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はじめてのコーチングセッション

ラッセルウェルビーイングコーチングカレッジ

アドバンスコース修了後

8月にラッセルウェルビーイングコーチングカレッジのアドバンスコースを修了しました。
そこからの学びの覚書を残しておきたいと思います。

去年の12月にベーシックとアドバンスを同時に申し込み、1月から始まったプログラムが8月に修了しました。

ベーシックとアドバンスではメンバーの顔触れも変わり、プログラムの内容もより心理療法に寄ったものになっていたので、連続した講座ながらも、はっきりとクラスアップした実感のある講座でした。

まだ、ベーシックの段階では自分がコーチングを学んで、これからどう生かしていきたいかがイメージできなかったのですが、アドバンスに進んではっきりと、わたしは対人援助の方法として、コーチングを心理療法としてつかうことで、誰かのお役に立てるようになりたいんだと思うようになりました。

わたしは指圧師として、指圧鍼灸院を運営しています。
指圧は、東洋医学の身体療法です。
わたしのなかでは『こころとからだ』ということが永年のテーマで、からだだけでもない、こころだけでもない、身心一如として、からだからもこころからも、アプローチできる療法家になりたいと願ってきました。

そして開業して7年間、こころとからだのつながりのところで、迷い、悩み、立ちどまどっている女性のための場でありたいと模索を続けてきました。

病院に行かねばならないような症状は、もちろん第一選択として病院での診断をおすすめします。

でも、病院に行っても異常がないといわれた、鎮痛薬と湿布が処方されるだけ、病院では治療の方法がない・・というような不調が、この世にはあふれかえっているのです。

そういう方々に、身体療法としての指圧を提供できることはとても幸せで、単なる身体療法ではなく身心療法としての指圧ということを考えるようになりました。

もともと東洋医学は『心身一如』・・ということをよくいいます。
西洋医学の枠組みの中で、エビデンスのある『心身一如』を目指すグループもありますし、こころに効く鍼・・というような表現で、『心身一如』をあらわしている院もあるでしょう。

そして、その数はわたしが専門学校を卒業したころからは、随分増えてきている印象はあります。

でも、全然足りていない。

そして、わたし自身がこころ・・といいながら、体系だった学びをしていないことに気がかりを抱いていました。

その時に出会ったのがウェルビーイングを標ぼうしたラッセルウェルビーイングコーチングカレッジだったのです。


心理療法としてのコーチング

もともと、わたしは高校生だった時に出会ったスクールカウンセラーが開業されたカウンセリングルームに20年以上通っていて、それは本当に有難い場所でした。

人生に迷ったとき、悩んだとき、もうなにもかも捨ててしまいたいと思ったとき、その場がなければ、ここまで生きてこられていなかった・・くらいの場所です。

その先生は80歳ぐらいで引退されて、たぶん90歳になっていらっしゃると思うのですが、ロジャースの来談者中心療法の先生でした。

まだ臨床心理士制度もなく、高校教師を中途退職されてフリーのカウンセラーとして50歳からセカンドキャリアを積まれた先生です。

女子高生だったわたしは、そんな履歴にはあまり興味を持っていなかったのですが、自分自身が50歳を越えて、心理療法を学ぶ・・と思ったときに頭に浮かぶのはカウンセリングでしかありませんでした。

今の時代に、カウンセリングを学ぶということは、臨床心理士制度の中の大学院で学ぶということだと思っていました。

そして、公認心理師という制度も新しく始まっていました。
私もGルートといわれる、移行過程にだけあったルートでの受験を考えて検討してみたこともあったのですが、踏み切れぬまま、その道も閉ざされてしまいました。

