![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/100300217/rectangle_large_type_2_0c7e74541b42e0ca4709249a0405104a.png?width=1200)
129.(73/365) つなげなくても、つながる。
少し前に「因果と縁起」の記事を書いた。
人の学びにもっと「縁起」を、というのが個人的な考えだ。
「因果」もいいけれど、そればかりでは、世界はあまりに窮屈だし、「因果」で全てを語れるほど、きっと世界は狭くない。
先日、妻が一冊の本を買った。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/100298938/picture_pc_917c6a87d640790b6ee3873e809cf93d.png?width=1200)
どっちかというと、ぼくが買いそうな本。
買ってから、家に置いてあるのを見て、我慢できずにぼくが先に読み始めてしまった笑
著者の辻信一さんは、文化人類学者。
出た、文化人類学。
ぼくが今めっちゃ気になってる分野。
今半分ぐらいまで読んだのだけれど、思わずうなずいてしまうことの何と多いことか。
この本にも、序盤で縁起の考え方が紹介されていたり、サティシュ・クマールの名前が出てきたりする。
サティシュ・クマール?シューマッハ・カレッジ?
なんかどこかで聞いたことがあるけど…。
と記憶を辿っていくと、思い当たった。
以前に紹介してもらった本、「スモールイズビューティフル」の作者が確かシューマッハで、調べてみると,サティシュ・クマールとシューマッハが設立したのが、シューマッハ・カレッジだとわかった。
ここでもつながる。
辻さんの本、とても読みやすくてスラスラ読めてしまう。
今読んでるところを見ながら、後半も気になって、昨日パラパラと後半もチラ見した。
すると、「土と内臓」の著者デイヴィット・モントゴメリーが出てくるし、今クラファンに挑戦しようとしている「夢見る小学校」が出てくるわ、もうぼくが最近気になっていることのオンパレード。
本当にびっくりした。
こうやって、「気になる」をコツコツ掘り進めていくと、たまにぶわあっと世界が広がって、今まで別々に認識していたもの同士が実は繋がっていたんだってことに気づくことがある。
それが面白くてたまらない。
「何のためにそんなことをやっているのか?」と聞かれても、「好きだから。」としか答えられない。
本の序盤で坂本龍一さんの言葉が紹介されている。
〈芸術なんていうものは、何の目的もないんですよ。ただ好きだから、やりたいからやってるんです。ホモサピエンスは、そうやって何万年も芸術を愛でてきたんです。それでいいじゃないですか。〉
「学ぶ」も本来そういうもんじゃないのかなって思う。
そうやって「縁起」ベースであっちこっち、興味の赴くまま学んでいると、つながってくる。
自然とつながってくる。
それは、決して「つなげよう」としないでも、時が来れば「つながってしまう」。
学びにおいてその感覚を体感として経験していることは、ぼくの職業においても大事だと思う。
子どもたちの一見「意味のない」「ムダに見える」動きや考えにも、きっと別の可能性があると信じるための土台になる。
だから、信じて見守ったり、一緒に面白がったり、そのプロセス自体がのちの「つながる」への可能性を紡いでいくことになる。
で、朝起きて、今度は辻さんのことが気になってきたから、辻さんについて調べていたら、ホームページに行き当たった。
そこを見ていくと、今度は、「To Which We Belong」(君の根は。)という映画の情報が出てきた。
映画の内容が「リジェネラティブ(大地の再生)」となっている。
こうなったらもう面白いほどにつながっていく。
この映画が見たい!と思い、上映会情報を検索していると、4月23日、逗子にて市川力さんと辻さんの対談イベントの情報が!
で、自主上映会もできるようなので、それを今関わっている先生シェアハウスでできないかなあと画策しているところ。
つなげなくても、きっとどこかでつながっていく。
だからその感覚をもっと信じて、自分のやりたいことをやりたいようにやっていってもいいのかなって思った。
朝からなんだか元気になれた。