなCPあったよなあ・・・あ、CP52のネスタニ(172km)でした。
ここでやっと念願の(笑)トイレに行けました。
そういえば暗闇の中どう考えてもコースじゃない方にヘッドライトが走っていくなあと思ったら、女性ランナーがコース外れて用を足しに言ってたよう(笑)着いて行かなくてよかった(笑)。
まだまだ暗いのでライトは返却できません。いつになったら明るくなるのかなあ・・・ってまだ5時半にもなってなかった。朝7時過ぎないと明るくならないのでしばらく耐えて走るしかありません。

この頃になると近くを走るランナーも見覚えがある人が増えてきて、あれ?この人昼間もいたなとかさっきエイドにいた、とか。なのでお互い声かけあって進みます。なんだかウルトラっぽくなってきた(笑)

なんとなくCP60のテゲアを目指して走っているうちに夜が明けてきました。
そうそう夜空の星がすごかったっけ!あえてライト消して空を見上げたりしたけど星の大きさ自体が違うような。快晴の空に満点の星!
去年瀬戸内行脚で見た愛媛の海辺の星空のようです。
こんなに晴れていると今日も暑くなりそうな。
そうこうしているうちにテゲア(CP60・195km)に着きました!
そしてここからがラスボス。
この1つ先のCPから壁のような急坂が始まります。
これか。ここから地獄の上りが20数キロ続くのか・・・
とりあえずもういらないライトを返却し(ウィンブレは持ったままでした)電池も返却。代わりに経口補水パウダーを補充。これからかなりお世話になりそう。
すでに日陰は全くなく灼熱になりつつありました。

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