民間の資格もいろいろありますし、学ぼうと思うと際限なく選択肢はあるとは思っていたのですが、結局はご縁がなかった・・という感じです。

そんなときに、代表の物語に満ちた、紹介の雑誌記事に惹かれて入学したカレッジ。

入学前のコーチングのイメージは、ビジネスコーチングのみだったので、自分が求めているものだという自覚はありませんでした。

強く優秀な人がもっと強く優秀になるためのメソッド・・というようなイメージ。

目にみえる評価、エビデンスをしっかりと表現できるもの。

でも、学び始めるとそうではありませんでした。

私にはコーチングは、心理療法として機能したのです。

ネットでの授業であり、レッスンとしてのコーチングセッションもすべてネットで完結します。

それでも、わたしは激しく気持ちを揺さぶられ、いろいろな感情の過程を経験しました。

代表のありさんのあたたかな包容のなかで、同期生それぞれがあたたかく受容的な場をつくってくれるからこその過程だったと思います。

ウェルビーイングという比較的新しいワードが、私たちを結びつけ、温かい場をつくることを容易にしてくれている・・という感じがすごくしていました。

修了後はじめてのセッション


コーチングを心理療法として学びたいという大きな希望ができました。

ここからの学びは、1か月に1回開かれる、コーチングクリニックとそれぞれの地道なコーチングセッションの積み上げにゆだねられることになります。

スクール生の中には大きな組織に属していらして、即戦力として業務でコーチングを使われるような方もいらっしゃいますが、わたしのように、まず知人友人にお願いして、コーチングスキルを磨くしかないかなぁ・・・というような方のほうが多い印象です。

そのような中で有難いのが、スクールの期に関係なく、バディ募集ができる場です。

コーチの認定試験を受けるためには100時間以上のセッションが必要なので、コーチングの枠組みがわかっている方とセッションしながら学べるのは、本当に有難いことです。

わたしには本当に有難いことに、一度対面でお目にかかったことがある先輩がお声がけをくださいました。

初めてお声がけをいただいたのが、7月だったので、8月にアドバンスを修了するので、その後に・・というお願いをしました。

そして、8月26日に最初のセッションのお約束をしていました。

ところが、その日は朝から色々な番狂わせが起きて、お約束の時間に間に合わなくなってしまい、延期をして頂きました。

そして、仕切り直して8月30日。

実はその日、わたしのメンタルは非常に落ちて不安定でした。

自分自身の夢というかプランがあって、それに向かって去年から動いていたのですが、そのうえであてにしていた補助金選考に落ちた通知を前日に銀行担当者から受け取っていました。

なにかうまくいかない。

これは実現するべき夢ではないのか?

わたしは求められていないのか?

このプランは誰かの役に立つものではないのか?

この年になって、大きな借金を背負って新しいチャレンジをするのは間違っているのか?

身の丈にあったチャレンジをするべきなのか?

マイナス思考がぐるぐるぐるぐるした状態です。

こんな時はろくなことにならないので、とりあえず問題を棚上げするという判断のもと、投げ出しておりました。

そんなときのコーチングセッションでした。

時間は30分。

いままで、プログラムの中ではごく短いものしかしていませんし、アドバンスプログラムの中で、はじめて同期との30分セッションの交換はしましたが、まずは手習い・・という感じでした。

今回のコーチは一度お目にかかったことがあるだけの、同世代、卒業の期はだいぶうえの先輩コーチです。

メソッドに従って過程を進めてくださったとは思うのですが、メソッド通りという感じは全くしない、とても自然な流れでした。

まずゴールを決めピン留めするのですが、わたしは現状をありのままに話し、気力が落ちている状態であることをお話しました。

そして、「なんでやね~ん!!!」という気持ちを遠慮なく言葉にさせてしまいました。

実は、融資と補助金申請の過程の中では、いろいろな齟齬があり、自分の中で納得がいってないことが、山盛りあったのです。

でも、大人なので(!)、そんなことは口に出してはいけない、相手を責めてはいけない、融資に届かなかったのは、自分の能力不足のせい・・と、いろいろな気持ちを飲みこんでいました。

それを、なんでやね~ん!!!!とのびのびと解放させてもらったことが本当によかった。本当に楽になりました。

そしてそこからの過程は、正直にいってよく覚えていないのですが、セッションが終わったあとには、またなんとかなるだろうという楽観と、なんとかしようという気力が湧いてきました。

絶対的な心理的安全性と受容的な態度、コーチの応援したいという温かい気持ち、ジャッジされない安心感。

そのうえにウェルビーイングコーチングの枠組みがぴたりとはまり、わたしは元気に日常に戻っていくことができました。

これなんですよね。

これが、わたしが誰かに提供できるようになりたいエクスペリエンス。

精神を分析したいわけではない。

過去にさかのぼって心理的不調の原因を探りたいわけでもない。

また元気に日常に戻っていくための場所。

ウェルビーイングコーチングの可能性はここからも拡がります。






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 ならまち月燈/こころとからだをつなぐあかり
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